両目洞窟人間

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両目洞窟人間

32歳男性。にゃんこのいけにえというブログもやっています。http://gachahori.hatenadiary.jp/  弟と『はぐれラジオ純情派』というpodcastも始めました。 https://anchor.fm/hagureradio

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  • わたしが書いたお話

    わたしがこれまでに書いた小説をまとめています。

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    両目洞窟人間さんのだいたい何も進まない進捗日記。

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  • 短編小説『ねこのまち子さん』

    私が書いた短編小説『ねこのまち子さん』をまとめています

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    わたしが日々なんとはなしに撮った写真たちです。

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私たち兄弟がやっているPodcast『はぐれラジオ純情派』について。

こんにちは。両目洞窟人間です。 30歳の人間です。ぼちぼちと生活に食らいつきながら生きています。 そんなわたしですが、昨年からPodcastをはじめました。 「はぐれラジオ純情派」という名のPodcastです。 https://anchor.fm/hagureradio 喋っている人は私、両目洞窟人間とその弟です。兄弟でやっています。 ことは2020年の始まった頃にさかのぼります。 30歳を目前になんかしたいな、特にラジオやってみたいな、って初期衝動的な気持ちが抑えきれ

    • 短編小説『ねこのまち子さん、フレンチクルーラーを食べる!!』

      「今日はよろしく頼むにゃ」  自由猫猫党(じゆうにゃんにゃんとう)の元党首は我々取材陣と握手をしながらそう言った。  元党首の笑顔と肉球の柔らかさが印象的であった。  元党首が一人がけのソファーに座る。  スタッフが照明を元党首に向けると、元党首は「眩しいもんだにゃ。いくらやってもこういうテレビの取材には驚いてしまうにゃ」と静かに言った。  私の手には元党首に聞きたいメモが握られていた。  自由猫猫党という政党の軌跡。  それは猫と人間の関係の軌跡であったとも言える。  かつ

      • 短編小説『ねこマジシャンのイリュージョンショー』

        ねこマジシャンのイリュージョンショー  ねこのマジシャンがトランプのカードを切っている。  しゃっしゃっしゃっしゃ。じゃらららららら。  私はねこのマジシャンに指名されて、客席からステージにあげられた。  白い手と肉球を巧みに使ってカードを切っていくそのねこのマジシャンを見ながら、私は何故かモグワイのことを思い出していた。  モグワイ。 スコットランドはグラスゴー出身のポストロックバンド。 轟音が特徴のバンドで、私はモグワイが大好きで、通勤中に聞いたりしては泣きそうになって

        • 短編小説『I saw a savior』

          I saw a savior  カレーが食べたいにゃ!!!!!!と叫び出したい気持ちを抑えて、二本足で歩き、言葉を喋る、ねこのまち子さんは街を歩いていたわけですが、ここで実際に叫んだらどうなるだろう?ともまち子さんは思うわけです。 「カレーが食べたいにゃ!!!!!食わせろにゃ!!!!!」と街中でいきなり叫ぶ自分を想像するまち子さん。  すぐさまに治安当局がやってきて、捕獲され、刑務所もしくは保健所に送られる姿がまぶたの裏に浮かびました。  まち子さんはたまに思うのです。  

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          短編小説『ちゃん呪』

          『ちゃん呪』 「じんちゃ~ん!この駅でぇ~写真撮るとぉー、幽霊がうつりこむって話にゃよ~!!」と酔った友達でねこのきいちゃんが呂律回らずにそう言うので、私はうへうへ笑いながら「じゃあ、撮ってみようよ~!」ってiPhoneのインカメラできいちゃんと「いえーい!」って言ってたらきいちゃんが「あ、動画だったにゃー!」って言って「動画かーい!」って突っ込んでいたら、そんな私たちの背後に叫ぶ顔をしたような人影が映り込んでいたので、私の脳裏に浮かんだビートたけしは「常識では考えられない

          短編小説『ちゃん呪』

          短編小説『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』

           白ねこのまち子さんは二足歩行で歩き、喋ることができるので、税金を納めなければいけないのです。  鉄球をぶつけられる寒い山荘で夜通し討論する番組『浅間で生テレビ』で「徹底討論!喋る猫に納税の義務は違憲なのか!」というテーマが放送されたとき、「喋る猫の生活党」の党首である道場さんは「我々、歩き喋る猫は進化でありまして」と言ったら、田原総一朗に「ちょっとまって、まだ管さんが喋ってるから」と遮られたのでした。  というわけで進化の過程かもしれないねこに対して、政府は税金を取っていく

          短編小説『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』

          短編小説『ねこ太郎、現代の鬼と戦う』

           最近、最近。京都は三条、鴨川河川敷で私が本を読んでいると、川上から大きめのギターケースが、どんぶらこどんぶらこと流れてきました。 「ギターケース流れてるやん」って思っていると、パカっとケースが開き、中からずぶ濡れのねこが出てきて「助けてにゃ〜助けてにゃ〜」と叫ぶのでした。  私は「待ってろー今助けるぞー」と叫び、慌てて鴨川に突入しました。  すると運のいいことに、ここ最近の日照りで水かさは低く、あっという間にギターケースまで辿り着いた私はねこちゃんを抱き抱えて、元いた河川敷

          短編小説『ねこ太郎、現代の鬼と戦う』

          短編小説『終末のランチ~複眼豚のカツ丼編~』

           ぐわんぐわんごうん。ぐわんぐわんごうん。  月曜日から金曜日まで、朝から晩にかけて、巨大迷路型コンピューターで仕事をするのはとても大変なことでした。  背骨さんは中央<システム>の末端職員なため、地図を片手に巨大迷路型コンピューターを文字通り右往左往し、バルブを締め、また右往左往し、バルブを緩め、そんな仕事をし続ける日々にすっかり疲れ果てていました。  ぐわんぐわんごうん。ぐわんぐわんごうん。  巨大迷路型コンピューターでの仕事は危険です。  行方不明者が3日連続で出ました

