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#597 アルバム論32|DISCOVERY / Mr.Children(1999)

これまで「Everything」「Kind Of Love」「Versus」「 Atomic Heart」「深海」「BOLERO」とミスチルの6枚のアルバムを紹介してきましたが、今回紹介するDISCOVERYでアルバム紹介は一旦終了!です。
「Q」とか「IT'S WONDERFUL WORLD」とかも多分書けるんですが、やはり曲によっては思い出せない曲とかありますので、一旦はこのDISCOVERYまでとさせていただきます、押忍!


DISCOVERYとは

BOLEROリリース以降、97年3月からミスチルは暫くの活動停止に入ります。

活動停止中にドラマのタイアップのシングル「ニシヘヒガシヘ」を出したりするんですが、基本的にはノープロモーション。
メディアの前に姿を現すのは98年10月で、その時にリリースされた「終わりなき旅」は超ポジティブ。
これまでの深海~BOLEROで櫻井さんが結構病んでいた時期を乗り越えて、リスタートした印象がある、そんな活動再開でしたね。

そうしてその翌年の99年2月、リリースされたのがDISCOVERYでした。
自分では持ってなくて友人のTに借りた記憶がありますが、正に中学卒業直前で聞いて、非常に印象に残ったアルバムでしたね。

全体的に長いんですけど、そこまで冗長な感じもせず、聞きごたえのあるアルバムです。
ミスチルのアルバムの中では結構好きな方に入りますね。


DISCOVERY 全曲紹介

01. DISCOVERY

ATOMIC HEART以降、1曲目はインストを収録する傾向があったミスチルでしたが、Versusぶりに1曲目から曲をぶち込んできました。
アルバム表題曲でもあるDISCOVERYですね。

とは言え、割とプロローグ的な印象は強く、終始「DISCOVERY」と歌っている曲です。表舞台から姿を消して色々と休むことで、色々と発見があったんだろうなと示唆する、そんな曲でしたね。


02. 光の射す方へ

大好きな曲です。
印象的なギターのリフも、ニヒリズム全開の歌詞も、メロディラインも最高。今聞いても普通にカッコいいですね。

とにかく、歌詞が良いですね。

夕食に誘った女が西洋人のフリしてるけど、脱がすとその辺の日本人と同じ面倒になって送らないでバッティングセンター行く

女に合いカギを貰ったけどマスコミが怖いから貯金箱にしまった

出来レーズで勝敗がついたとて、拍手をおくるべきウィナーは存在しない

など、どこを切り取っても歌詞が秀逸です。

そして「散らばってる点を拾い集めて…」の所は本当に何度聞いても最高にテンションが上がる大好きなパートです。
最初から最後まで好きな要素ばかりの曲で、この曲が好きな人と一緒に仕事したいですね笑

中学校を卒業する直前のあの時期を思い出す、最高にメロウな曲ですね。
PVのサムネがこんな悪意の画像とは思ってませんでしたが…


03. Prism

終わりなき旅のc/wであり、A面でも行けるんじゃね?と言われていた曲ですね。確かにメロディセンスは相当高いです。

そして歌詞も深く、色々考えさせられる内容ですね。

「自分に嘘をつくのがだんだん上手くなっていく」
「仮面をつけた姿がだんだん様になっていく」

タイトルがPrismというのだけ謎ですが、光(理想)を屈折させる現実を投影している感じですかね?
とにかくいい感じの曲です。


04. アンダーシャツ

全体的にゆっくり目の曲が多いこのアルバムの中では数少ない「ロック」って感じの曲ですね。
歌詞もいい感じにニヒルな感じですが、傘の下の君に告ぐとかに比べると「愛」を感じますね。


05. ニシエヒガシエ

この曲は…よく分からない曲ですね笑
活動休止中にも関わらずポンとリリースされ、歌番組には出ないしPVに本人たちも写っていないという笑
謎のロックな曲です。

そんなこの曲はドラマ「きらきらひかる」の主題歌でした。
深津絵里、鈴木京香、松雪泰子、柳葉敏郎と豪華キャストなドラマでしたが、内容一切覚えてないですね笑


06. Simple

その名の通り、極めてシンプルな構成の曲なんですが、なかなか染みる曲ですね。
展開・構成・サビのメロディと秀逸な良曲ですが、やはり歌詞が良いですね。

10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな
悲しみを連れ 遠回りもしたけれど
探していたものはこんなシンプルなものだったんだ

ちょっとしたメタファー的なものも感じますね。


07. I'll be

そしてこの曲です。
正直、アルバムバージョンはそんな好きじゃないんです。長いので…
シングルバージャンがやはり大好きなので、シングルバージョンを紹介します。


シングルバージョンはタイトルが「I'LL BE」と大文字になるんですが、やはりこっちの方がスピードがあってカッコいいですね。
この曲がリリースされた1999年5月、高1の僕は1人暮らしにも慣れて無敵感があり、そんな中で背中を押してくれたのがこの曲です。すげー好きでした。
このシングルバージョンをもっと評価して欲しいですね。


08. #2601

曲名の由来は、作曲をしてた櫻井さんのホテルの部屋番号だった筈です。
このアルバムでは一番印象が薄いですね・・・


09. ラララ

ラスト3曲は全部いいんですけど、このラララも本当にいいんです。
とにかくゆるく聞ける感じですが、歌詞は歌詞で深いんです。
ラララで誤魔化しつつありますが、何気に考えさせられる歌詞です。
ライブとかではラララの大合唱ですね。


10. 終わりなき旅

これは本当に素晴らしい名曲です。
ミスチル第2章の幕開けに相応しいシングル曲ですね。
「息をきらしてさ」の冒頭から好きですが、やはりサビ前、そしてサビのメロディがたまらんですね。

そしてやはりこの曲が人気があるのは歌詞でしょう。
下記の歌詞が一番人気なのではないでしょうか?

高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな

僕はここが一番好きですね…

胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わるように
いつも今日だって僕等は過ごしてる

サッカー元日本代表の長谷部など、多くの方に勇気を与えた曲ですね。


11. Image

個人的にこのアルバムで一番好きな曲です。
サビまでのゆっくりした感じも嫌いじゃないんですけど、やはりこの曲が最高に盛り上がるのはサビの部分ですね。

揺れ動く心のはざまで 一筋の光に手をかざすけど
時はいつでも急ぎ足で 生きていることの意味は
争い合うことにいつかすり変わってく

素晴らしすぎるメロディです。
このメロディだけで充分。
最後に相応しい名曲ですね。


まとめ

以上、そんな感じで振り返らせて頂きましたが、改めて名盤ですね!
またゆっくり聞いて楽しみたい所です。

そんな感じで熱いミスチルのアルバム論もこれにて終了!
次回は誰を書くか・・・乞うご期待!

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