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そういうときでも感想は饒舌。

 朝10時に精神科の予約を入れていたことに緊張してしまって、全く眠れなかった。次の日の午前中から予定があると思うと緊張してしまって眠れない。昔はよく寝坊をしていたのもあって、午前中に何かをするってことが物凄く緊張する。社会から離れてからは朝に何かしないといけないってことが極端に減ったために、余計に朝起きるってのが特殊技能のようになってしまった。いや、よくないっすよ、ちゃんと朝起きて、散歩でもしましょうよって思う。でもめちゃくちゃ夜型なんだよ。夜のほうが元気になるんだよ。
 とはいっても、それは仕方ないことで、世界は朝に回っているため、朝起きなきゃいけない。そしてそのことにめちゃくちゃ緊張して、一睡もできなくて、しんどくなってしまって、結局病院にはいけなかった。
 だめじゃん。だめだめじゃん。


 そしてそれからめちゃくちゃ寝た。寝続けに寝続けた。気がついたらまた夜で「うへえぇうへぇえ」って変な声が出た。良くないなって思う。しかし睡眠がコントロールできていないし、同時にあらゆることがうまく回っていないなって思う。
 だからちゃんとしていかなきゃ、って思うけども、それができていたらねってなるし、でももう上手くいっていない状況も5年くらい続いてるから、そろそろ、いや、遅すぎるくらいだけど抜け出したい。本当に、まじで。


今日見たもの
・有吉の壁の『おもしろ明治の人選手権』
・ベター・コール・ソウルS1 #3,#4
・平家物語 #1
 

平家物語の第一話を見て、うおー、めちゃくちゃおもしろーい!ってなってしまった。
めちゃくちゃに山田尚子監督の新作だった。繊細な演出と豪快な演出が次々に出てきて感動した。なんていうか、アニメっていいな…って思えるようなアニメだった。シリアスとギャグを絵柄や動きで行き来したり、表現自体が変わったり…凄く面白いよー。
平家滅亡の第一歩目がどうやら成長して琵琶法師になったらしいびわが語っているのも凄くいいなって思った。あのシーンめっちゃかっこいいよね。ぞくぞくした。
平家物語、というか時代劇だったり、もっといえば物語ってこう語ってもいいっていうすごいものを見せられた気持ち。
またこれは、見方としてバイアスがかかっていてよくないとは思うけども平家物語を見ながらも、山田尚子監督のこと、もっと言えば京アニ放火事件を少し思ってしまった。最終的に多くの人が悲劇的に死んでしまう平家物語という物語をどう作ったのだろう。そしてそれは凄く大変なことだったとも思う。あまりそういう風に見ないようにしなきゃと思うけども、やっぱりちらついた。それは亡き者が見える重盛と悲劇的な未来が見えるびわの二人を見て余計に感じてしまった。あの二人の会話を聞きながらちょっと泣いていた。

そういえば序盤の清盛と重盛が会話していたところの音楽がJoy Divisionっぽかったし、背景の屏風の絵が"unknown pleasures"のジャケットっぽくてすごいなって思ってしまった。
オープニングが羊文学でエンディングがagraph feat.ANI(スチャダラパー)ってのもすごい。あとキャラクターデザインの原案が高野文子先生で、もう自分の好きなものが大集合しすぎてて嬉しい。あとこれが11話あって、それを毎週見れちゃうんだ、嬉しいな。
家に転がってる平家物語の続きも読みたいなって思った。
なんせ今が読み時だよ。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』もやってるし。こっちもめちゃくちゃに面白かったし。あとこうなってきたら町田康のギケイキも読みたいんだよな。
まだまだ知らない面白いことたくさんあってすごい。世界すごいぞ!

なんて、感想を言いながら、同時にぼんやりもしている。
全然、日々はあかんなーって思うことばっかりだけども、そういうときでも面白いなーって思うものを見てるし、そういうときでも感想は饒舌で笑ってしまう。笑ってないけども、本当感想が饒舌だ。それが恥ずかしいし、誇らしいしやっぱり何やってるんだと思うし、それしかできねえしとも思う。でも明日は感想以外のことができるようになりたいな。


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