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青になるまでお待ちください

こんにちは。ぼーんぐんです。

黄砂の関係なんだろうかと、

スカッと見渡せない空を眺めながら歩道を歩いていますと、目の前の大通りの交差点を渡り損ねてしまいました。

しまったよ、急いでいたのに。

私は左手にカバン。右腕にスプリングコートをかけた格好で待ち合わせの場所まで向かっているところです。

急ぐ私の行く先を塞ぐように、大型バスや営業車、トラックやバイク達が排気ガスを吐き出して一斉に行き交い始めます。

「焦れるなぁ。あとどのくらいだろう」

何度も信号を確かめますが、まだ"赤"のまま。

その歩行者用の赤信号の隣りに電光掲示板の文字が繰り返し流れているのを見つけました。

「青になるまでお待ちください」

大阪梅田には、青に変わるまでの時間をカウントダウンで表示してくれる信号機がありますが、こんなタイプの掲示板もあるんですね。

きっと私を含めて関西人はせっかちな性分の人が多いので、気持ちを落ち着かせるために工夫をしているんでしょう。

人は誰しも急いでいる時に待たされるのは苦痛です。特にいつ変わるか分からない信号をずっと待つのはね。

通行量の少ない交差点で車が走ってなかったら、つい渡りたくなるのが人情というものです。

だから「赤は止まれ」「青はススメ」と小学生でも知っている当たり前のことを、敢えて「赤では渡らないで、青に変わるまで待って」と電光掲示板で注意しているのでしょう。

はい。落ち着いて渡りますね。

この焦れる気持ちを抑える工夫はエレベーターにもあります。

ボタンを押してもなかなかエレベーターが到着しない時ってありませんか。

人気の商業施設など、早く希望の階に行きたい時ほど焦れてきます。それはエレベーターを待っている時も、乗っている時も同じです。

どれだけ待てば良いか分からないから不安になります。そのためにエレベーターには階数表示があるんだと伺いました。

今何処にエレベーターが居るか一目瞭然です。

ビルの一階に居てボタンを押しても上層階へ向けて上がっている最中だったら、仕方ないと覚悟を決めます。

この表示がないと焦れて待ちきれず何度もボタンを押したりするかも知れません。

どちらも精神衛生上とても大事な機能なんですね。

今日4月1日は多くの新社会人の入社式でしょう。

おめでとうございます。

晴れやかな式典の後はオリエンテーションが一般的ですが、緊張した環境で盛りだくさんのメニューをこなしてもほとんど記憶に残らないものです。

どんなに大切なことを言っても、受け手の記憶の彼方に消えてしまえば詮無いこと。会社側のやった感で終わらせず受けて側に伝わっているかの確認が大事ですね。

大人の集中できる時間はたかが15分ぐらいですから適度に休憩を入れてメリハリを効かせる取り組みが今時だと聞きました。

そして新入社員には自信をつけてもらうことが何より大事ですから、些細な事でも褒めてやり認めてあげる育て方が良いようです。

新入社員は会社にとって"金の卵"です。

そのような表現も最近あまり聞かなくなりましたが、人手が足りぬからと雑用だけで腐らせることのないように、将来の柱となる人材を計画的に育成したいところです。

「青になるまでお待ちください」

信号機やエレベーターの工夫の如く、会社のビジョンを語り価値観を共有するところを疎かにしないで、じっくりと個々の成長に関心を持ちたいですね。

みなさんは如何お考えですか。

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