見出し画像

ヒストリー

 小学校の頃、NHKでやっていた人形劇、新・八犬伝は同世代の人たちからおそらく一様に懐かしい番組だろう。僕も夢中で見た。
 犬塚志乃  、犬飼源八、犬川壮助、犬田小文吾、犬江親兵衛、犬山道節、犬坂毛野、犬村大角。今でも八犬士をフルネームで覚えてる。仁義礼智忠信孝悌。
 それではあの八犬伝は日本のいつの時代の話か分かる人はどれだけいるだろうか。
 小学中学高校と日本史を学校で学ばされた僕たちではあるが、ちゃんと答えられる人が何人いるだろうか。多分答えられる人は少ないだろうと思われる。
 なんのための学校の授業だったのだろう。ただダイジェストで短い時間でサーッと流していく、入試の役にさえ立たないのではなかろうか。
 学校の授業を聞いていると、平安時代から鎌倉時代へ、江戸時代から明治時代へ、一夜にして変わってしまったがごとくである。
 歴史を勉強したければ、歴史を好きになるしかない。それは他の科目もそうだろう。しかしあんな授業では歴史を好きになんぞ誰もならないだろう。教科書を無視して教えてくれる先生がいたら多少面白いかもしれないが、それでは時間が足りなさすぎる。
 僕の場合、八犬伝を好きになったら、時代背景とか時代の流れとかを調べたくなって、そこから水滸伝、三国志と興味をもって読み、時代背景も理解し、わからないところは調べたものである。そうすると歴史ものの小説が気になり、吉川英治や山岡荘八、司馬遼太郎、等々読んで学んでいった。
 読書が何より大事、歴史が好きになるきっかけになる。
 これは世界史にもいえる。
 僕はディケンズの二都物語を中学生の時に読んで、フランス革命に興味を持ち、調べていくうちにキリスト教に興味を持った。キリスト教に興味を持つとヨーロッパの歴史が理解しやすい。また他の宗教にも興味がわく。イスラム教や仏教。それらの宗教から国家の歴史を理解できるのである。
 読書が何より大事。
 司馬遼太郎のファンになったので、幕末維新明治、戦国時代等興味を持ち調べていった。小説はあくまで小説なので、ウソが多分にある。どんどん調べていくとそれが結構わかる。そしたら歴史の勉強も楽しくなってくると思う。
 その前に読書を好きにならないといけないか。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?