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QBネットHD(6571)を損切りしたので反省会します

 本日(一月半ばくらい)、キュービーネットホールディングス(6571)69株を、損切り売却しました。売却価格は1397円。ちなみに買い値は1550円くらいなので、1万円ほどマイナスが出た感じですね。
 うん、正直、まだ1月でいきなり1万円損失確定なので、かなり厳しいです……
 配当収入削られちゃうね……
 ちなみに、本体のSBI証券ではなく、SBIネオモバイル証券口座の方です。ああ、早く配当金来てくれぇ~~(ナッパと戦うクリリン感)

 と言ってても仕方ないので、これから失敗しないようにするために、失敗した原因を探っていきたいと思います。
 
 とはいえ、まずはなぜQBを買ったのか、という点から説明していきたいと思います。

 QBネットは、QBハウスを経営する企業ですね。そう、いわゆる千円カットの店です。やはり投資は自分でよく分かっている企業から投資すべきだと思い、普段から利用しているため、「髪の毛は不況でも伸びるでしょ」という、今思うと雑な理由でホイホイ投資してしまったのがコロナショック前後のことだったような気が……
 コロナショックで下がる中でも、難平買いでさらに買い進めていき、その後のリバウンドで一気に含み益に。思えばこの時売っておけばよかったのだが、それは結果論であって、その時は知るすべもなく……
 その後、株価は上げ下げを繰り返しながらも、確実に下値を切り下げていき、最近は日経平均が上がっていくにつれて、QBネットは下がっていくという、ある意味逆相関の関係を見せていたのがいけなかった。
 PF全体では上昇していたため、下落に気づくのが遅れるという致命的ミスを犯してしまう……そして「まあ、その内上がるっしょ」という何の根拠もない楽観的見通しで難平買いを敢行、結果としてそのままずるずる下がり続け、損失が膨らんでいく結果となりました。
 そこでついに色々調べた結果、損切りするという結論に至りました。
 さて、そこで売った理由について、振り返っていきたいと思います。

1.借金が多い


 これは証券口座で調べればすぐに分かる話だったのですが……
 自己資本比率も3割程度と低く、有利子負債が150億円と多い。利益剰余金は40億円ちょい……
 財務悪いですねぇ……
 多分、財務悪くても将来性などを考えて買ったと思うんですが、これはまた別の項目で説明します、
 とにかく財務が悪い上に、利益の戻りが遅い……これでは、利益が戻ったとしても、株主に還元できない可能性が高いと判断しました。
 やっぱりバフェット神のいう通り、財務は大切やったんや……
 借金が多い理由は、ネットで拾った情報ですが、最初に上場するときに色々あって、借金が膨れ上がってしまったということらしいです。
 やっぱり怖いなぁ……

2.長期投資できるかどうか疑問


 これですね。
 QBハウスはいわゆる「千円カット」ですが、実際には「1200円カット」になっております……
 地味に値上げしてるんですが、多分もうこれ以上の値上げは難しいかな、と考えています。というのも、「千円」という値段が売りの企業なので、これ以上の値上げは現実的ではないでしょう。不況でも髪は伸びるけど、死んだら伸びません。つまり人口が減少していく日本では市場は小さくなっていきます。さらに日本の労働人口は減っていく中、貴重な労働力の値段は上がっていくことが予想されます。
 でも海外に進出してるじゃん、という指摘もあるでしょう。確かに、QBハウスは海外に進出しています。しかし海外では、千円カットなんて珍しいサービスでも何でもないようです。普通に競争にさらされます。
 競争の中でも価格競争ほど不毛な競争はないんですが、QBネットがやろうとしているのは、まさにこの価格競争なので、海外もそこまで望み薄かな、と思いました。
 さらに競争は海外だけでなく、国内でも競合他社はあります。西日本ではQBハウスですが、東日本ではまた別の会社が千円カットを営業しております。こちらは上場していないようですが、上場しているから何か有利というわけでもありませんし……

3.結局、投資妙味が……


 配当金は、直近でこそ無配になりましたが、以前は20円だしていました。しかし、これも増配していくのは難しいでしょう。財務の重しがあります。
 ではグロース株としてみてはどうでしょう。
 これも2で説明した通り、かなり微妙だな、と思いました。
 成長の余地はまだまだあると思いますが、QBハウスより成長できる企業ってたくさんあるような気がします。
 配当も微妙、成長性も不透明感あり、となると、投資し続ける意味が薄いと思い、損切り、という決断になりました。

4.企業理念と実際のサービスに、食い違いを感じる

QBハウスに行くと、目の前に画面があって、CMみたいなのが流れるんですよね。それを見てると、「時短によって生活の質を上げる」というような感じのことを言っているわけですね。

でも、実際に時短になっているんでしょうか……?

行った時のタイミングによっては、30分や下手したら1時間程度待たされることがあります。いくらカットだけで10分で終わったとしても、待合室でそんだけ待たされるなら、美容院で3000円払って予約した方が、よっぽど時間の節約になりませんかね? 当然ながら、QBハウスは予約なんてできません。

結局は、「人生の質を高めたい!」と本気で思うような人は、QBハウスに行かないと思うんですよね……絶対に普通に美容院でも行った方が人生の質は高くなると思うんですよ。

結局、ここら辺の企業理念と、実際のユーザーの思惑が食い違っているように感じて、非常に気になります。

もちろん、これは個人の感じ方なので、人によって異論や反論はあると思います。何が正しいかは、時間が証明してくれるのを待つしかないでしょう。その時に僕の考えが間違っている可能性はあります。将来は成長企業になっている可能性も十分あると思うので、そこらへんは考え方次第でしょう。

ただ、僕は長期で安定した成果をあげたい、という希望があるので、業績が不安定な企業であるQBネットへの投資は、最終的に諦めることにしました。

※ちなみに、なんですが、チャートを確認したら直近で急騰して1700円近くまで上昇していますね。
 売るならそこで売ればよかったですね……
 とはいえ、そこまで後悔はないです。相場が読めるなら、今ごろファンドマネージャーになっているわけで……
 自分は基本的には長期投資を前提にしています。できれば、売らずに永久に保有できる銘柄が理想だと考えています。
 QBネットはそれができるのか、という問いかけに、自分の中で「NO」と結論が出たので、これでいいと考えております。
 後悔するとしたら、急激に業績を伸ばした時ですね。株価1万円とかね。
 ああ、今から買い戻そうかな……?
 こういう見込みがつけづらい、というところも、無理に投資する必要ないかな、と個人的には思います……


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