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2022年グラミー賞生ブログ#8

次は今回11部門ノミネートのジョン・バティーストのパフォーマンス。黒一色のポンチョに身を包んでピアノでひとしきり荘厳なメロディを弾いていたかと思うと、ガラッとセットが明るくなって今度は銀のスーツに身を固めて登場して「Freedom」を歌うジョン・バティースト。この曲、MVでは彼の出身地というか出自を感じさせるニューオーリンズのセカンド・ライン・スタイルで街中をひとびとと練り歩きながら歌うという構成がとても印象的だったけど、このアニメ映画の中のような演出もなかなか楽しいね。そしてステージの真ん中の高台においたピアノに座って、またインプロヴィゼイション的なフレーズを弾いたかと思うと、またステージに戻ってダンサーたちと激しい振り付けで踊りながら力強く歌うジョンいやあ、こんなに楽しそうに音楽やってるの、見てるだけで楽しいわ。客席の観客たちももう立ち上がってみんな踊ってる。そしてその中に入っていって踊りながら歌うジョン。そしてフィニッシュ。ステージには「FREEDOM」の大きな文字が。観客全員大喝采。いやあ、素晴らしくエンパワーリングなステージでした。この後、NYのカーネギーホールで、オリジナルの交響曲を披露するコンサートやるっていうから、ジョン・バティースト、どんだけ才能あるんだよ、って感じだね。

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さてWOWOWのスタジオでは、次のジャスティン・ビーバーのパフォーマンスを紹介するはずが、このパフォーマンスが、フーファイのライブキャンセルの穴を埋めるために急遽決まった、というところからドンドンテイラーの他界と、フーファイの最優秀ロック・アルバム、最優秀ロック・ソングの受賞(完全にここ、予想を外してました)を伝える方に話が行ってしまったあたり、やはりフーファイへのリスペクトと、テイラー他界への思いがジョン・カビラにも強くあったんだなあ、と思って見てました。さてカメラは会場に、ジャスティン・ビーバーがキャップ後ろ向きにかぶってフーディーとレザーパンツというラフな格好で白いピアノに向かって、弾き語りで「Peaches」のスロー・バージョンを万感を込めて歌う様子にいきなり圧倒されて。そしてセカンドバースからはバンドと合流して、本来のテンポとアレンジで歌うジャスティン。ちゃんとダニエル・シーザー(彼はグレーのフーディー姿)とギヴィオン(彼が一番衣装っぽい格好)も登場して、それぞれソロを取りながら歌う「Peaches」。あれ?この曲ってこんなに寂しげな曲だったっけ?と思うようなちょっと哀愁漂うアレンジは、テイラー追悼の思いが背景にあるからなのか。何か、とても心に響くパフォーマンスだったなあ。WOWOWのスタジオでもホラン千秋やゲストの女性シンガーソングライターの方など、女性軍の大きな感動を呼んでいたようですなあ、無理もないね。次は最優秀ポップ・パフォーマンス・グループの発表、え、そしてもうROYの発表なのか。今年はROYじゃなくて最優秀アルバムが最後の発表なのか。えー、そうすると本当にトニー・ベネットあるのかも。いやあ気になる。

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次に登場したのは久々に見る大人のアヴリル。発表するのは最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)部門。ここの最大のポイントはBTSが受賞するか?というところだけどさあどうだ?...あれれ?何と受賞したのはドジャ・キャットとSZAの「Kiss Me More」?うーん、これ主要部門のROYにノミネートされてるからかなあ。そしてステージに出てきたほぼヌードのドジャ・キャット、いきなり開口一番「ふー!あんなにオシッコ急いでやったの生まれて始めて!」(大爆笑)。でもその後、SZAに感謝しながらスピーチしていたドジャ、次第に感極まって涙声になって「これまで自分はパチもんだって言われ続けてきたけど、この受賞は本当に嬉しい!」と言ったのには「やー、ホントに受賞おめでとう!」と言って上げたいね。

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次も裏方さん紹介者シリーズ第3弾。今回はH.E.R.のツアー・マネージャーのミーシャ・ヘドマン・メイスさんが紹介するのは当然H.E.R.のパフォーマンス、「Damage」。いつもと違って楽器を持たず、ブルーのラメのドレスを着て歌う両脇でベースと肩掛けキーボードでサポートするのは、何とジミー・ジャムテリー・ルイスの2人。そしてH.E.R.が一旦後ろに下がって何と自らドラムセットに座ってパワフルなドラム・ソロをぶちかましてる!そこから次の「We Made It」。そして何と今度はレニー・クラヴィッツが登場して、彼の曲「Are You Gonna Go My Way」をギターソロ弾きながらレニーとぶちかますH.E.R.。いやあこの人間口が広いねえ。そしてしらない間にバックでドラムス叩いてるの、ブリンクトラヴィス・バーカーじゃん!最後はハードロック大会で終わったH.E.R.のパフォーマンス、いやいやなかなかすごかった。で、このままいきなりROYの発表かよ!プリゼンターは、ニコール・キッドマンの旦那のキース・アーバン。最優秀プロデューサーを3度めの正直でジャック・アントノフが受賞したことを報告して、いよいよROYの発表。さあオリヴィアのビッグ・ナイトが続くのか、シルク・ソニックか、それとも…おおおおおおおおおおおおお!何と「Leave The Door Open」が取ったよ!!!何とROYもSOYも両方シルク・ソニックが取っちゃった。ムチャムチャ嬉しいなあこれ!やっぱり業界もミュージシャンもみんなこの曲大好きだったんだなあ。いやあ本当に良かった良かった。アンダーソン・パークは特に嬉しいだろうなあ。おめでとう!

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