見出し画像

2022年振り返り「エンジニアと育休」

この記事は エンジニアと人生 Advent Calendar 2022#1 の10日目の記事です。

昨日は、Junsei Nagao さんでした。


はじめに

まず簡単な自己紹介を。
私は都内某所の広告代理店でエンジニアをしています。

そこでは、Web媒体やiOSアプリの自社開発を担当。最近はSNS広告やGoogle広告の運用やったり、社内向けツールを作ったり、レポート自動化したり、などなど。色々と手を出して、行き着く果ては器用貧乏まっしぐらなプログラマです。

さて、今回は今年2022年を振り返り「エンジニアと育休」をテーマに少しだけ書きたいと思います。

自宅での仕事

ここ数年、テレワークという働き方がより一般的になり、職種に依らず在宅で仕事をするケースが増えてきました。

私も同じく、最近は家で仕事することが多くなりました。

しかし、小さな子どもが家にいると、自宅での仕事はとても障害が多く、大変です。

お構いなしにギャンギャンと騒ぐし、泣きわめく。

たとえ仕事部屋を分けていても、閉めたドアをこじ開けてグイグイくるし。

ややこしい実装をしている時だったり、少し込み入ったミーティング中でも、子どもはこちらの状況なんてまったく考えてくれません。

ただ。
これも「今だけ」しか体験出来ない「貴重な時間」なんだなと、それを強く感じた1年でした。

9月に娘が誕生。

育休取得を決意

今年2022年9月に第2子となる娘が誕生。
産まれた9月末から11月までの約1か月の期間、育休を取ることを決断しました。

1人目の時は考えもしなかった育休。人生初。

近頃は男性の育児取得は珍しいことではなくなりました。
とは言っても、自分の身のこととなると、仕事や各種手続きなど、わからないことも多く、正直不安も多い。

それと、恥ずかしながら弊社はまだまだレガシーな文化が残る職場環境。社内で育休申請を行うのは、私でまだ2例目でした。

上司とのファーストコンタクト

前述の通り、レガシー色が残る弊社では
やはり「育休を取得したい」とは言い出し難い雰囲気がありました。

ところが、申し出た結果は意外にもすんなり

「わかりました」

とのこと。少し拍子抜けです。

法的にも会社側から拒否は出来ないので、当たり前と言えば、まあそうなんですが。ただ良くも悪くもあっさりという印象。
(自分が居てもいなくても影響ないのか?と逆に心配になるくらい)

結果的にはとくにトラブルもなく進みました。

なぜ育休を取ろうと思ったか?

やはり、今回が二人目であったことが大きいです。

一人目の時は、夫婦2人で新生児の対応(2対1)が出来ましたが、今回は上の子(当時3歳)がいます。

そちらにもまだまだ手がかかります。

退院してしばらくの間は、新生児には大人ひとりは付きっきりです。その他家事雑務などを考えると、厳しい状況になるのは容易に想像出来ました。

当初は「時短勤務」という選択肢も考えていました。
しかし「時短だとみなし残業代がでない」という事実が判明し、その場合だと時給換算で割に合わず、却下。

どうせ寝不足で、仕事も生活面でもパフォーマンス落とすくらいなら
「いっそのこと丸っと休んでしまえ」
と、育休の決断に至りました。

そして、やはり最後に背中を押してくれたのは
「DIE WITH ZERO」

今の時期の子供達と過ごせるチャンスは、文字通り「今」しかない。

当たり前のことなのですが、強く心に残ります。

手続きって面倒?

この辺りは丁寧に解説されているサイトが沢山あります。詳しくはそちらを参照頂くとして、ざっくりと。

育休の手続きは「思ったより簡単」と感じました。

事前(産まれる前)に用意が必要だった書類は、

  • 会社への申請書(育休取ります的な社内向けの書類)

のみ。他に特に予め準備が必要な書類はありませんでした。

産まれた後に提出するものとしては

  1. 出生届出済証明のコピー(出生届時に役所から貰う)

  2. 給付金振り込み用の口座通帳 or 銀行カードのコピー

  3. 産まれた子供のマイナンバー

  4. 住民票(世帯全員)

  5. 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

これらを会社に提出し、あとは会社が役所に対して手続きを行ってくれました。

ちなみに「3. 産まれた子供のマイナンバー」は通知カードの郵送を待っていると時間がかかります。
そこで住民票の取得時に「マイナンバー記載を希望」とすると、出生届けを出したその場でわかります。(出生届を出すと直ぐにその場でナンバリングされる。よく考えれば当たり前か)

そんなに休んで大丈夫?