          短編小説『終末のランチ~複眼豚のカツ丼編~』

          短編小説『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』

           バンドをやめた。  正確には顧問と喧嘩してやめさせられた。  軽音楽部の大会に出るためのバンドに入らされた私は嫌々コブクロばかり弾いて、あるとき、我慢の限界が到来して「私はバンドがやりたかったから軽音楽部に入ったんであって、軽音楽部の大会とか知らないですし、コブクロとかやりたくないんすけど」って言ったら「やる気の無いやつはいらないよ」って「あ、そうですか。」でやめた。  そしたら軽音楽部での居場所が一気になくなった。  仲良かった子とも話しづらくなったし、部室代わりの音楽室

          短編小説『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』

          日記 2022/11/21~2022/11/27

          日記 2022/11/21~2022/11/27 2022/11/21(月) 疲れたのか、全然駄目な日。とりあえず一日中寝続けた。 しんどかったけども、晩ご飯を作らなきゃいけなかったので、夕方にキーマカレーを作った。 そこで体力を使い果たし、晩ご飯を食べた後はまた寝ていた。 本当に寝ていただけの日だった。 2022/11/22(火) 昼頃に目を覚ます。体調は相変わらずそんなによくない。 のそのそと寝たり起きたりを繰り返しながら、お風呂に入ったり、着替えたりする

          日記 2022/11/21~2022/11/27

          日記 2022/11/14〜2022/11/20

          日記 2022/11/14〜2022/11/20 2022/11/14(月) 知り合いのお通夜に行った。 自死とのことだった。 仲がよかったというわけではない。むしろ一方的に尊敬していた人であった。 だからこそ私はその人ともっと仲良くなりたかったと思ったし、間に合わなかったことが悔しくてしかたなかった。 その人もだけども、自死について、私はどうこう言えることじゃないなあと思う。 やっぱり自死についてはその人それぞれの考えもあるし、突発的とはいえ、それが浮かんでし

          日記 2022/11/14〜2022/11/20

          我が家のハイゼンベルク

           父親が入院してからもうすぐで二週間が経つ。母から伝え聞く父親の容態は思わしくない、というか思ったよりも「末期的」で私は未だに戸惑っている。  母も勿論戸惑っているだろうし、何より父が戸惑っているだろう。  あまりにも死が突然目の前に訪れたことに父は今何を思っているのか。  それを想像するのはあまりに苦しく、私はしたいとは思わないし、できない。  生まれたらなら必ず死はやってくる。死は平等だと言うが、そこに向かう道はあまりに人それぞれだ。若くして死ぬことだってあるし、自死を選

          我が家のハイゼンベルク

          突然だけども、ラブホテルに行こうと思った。一人で。

           突然だけども、ラブホテルに行こうと思った。 一人で。  ラブホテルに一人で行こうと思った。  行こうというか、行かなければならないと思った。  私は32歳で、もう充分に大人のはずだけども、同時に知らないことも多すぎる。  同じ32歳で真っ当に生きている人に比べたらわかってないことも、経験していないことも多く、そして抱えているものも違う。  先日、久しぶりにお酒を飲んだ私は気がついたら「大人になりたい……」と呟くに至っていた。  一緒に飲んでいた人からは「大人はそんなこと言

          突然だけども、ラブホテルに行こうと思った。一人で。

          弘法、筆を選ばず感出しちゃった。

           弘法、筆を選ばずって言葉がある。書の達人であった弘法はどんな筆でも素晴らしい書を描いたという言葉であり、真の達人となれば道具はどんなものでもいいのだ、みたいな話としてよく使われている。  先日、友人から「両目さん、写真うまいですよね。機材は何を使ってるんですか?」と聞かれた時、私は「iPhone」って弘法、筆を選んでないよの感じで言ってしまった。  めっちゃいきってしまった。  数日経っても無駄なイキりだったと思って後悔している。  素直に「ありがとう〜。最近はiPhone

          弘法、筆を選ばず感出しちゃった。

          両目進捗日記2022年3月4日『小説書きたいね~』

           小説書きたいね。って書いたところで、こういう感じの中山功太のネタあったよねって検索して「ああ、"芸人やめてえな"だった」とちょうどなったところです。  「youtuberになりてえな~」の感じで「小説一本書きてえな~」って心の中で歌ってる。でも意地でもというか口が裂けても「猿でもできる金儲け~」の部分は歌えねえ。というかメイクマネー全然できてないし、というかメイクマネーするために書いてるわけじゃないし…と言いつつ、もうひとりの俺、矢沢永吉で言うところのYAZAWAが「でも

          両目進捗日記2022年3月4日『小説書きたいね~』

          音楽は作れない。文章は書ける。

           ギターを弾けないから文章を書いているって言ったのは『バトルロワイヤル』の原作者の高見広春だったと思う。
 私はその言葉が好きで、音楽も作れないので文章を書いているって自分に言い聞かせている。
 とはいえ『バトルロワイヤル』は読んだことない。漫画版は結構読んでた。映画は見ていない。
 最近になって原作をブックオフで買った。
 110円のコーナーで二冊あって、片方のは巻頭の地図が結構塗りつぶされていたので、そちらは買うのを止めた。
 バトルロワイヤルの原作を買ったのは「今、これ

          音楽は作れない。文章は書ける。