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ある女の半生 -男どもに告ぐ-

ある女は、アラフォー世代。
初めて付き合ったのは高校2年生。
優しくてモテる男の子だった。陰キャで
何の取柄もない女が彼と付き合えるだなんて
思っても、みなかった。だから、他の娘に
「もっくんと付き合ってるの?」と言われて
なんて答えていいか、わからなかった。
その娘も、彼のことが好きだったから。

好きなのに、自分に自信がなくて。
カレと別れたくなくて、終わりが来るのが怖くて
「距離を置きたい。」だなんて彼に言ったりして。
結局それが原因でお別れ。別れても、すぐに
やり直せると思ってた。でも、他の娘に
あっという間に、盗られちゃった。

その彼が忘れられなくて。何年も苦しんだ。
自分が悪いのに。好きな人に好きと伝えられず。
後悔しても遅いのに。他の人とも付き合ってみたけど
それでもその彼を忘れることは出来なかった。
結果として、20年後にその彼とは友達に。

2人目は、その彼の友だち。同じクラスのYくん。
付き合うって言っても、可愛いもんで。チューどまり。
もっくんとも、ハグとチューしかしてない。
それが一番よかったのかも。

3人目は、覚えていない。
というより、何人か、付き合おうってなったものの
すぐに別れたり、無理やりOKを言わされて疎遠になったり。
そんなこんなで有耶無耶に。

初体験は、好きでもない人と。
大学に入り、チャットで知り合った医学生にまんまとしてやられた。
そんでもって、悪い大人にも騙されて、ホテルへ。その後
後輩から紹介された男性と付き合うも、子どもが出来て。非難覚悟
人として最低ながら、学生なので「産まない」という選択をした。
結局、その人ともそれが原因で疎遠に。

そのあとは、初カレによく似た顔の中学生時代の同級生と付き合い。
就職を機に関西と関東で遠距離になり、お別れすることに。
そのあとのことはよく覚えていない。

就職して、人に連れられて初めて行ったBAR。
家から近く、一人暮らしもあって、入り浸るように。
常連さんとも仲良くなり、その中で一つ下の彼Tに一目惚れ。
何かのキッカケに仲良くなったが、一瞬で振られた。
人生で2回目の死にたいくらいの失恋。

時代が時代。mixi全盛期。地元で友達を作ろうというコミュニティ。
色んな人と出会い、宅飲み。そこから幼馴染のマイミクとも知り合って。
1つ年下のMという男の子と恋愛することに。Mとは6~7年か。
同棲もして、いい意味で、空気。いるのが当たり前の関係に。

アラサーを目前に「結婚したくない」派から、「結婚したい!」派に。
元々結婚に興味ない同士。その女の考えが変わったことにより破局。
そのあとは、転職した外食産業で10歳上の上司と、女が退職した後に。
その時はご縁がなくて結果的には付き合わなかったんだけれども。


またあるときはモデルの娘に誘われて異業種交流会で知り合った
イケメンHと。ただ、この異業種交流会はヤリコンで。誘って来た
このモデルの娘とはこのことで喧嘩になり、話し合うも会話にならず。
「顔を売るチャンス」「あなたのためにしてあげたのよ」と、
上から目線の押し付けありがた迷惑。が、この話はまた別の機会に。

それから「結婚前提にじゃないと付き合わない」という女を口説いた
行きつけのBARに仕事の先輩と行った際に出会った7つ下のRと。
一流中華の料理人。ソムリエの資格もあり伊勢谷友介似で男前だった。
が、20歳の記念にと胸に入れたユリのタトゥーがどうしても許容できず。
また、結婚したいタイミングが合わず、この人ともお別れ。

この頃には出会い系アプリを使うようになり、出逢いもだが
何より稼げる人の話が聞きたくて、経営者や1千万プレーヤー
色んな職種の人と会って話をするように。その中で知り合った
49歳のAという大型大家さんと付き合い、その女は壊れてしまった。

少しハゲててチビでデブながら、服のセンスがよく
雰囲気が恰好いい。女性の扱いもうまく考え方も素敵。
見た目は水谷豊似。なぜその歳まで結婚しなかったのか。
率直な質問に、1,500万プレーヤーの彼はこう答えた。

