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特許翻訳者が、知財メディア「Toreru Media」でライターデビューできた理由

商業ライターとして初めての記事を、知財メディア「Toreru Media」に寄稿しました。

特許翻訳ってなに?お給料はどれくらい?どんな人に向いてるの?などをテーマに書きました。サムネイルが記事の内容にピッタリなので、読んでいただけると嬉しいです。


「知的財産」って聞いてもピンとこない。イメージが湧かない。そういうひとは多いはず。だって「自分に関係ある」って思えないもの。

技術開発をしているとか、知財部で働いているとか、弁理士さんとか。そういった方たちには身近でしょうが、そうでない限り「知的財産」をふだんの生活で意識することはほとんどありません。

あるとすれば、商品に「特許出願中」「特許登録第〇〇〇〇〇号」などの文字を見つけたときくらい。そのときでも「ふーん、そうなんだ」と反応は薄い。

「知的財産」を意識しなくても、なんの問題もなくフツーに日々を過ごせます。

でもね。

商品を「知的財産」という視点から見てみると、意外と面白いんです。

この「Toreru Media」のコンセプトは「知財を身近にするメディア」。


もっと楽しく、わかりやすく、使いやすく、そして強みに。
知財をどんどん身近にしていくメディアです。


ムズカシく考えずに読みモノとして楽しんでね、という感じで、わたしが初めて見つけたとき、切り口が面白いメディアだなと思いました。

「知的財産」をうたっている多くのメディアは、堅いイメージで近寄りがたい。

だから「Toreru Media」を見たときに新鮮さを感じたんです。

そもそも、特許翻訳者のわたしがなぜ「Toreru Media」で文章を書くことになったのか。

その大きなキッカケをくれたのは、マレーシア在住の文筆家&編集者、野本響子さん主宰の執筆サークルです。

サークルメンバーには現役の編集者/ライターさんも多く、ライティング業界のナマの情報を知ることができます。

「ライターってどんな文章を書くんだろう?」「ライティングってどんな仕事?」

それすらもよく分からないけれど、「書くことが好き」だからなにかにつながればいいなと思い、サークルに入ったのが今年の3月。それ以来、実践的な情報をたくさん学ばせてもらっています。

今回「Toreru Media」に寄稿することになったのは、このサークルでのアドバイスがキッカケでした。そのアドバイスとは

「ライターの仕事を見つけるためには営業をするのもアリ」

-- 営業?

営業といわれてもピンときませんでした。ライターって営業するの?How??

「自分の強みや専門性を活かせるメディアを探して、売り込んでみたら?」

そういわれたのが今年の夏。

ライティングの実績と呼べるようなものは、わたしにはnoteの記事くらいしかありません。以前、子育て系のメディアで書かせていただいたことはあったけど、ライターという感じではなかったし・・・

ライターとして営業するなんて、もちろん初めての経験です。だけどまぁ、ダメ元でやってみよう。

図太い性格のわたしは、こんなときでもアレコレ悩んだりしません。とりあえずやってみて、ダメだったらまたそのときに考えよう、そういうスタンスなので。

サークルでアドバイスをもらってから「わたしの強みと専門性」ってなんだろう?と考えつづけました。

いままでのnoteの記事を読み返し、どんなジャンルならアツく書けるのか、楽しみながら書けるのか。それを分析しました。

強みと専門性はコレだなと見当がついたので、それに合うメディアをいくつかピックアップ。そのうちの1つが「Toreru Media」でした。

「Toreru Media」に、寄稿したい記事のテーマを含めた簡単な企画書とnoteのリンクを送り、返事を待つこと数日間。

ありがたいことに、オンラインでカジュアルミーティングをしていただけるとの返事。

ミーティングでは、どんなテーマについて書きたいか、どんな切り口で書けそうか、などをわたしが話し、編集長からメディアの方向性についての説明がありました。

話すうちに「このメディアで書かせてもらいたい!」と強く思った瞬間があったんです。

それは、編集長と副編集長のお2人が「楽しんで書いてくださいね」とおっしゃったとき。

「楽しんで書いてくださいね」

その言葉がとても印象的で。

「Toreru Media」では編集長も副編集長も記事を書いているのですが、楽しいんだろうなというのが文章からよく伝わってくるんです(わたしはミーティング前、下調べのためにToreru Mediaの記事を読み漁っていた)。

楽しんで面白がって書いている人たちと一緒に、わたしも楽しんで書きたい。そう思いました。

今回の記事「どうして「特許明細書」は死ぬほど分かりにくいのか ~特許翻訳者が見た、マニアック翻訳の世界~」を書くにあたり、構成案や文章の修正を含め、編集長や副編集長と何往復かメールのやりとりをしました。

商業ライターとして書くのは初めてだったので、わたしにとってはすべてのプロセスが新鮮で。

タイトルや見出しはこうしたらどう?
ここの文章は順番を入れ替えたほうがいい。
ここに具体例を入れるとグッと面白くなる。

これらのアドバイスは、文章を書くうえでとても貴重な学びになりました。自分1人で書いているとどんどん我流になってしまい、読み手の気持ちを想像せずに突っ走っちゃいます、わたしの場合。

だから今回のように、内容を詳しくチェックしてアドバイスをもらえるのは、とても貴重な経験でした。

人にもよると思うのですが、わたしは自分の書いたものに「赤を入れてもらいたい」タイプ。

ここはこうじゃなくて、こうしたほうがいい。こうしたらもっと良くなる。この表現のほうが説得力がある。

そんなふうにバンバン赤入れをしてもらいたい。自分の学びになるので。

元来の図太い性格のためか、赤入れはまったく気になりません。むしろ修正がないと不安になっちゃう。あれで良かったのかな?って。

フィードバックをもらって他の人の視点を知ることができるのは、すごくありがたい。文章に「広がり」が生まれるような気がします。

商業ライターとして書いた初めての記事が公開されたとき、PCの前でジワジワと喜びをかみしめていました。

今回の経験は、わたしにとっては大きな1歩。

この1歩を踏み出せたのは、執筆サークルでのアドバイスと、「Toreru Media」の編集長&副編集長のひとこと「楽しんで書いてくださいね」、この2つがあったからです。本当にありがたい。

本業の特許翻訳と並行して、これからもライターとして自分のペースで文章を書いていきたいと思います。

特許翻訳のこんなことが知りたい、翻訳業界ってどうなの、翻訳者ってどんな仕事スタイル?などなど、翻訳業界のことをメディアで書いてほしいという方がもしいらっしゃれば、どうぞお気軽にtwitterのDMでお問い合わせください。

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