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#240 採用論10|ベンチャー企業の採用の仕事

前回は「ベンチャー企業の広報」に関して割と広く浅めの話を紹介させていただきましたが、今回は「ベンチャー企業の採用」に関して、同様に広く浅めの話をさせていただきましょう。


1. ベンチャー企業の採用とは?

ベンチャー企業の採用の目的は、諸説ありますし、もちろん会社によって違うと思うのですが、僕の中ではベンチャー企業の採用=「補填」ですね。
ベンチャー企業は社員が離職しがちなので、絶えず補填の意味での採用を行う必要があるのです。

エンジニア、デザイナー、PM/ディレクター etc…
それらのポジションは、どこでも欲しいポジションであり、今まさにベンチャー業界界隈は空前の売り手市場!

なので、求職者が優位なポジションにおりますし、実際に内定が決まった中途社員達がどんどん自分の給料を超えていくのを見て、その度に心を痛めている次第です笑

とにかく、補填や事業拡大のため、ベンチャー企業は「戦力が欲しい」
そして戦力を積んだ社員は「企業を選べる」というのがここ数年の市場状況です。

引用:「空前の売り手市場」は嘘?意外と知られていない求人倍率の裏側


2. ベンチャー企業の採用を勝ち抜く為には?

そうなると、黙っていても採用できる時代では無いので、企業努力がマストになります。
そのために、採用広報に力を入れている会社も多いですし、私も広報部長である手前、採用広報に関しては四十八手(ありとあらゆる手法の意)を尽くしてきましたが、マジで採用広報は深いです。

とは言え、その中で差別化をして企業優位性を伝えていく必要がありますが、私はよくこの辺を推して勝負しております。


・事業内容

まずはこやつを発信しなければ意味がありませんが、意外と「察して」の企業が多く、コーポレートサイトを見ても「・・・何やってる会社?」と、理解できないハイセンスな企業も往々に存在します。
なので事業に関しては誰が見てもわかるような内容で紹介し、更には更新がコンスタントにあれば「勢い」も感じられて尚良いでしょう、
(この辺が前回の内容"広報論①|ベンチャー企業の広報の仕事"にも繋がって来るんですね)


・ 成長曲線(=給与)

そしてこれでしょう。
ベンチャー企業に興味がある人の大半が、ベンチャー企業出身者だと思うんですけど、ベンチャー企業出身者は「終身雇用」「日本的経営」などの帰属意識が希薄なので、「いかに短期間で昇進・昇級できるか」がポイントです。
とにかく早く打席に立てることと、早く監督になれることを伝えましょう。


・ 一緒に働く仲間

この辺は人によるところですが、僕は入社前に入社する企業の解像度は高い方が絶対良いと思うので、割とガラス張りに情報を伝えてしまいます。
取り分け一緒に働く仲間は、事業内容よりも重要だったりすると個人的には思うので、「誰と働くか」という部分も推します。
そこで「この人と働いてみたいと思った」と言う意見が聞ければ完璧です。


・ 楽しさ

あとは楽しさですね。
ここでいう楽しさは広義で「成長できて楽しい」「業務以外のプライベートも楽しい」を両方出します。
で、後者の方は出しすぎたらたまに文句言われるんですけど、そのよく分からないデメリットを上回るメリットがあるので、そうした企業を示すカラーはどんどん出していきましょう。


以上、そんな感じで、採用広報の仕事って「企業の解像度を高める」だったりすると思うので、その辺をクリアにしていきましょう。


3. ベンチャー企業の採用を実現するには?

こればっかりは言葉の定義が難しいですね。

100人いれば100通りの成功論があるので、本当に一概に言えないのですが・・・その中でも、やはり「選考を通過する人」「内定を取れる人」はなんとなくわかる気がしてきて、そこから「内定承諾してくれる人」も分かりかけてはいるんですが・・・まだまだ精進中ですね。

ただ、意識の問題として、当たり前のことを当たり前にやらなければならないと言うのは常に意識しています。
採用は減点法だとも思うので、求職者が「この会社のこう言うところダメだな」と思われてしまう失点を減らしていくことが重要ですね。
その上で、あえて採用広報の文脈で情報を加算して加点を狙うのが良いと考えております。

そうして、プラスがマイナスを凌駕する形で、総合点で合格点以上を記録して、入社してもらうのがベターですね。


4. ベンチャー企業の採用が終わる日は・・・?

多分無いです笑
規模縮小・事業撤退などであればあり得ますが、イケイケドンドンのベンチャー企業は、やはり人の入れ替わりが激しいので、採用を止めない必要があるんです。

尚、この「人の入れ替わりが激しい」と言うのは、ネガティブに見られるフシがありますがそれだけではなく、ポジティブな意味も存在します。
ベンチャー企業で経験を積んで起業するとか、そういうプラスな転職理由もあるので。

ただ、これまでの僕の経験上では、圧倒的にネガティブな退職が多かったですね!笑

これがベンチャー企業の永遠の課題なんですが、この辺に関しては別途「労務」の項で説明しましょう。


まとめ

とにかく、そんな感じでベンチャー企業は常に採用を行う必要があると言うことです。
ちょっと採用広報の文脈で色々と書いてみましたが、細かいテクニックなどは引き続き紹介させていただきましょう。


▼ 採用広報に関してはこの記事が秀逸でした!参考に!


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