「大企業で10年働くも、このままでは先が見えている。
転職し、起業し、会社経営する中で、お金を稼ごうとする中で
彼女は居たが、結婚する機会を逃してしまった。」と。

それを真に受けたその女は、Aと一緒にいる中で、数々の
違和感と不可解な出来事を経験することになる。これもまた
別の物語で機会があれば紹介しようと思う。が、結局、
そのAとも、Aの嘘と不誠実な態度によりお別れする。

その後も、妻帯者なのに、独身と偽る2歳上の現役弁護士S。
「1人で海に来た」と報告するも直後に女の子とツーショット画を
その娘に送るつもりがミスって私に送る1歳下のとある有名会社の社員F。
配送業と保険で格闘家角田信朗さんや吉田鋼太郎さん似の
シブい年収1500万超えのアラフィフも、一度寝たくらいで
彼女と思うなと「今試しているところ」とふざけたことを。

Aの嘘もSの嘘も、詰めの甘いFもみんなみんな他に女性が。
隠すのなら最後まで隠してくれと。みなさん詰めが甘い。
試すのなら上手に試して貰わないと。ま、一番バカなのは
その女に間違いないのだけれども。


総じて、どんなに稼いでいようが、どんな職業であろうが
女1人騙せない、幸せにできない人間が、どんなに頑張っても
幸せになんてなれないのではないかと。アラフィフAの言う
「幸せになりたいだけ」という言葉は本心だったのかも知れないが
そもそも、幸せを遠ざけているのはあなた自身では…と。

31歳、年収2,000万円を稼ぐKくん。熱烈に「僕じゃダメですか」と。
アプローチしてくれるが。蓋を開けると月収8万円に抑えていて
府営住宅に住んでいるという。徹底した節税。ちょっとついていけない。
その女を選んだ理由も「今までの彼女は一円も払ってくれなかった」
「お金を出してくれるのが当たり前と思わないところ、雰囲気。居心地」
だそう。でも、その女は、YESと言わなかった。節税だけでなく、
そのKくんは小さい頃に母親に捨てられていて愛情に飢えていたからだ。

2,000~3,000万円稼ぐバツイチのアラフィフデザイン会社経営者。
美味しいものを知っているし、色んな女性とも出会っているのだろう。
「好きなものを頼んで」と適当に注文をしてくれるのはいいが…。
食べ残す。美味しくなければ「おいしくないな」と店内で発言する。
少しマナーが気になり、2回のデートで終了。

3,000万overの60代会社経営者は、会ってすぐ、男女の仲にならずして
ともだちになるとかあり得ないと。男女に友情は存在しない派だった。
駅で待ち合わせするも、車を停められないと、近くのスタバに行こうと。
「乗車するのに抵抗があるなら車停めてくるので」と言われたが
男を見る目がなくとも人を見る目はあるので殺されはしないだろうと
乗車し、車で15分ほどのスタバで談笑。

たくさんの会社を興し、売り、起業し、また、親の会社も継ぎ。
まだまだしたいことがあり、新しい事業をする予定だと、仕事自慢。
金持ちアピールと、飼っている犬の話、助けた野良猫の話を2時間半。
次いで庭で育てている植物たちの話でまったく楽しくなく過ごしたあと
駅まで送ってもらい「次はご飯でも」と言われたが。その女は
とりあえず人間不信・男性不信を治すべく、まずは友人として
飯友・遊び友だちが欲しく、男女の仲を切望するアラカンとは
2回目はないかな、と。

以前、その女は出会い系バーで出会った一つ上の人材派遣会社代表と
2年程付き合った。なぜなら、彼が「ハリーウィンストンの指輪を買う」
と言ったからだ。だが、2年経とうとしても「ふてこくなかったら、な」
と、可愛げをその女に求め、約束を果たさず、また、その女を好きなのか
どうなのかも2年間示さず。最後その女は堪忍袋の緒を切らし別れを。

