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#587 蹴球論55|2005年 ドイツW杯 アジア最終予選 〜激闘〜

昨日、2026年W杯アジア予選の北朝鮮戦が行われ、田中碧のゴールで1-0で勝利していましたが、20年前に遡ります!押忍!


ドイツW杯 最終予選とは

結構前の記事になってしまいまいたが、ドイツW杯2次予選、
「オマーン」「シンガポール」「インド」と同組になった日本は苦しみながらも全勝で予選を通過し、最終予選となる決勝リーグに進出しました。


最終予選の相手は、当時のアジアNo.1とも言われたイラン前年のアジアカップでも日本を苦しめたバーレーン、そしてとにかく謎のヴェールに包まれた北朝鮮というけして楽ではないグループ。

そんな中に稀代のダメ監督と言われたジーコと共に、SAMURAI JAPANは本当に頑張ってくれました。

そんな最終予選、戦いの日々をプレイバックしましょう。



第1戦|2〇1 北朝鮮

そして始まりました。初戦の北朝鮮をホームで迎えた最終予選開幕戦。
日本はGK川口、DFは宮本、中澤、田中誠、MFは遠藤福西のダブルボランチに、右は加地、左は三ちゃん、トップ下が満男で、2TOPが玉田師匠
俊さんとか高原の海外組はベンチスタートで、中田英とかは確か怪我で未招集。

開始早々、三ちゃんがインターセプトして倒されたFKを満男が直接ゴール
中田英や俊さんがいなければ、ブッチギリで日本のトップ下になれた男です。
その後もホーム、埼スタの大歓声をバックに攻めまくるも追加点を挙げれず、1-0で折り返した後半!
川口の弱点と言われたニアを突かれて追いつかれるんですが、この失点のパスワークの北朝鮮はエグかった。普通に良いシュートでした。

そして1-1かな・・・と諦めつつあった後半ロスタイム。
この前年のJで絶好調だった大黒が起用に応えて、価値ある代表初ゴールが決勝点となり2-1で勝ち越し!何とか薄氷の勝利をGETでした。


第2戦|1●2 イラン

そして第2戦はイラン。10万人収容の超アウェーで対戦。
この試合は僕が大学3年生だったんですけど、卒業式直前の飲み会で10人くらいで飲み会を一度中座して、友達の家で見ていましたね笑

イランは圧倒的エースのダエイに加えて、ハンブルガーで活躍するマハダビキア、バイエルンのカリミハシェミアンとかなり充実したチーム。

日本は機能していた3バックでは無く、4-4-2で挑みますが、これは本当にジーコが3-5-2にしたときに中田英と俊さんのどっちをTOP下にするかを決めきれなかった故の4バックであり、機能せず負けるんです。
本当にダメな監督でしたね笑

福西のゴールはカッコよかったですが、パッとしない敗戦でしたね…


第3戦|1〇0 バーレーン

そして2試合終了時点で、イランとバーレーンが勝ち点4,日本が勝ち点3という背水の陣で挑んだ第3戦、バーレーン戦。
僕の友人が奇跡的にこの試合のチケットをGETして見に行ってやがりましたが、この試合でついにジーコが決断し、3-5-2で俊さんTOP下、中田英をボランチにする起用を行い、ついに黄金の中盤を諦めた瞬間でした。

試合はあんまり覚えてないんですが、後半にゴール前の混戦で、バーレーン10番のモハメド・サルミーンがタッチラインにボールを逃がそうと思ったのが、そのままゴールに吸い込まれてしまうというトラウマオウンゴールで挙げた1点を守り切り、1-0で勝利。
しょっぱい試合でしたね笑


第4戦|1〇0 バーレーン

そんな感じで第3戦まで終えて、イランが全勝で勝ち点7,日本が6,バーレーンが4、北朝鮮が0という感じで、まだまだ気が抜けない4戦目。
ここでバーレーンと直接対決を制しておきたいところで、アウェイでのバーレーン戦です。
その布陣は3-6-1というもはや謎のフォーメーションでしたが、中田英から俊さんのヒール、そして満男がフェイク入れてドーン!先制!
そしてその1点を守り切って勝利!!

この勝利を終えて、イランが勝ち点10,日本9,バーレーン4,北朝鮮0となり、僕等も「まぁ、大丈夫っしょ」と胸をなでおろした気がします。

ちなみにこの試合があった時、僕は大学4年生でガッツリ就活中。
最終面接があった夜、東京のホテルでこの試合を見ていましたね。


第5戦|2〇0 北朝鮮

そして北朝鮮戦はなんでか覚えてないですが、北朝鮮がなんかやらかして制裁を喰らい、バンコクで無観客試合になりました。
で、なんでか覚えてないですが、この試合ももう中田英も俊さんもいない感じで、割と抜いた感じのフォーメーションだった気がしますが・・・
柳沢のゴールで先制し、大黒の追加点で2-0で快勝!
そしてこの勝利で最終戦を残し、W杯出場が決定

無観客のバンコクで決まるというのが何ともでしたが…笑


第6戦|2〇1 イラン

そして最終戦、もう既に日本もイランも勝ち上がりを決めており、消化試合だった最終戦は両チームとも抑えたメンバーでの戦いとなりました。
珍しい加地のゴールで先制し、大黒のヘディングで追加点をあげて2-0!
最後ダエイにPKを決められますが、2-1で逃げ切って勝利!

日本は5勝1敗で勝ち点15,イランは4勝1分1敗で13で、最後は逆転1位通過!素晴らしいですね。


ドイツW杯予選を終えて

今では突破して当たり前の風潮ですが、この時くらいまではまだ際どかったですし、何より監督が悪かったので、バーレーンの2回目の勝利辺りまではヒヤヒヤしながら見ていた記憶もありました。

最終予選を通して、スタメンがかなり固定化された感覚がありましたね。
もうジーコは3バックは変えないだろうし、両ウイングバックも変えないだろうなと思いましたね。
そういう意味だと中澤や福西が信頼を勝ち取ったような気がします。
そんな中でMVPはやはり予選3得点の大黒、若しくは2得点の満男でしょうね。

そしてこの物語は失意のドイツW杯編に続きますが、その前に2005年コンフェデを紹介しましょう。


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