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BUCK-TICKというバンドの魅力②

前回書き出したら止まらなくて櫻井さんの魅力だけで長文になっちゃったから急遽2部構成。ということで今回は音楽そのものについて。

※因みに僕自身音楽が好きなだけで専門的なことは全く分からないので全部感覚的な話など、なんとなーくが多い回となります。


例えばバンドを人と置き換えたときに、そのセンスはどんな髪型にして、どんな服装にするのかというところに見えてきます。

何年経っても一貫している人もいれば、その時代時代の流行を取り入れたりしながら上手く自分をプロデュースする人もいる。

BUCK-TICKの場合は後者。その時代時代で様々な変容を見せながら、根幹は変わらないバンド。

で、先程の例えでいけば、元々のセンスの良さは髪型、着る服や身に着けるアクセサリーに出てきます。好みのブランドのショップやセレクトショップに行ったりするわけですよね。で、もちろんものを見る目があるわけですが、そういうショップで関わる店員さんもセンス良くて新しい情報もどんどん入って来る。

これをBUCK-TICKに当てはめると、

初期のビートロックからゴシックに傾倒したり、ノイズを使ってみたかと思えばどんどんエレクトロニカ要素を強めてみたり、そんなさなかテルミンを使いだしたかと思えば、ギターの形したMIDIコントローラー

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              ↑これ

を使ってみたりと、本当に多種多様。いよいよギターにテルミン内蔵させたりなんかもして。

でね、BUCK-TICKメンバー以外が楽曲に与える影響も多大にあるわけですよ。長く一緒にやっているマニピュレーターの横山さん、最近だとやっぱりCUBE-JUICEさんYOW-ROWさんなど。確か「或いはアナーキー」収録の「DA DA DISCO」なんかはPOLYSICSのハヤシさんだったよね?マニピュレーター。

さっき例えた“センスのいい店員さん”がこの方々。

BUCK-TICKメンバー以外(と言っても上記の方々はもう半メンバーと言ってもいいくらいの関係性な気がしますが)の要素も大胆に取り込みながら、でもどこを聴いてもやっぱりBUCK-TICK。

以前今井さんが雑誌のインタビューで多数のマニピュレーターが参加していることに対して

「どうぞ好きに料理してもらって構わない、どうやったってBUCK-TICKにしかならないから」

という旨の発言をされてるのを見て「めちゃくちゃかっこいい!!」と思ったのを覚えています。

で、メインで曲を書くのが多い今井さん、次に星野さん、作詞は基本櫻井さんだけど、結構今井さんも書く。そこをバンドの屋台骨であるリズム隊のユータ、アニイ兄弟がしっかり支える、という感じ。

まぁ普通楽曲制作の比率が偏ってたりすると時間経過とともにバンドのバランスが崩れたりするとか、各々ソロを長期やってみたり、最悪不和があったりというのを見てきた気がするんだけど、BUCK-TICKってそれが本当にないというか、感じないのが凄い。以前これもうろ覚えだけどユータさんが「いまだに今井君が書く曲がかっこいいと思っている」と言ってるのをみてバンドメンバーごとの信頼感っていうのも凄いんだなと感じたことがあります。

最後に

今までバンドが描いてきた楽曲、物語においてこのフレーズこそバンドの魅力を表したフレーズだと思っているのが

「こっちの闇は甘いぞ」

なんです。2010年リリースのシングル「くちづけ」の一節。

以前「凍える」について書いた記事で「闇にも表情がある」ということを書いた通り、単に真っ暗闇というわけではなくて、その中にいろんな表情が潜んでいるということを書いたのですが、このフレーズもそこに通ずるものがあります。

まず”闇”を”苦い””甘い”で表現すること自体目から鱗というか。かなり驚いたのですが、闇を視認した瞬間は先が見えないから”何があるか分からない”という期待と不安があるわけなんですが、”こっちの闇は甘いぞ”=”僕たちが描く物語には甘美な世界が溢れてるぞ”って言われてるような気がして。どんどんと”BUCK-TICK沼”に引きずり込まれていくような感覚を覚えましたし、実際本当にその通りでした。

とまぁ、長きにわたるバンドの活動の中で経てきた変遷、そのセンスの良さっていうのがどういうものなのかを素人ながらに自分なりの目線で書いてみました。あとはもう、とにかく身体には気を付けてもらって出来る限り長く健康でバンド活動を続けてもらいたい、それに尽きます。

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