これは「職場に迷惑が。。。」という文脈ではなく

今まで習慣的にやっていた技術的なキャッチアップだったり、サイト巡回チェック、気になる話題を見つけたら検証コードをちょろっと書いたり、といった事から長期離れても大丈夫か?復帰できるか?という不安が少しありました。

しかし蓋を開けてみれば、これもまったく問題なし。

育休といっても、毎日休んでいるわけではありません。

当然、家事&育児に24時間フルコミットしているわけではありません。
まとまった時間は確保しにくいですが、時間はちゃんと取れました。

細切れ時間を有効活用する鉄の掟

私が時間を捻出するために、以下を実践していました。

  • Macは常にスリープ状態で待機

  • 机に座ったらSNSは絶対に開かない

という2点の鉄の掟を守ること。

これは、育児のスキマ時間。
哺乳瓶の煮沸中や、赤ちゃんが寝てる間(大抵はすぐ起きる)などの、短い時間で作業を開始するためです。

机に座ってから、可能な限り早くPCを立ち上げて、コードを書き始めたいです。そのために常時スリープは有用でした。(そうしなくともAppleシリコンのMacであれば起動早いんですが、気持ち的にも)

それと「SNSは絶対に開かない」ですが

初手でSlack(特にエンジニアと人生コミュニティ!)やTwitterを開いたら最後。あっという間に時間が溶けていきます。

そこでまず座ったら「Xcodeを開く」という追加ルールも守るようにしていました。

これを続けていたおかげか、「スイッチングコスト」を意識せず、短い時間で頭を切り替える為の良いトレーニングになったと思います。

またSNSから少し距離を置くことで「今は自身の人生に集中するターン」を感じることが出来たので、これも結果的に良かったです。

育休中の生活

授乳があるので、新生児の世話は妻が中心になります。
私は主に上の娘を担当していました。

朝5時頃に起床したら、幼稚園のお弁当を作り、娘が起きてきたら、着替えをさせて、朝ごはんを用意、身支度をしたら、8時過ぎには幼稚園へ送る。

その後は、産後でまだ外に出れない妻に代わり、買い出しや家事雑務などをこなす。
そうこうしていると、幼稚園の迎えの時間。迎えた帰りに、公園へ連れて行き遊ばせ、おやつを食べさせ、その足で晩ごはんの買い出し、帰宅したら、お風呂に入れて。。。という流れが基本パターンでした。

正直、子どもとの一日はとても慌ただしく、一日が怒涛に過ぎていきます。

しかし、これまでは仕事で忙殺していた時間で、大変ながらも子どもと一緒に過ごせたことは、とても楽しくもあり、素晴らしい体験でした。

この記事を書きながら思い返しても「貴重な日々だったなぁ」と感じます。

まとめ

おそらく、人生において「育休を取る機会」はそう何回もあることではありません。多くても生涯で2回、3回くらいことだと思います。
(たまにTVで見かける様な大家族は別ですが。。)

新生児の世話自体はとても気を使うし、苦労も多いです。しかし、その時期のその子と過ごす時間は、その時だけしか体験することが出来ません。

「男性の育休取得」というと、SNS等では「男性も家事育児をすべき」「男女平等」といった文脈で語られることも多いです。

しかし、それとは関係なく「男性も育児休業を取得した方が良い」と経験した身として強く思います。

何ヶ月という単位でなくても良く、たとえ短期でも絶対取るべきです。

育休取得の決断は、新しい生活を迎える家族にとっての強い味方になることでしょう。

おわりに

もし私がこの「エンジニアと人生コミュニティ」に入ってなかったら、メンバー皆さんの様々な人生価値観に触れる機会もなく、「育休を取ってみよう」という決断は出来なかったな、とつくづく思います。本当に感謝しています。

このコミュニティでは「人生」以外の、多種多様なエンジニアリングの深堀り話や、有益なライフハック、更にはちょっと得するお金の話など。。様々なトピックが日夜アクティブに飛び交っています。知的好奇心を刺激するまさしくスーパーコミュニティ。機会があればぜひ覗いて見てください。

「エンジニアと人生コミュニティ」


明日の エンジニアと人生 Advent Calendar 2022#1 は、bullさんです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?