そのあとに出会った建築関係の3,000万overの会社代表もイカレ野郎M。
初めて会った時から「私は結婚したい人」「次こそは結婚したい」と
女の目的は当初から伝えていたにも関わらず。勝手に関係を始めておき
「×3」「×4になりたくないから結婚はしない」とカミングアウト。

1人目の嫁との間に子が2人居り。いまだ「パパ」「ママ」と呼び合い
4人でディズニーランドや実家に帰省するという話を普通にする奴だった。
2人目の嫁、3人目の嫁の話はおろか、元カノも何人登場するのか。
友人と飲みに行く=元カノ、ないし、出会い系で知り合った女性との飲み。
隠さず、当たり前のように話す。それもたち悪く、時系列を変えて…。

同棲していた彼女と別れて寂しいからその女と一緒に居た。
同棲した彼女との間には子どもが出来なかった。と言っていたのも嘘で。
後に、「子どもが出来たものの、死産にしてオロシてもらった」と。
そんな彼女を婚約者から奪い返し、一時ともに過ごすも最終婚約者に返品。

Mと似たところがあったので一緒にいると楽しいこともあったが
その女は『生涯を共にするのはこいつじゃない』と、好きながら
その男からなんとか離れようとしているところに、転機かな
「嫌いになったわけじゃないけど、一緒にはおられへんと思う」
しばらく音信不通が続いて、LINEでのこの内容。至極、自分勝手。

その女は『今までありがとう。楽しかった』と返信。胸中
何度も別れを告げられて寄りを戻すしょうもない女とどうぞ
お幸せに。最終1人でさみしく野垂れ死んでくれればいい。
離れたあとも友だちとして会おう(利用しよう)としてくるM。
頭に来たその女は、Mが自分のブログを読んでいることを知ってて
Mが嫌がりそうなことを書いてUP。成果実り、絶縁状が届いた。

会社経営者全員ではないが稼げても人として終わっている人が多いなと。
ま、その女も詰めが甘い。違和感や危険を察知しながら、一時の迷い。
いっときの幸せに目が眩む。稼げる秘訣を知りたいという下心も。
何が幸せか。その女が一番わかっている。信用信頼出来て、誠実。
嘘を吐かず、その女だけを見てくれる人を選べばいい話。

下手にモテるから、勘違いするんだ。何歳になっても気に入られると。
そう、人たらし。老若男女問わず、誰とも仲良くなってしまう不思議。
すぐに人に好かれることは、その女の魅力でもあり致命的な部分である。
先日も2,000~3,000万円稼ぐという会社経営者Sと会って、飯友、まずは
友人になれる人を。という話をしているにも関わらず。頭がおかしいのか
「あなたに気に入られたい!」「選ばれたい!」「付き合いたい!」と
初日から猛烈アプローチ。


男性たちに告ぐ。
勘違いするな、褒められてもそれは「お世辞」だ。
「ごはんに行きましょう」は付き合いましょうじゃない。
笑顔でいるのは楽しいからじゃない。その時間を
楽しい時間にするために努めて努力しているんだ。

1回目ごちそうになったら2回目の会食で
おもたせを持って行くのも1回目の借りを返すため。
御礼も兼ねているが、特別なことではない。
してもらったことに対しての当然の対価。
あなたにだからすることじゃない。

冷静になれよ。いい女がアラフォーにもなって独り。
ということは、何かしらあるんだよ。楽しいだけじゃ
やっていけない。笑顔の裏にいくつもの悲しみが。
見せている部分だけが、真実ではないんだ。

それはお互い様だろうが。覚悟もないくせに、
下手に関わってその女の悲しみを増やさないで欲しい。
その女が本当に求めているのは、振り返った時に
歩いているときに、横で笑って居てくれる人。

お金はないより、ある方がもちろんいい。
でも、お金があっても、愛や感情がなければ
それは居ないものと一緒じゃないだろうか。
とある著名人が「お金があれば尊敬が生まれる。」
と、言って、一時話題にされていたが、お金がなくとも
尊敬できる人はたくさんいる。

お金も欲しいもの買う。したいことをする。
そのためのツールに過ぎない。万人共通の認識がなければ
ただの紙。金だってダイヤモンドだって同じこと。
何に価値を見出すか。見出せるか。
物事の本質を見れる人に。

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