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今年の新入社員研修

4月になり、新入社員研修が始まりました。

今年の研修は、3年ぶりにコロナ前のような「実践」を多く取り入れて行えました。

思い返すと、2020年の4月は緊急事態宣言が発令されて4月の研修はすべて中止。

2021年から復活したものの、ソーシャルディスタンスを十分にとって、なるべくしゃべらない、接触は控える、というもので、

あいさつ、電話応対などのロールプレイや名刺交換は講師からの説明のみ、という、講師として(受講生としても?)なんとも消化不良な研修でした。

新入社員研修は、「職場におけるコミュニーケーションの基本」「ビジネスマナー」について学ぶ研修なので、ロールプレイや対話を通じて進めていくことで効果があるものだと思っているので

一方的な解説型の研修だと、ひとりで本を読んで学習するのと効果は変わらないかな、と感じます。

そんなジレンマを感じながらの2年間を終えて、今年はあいさつの発声練習も思いっきり実践できました。(まだ流石にマスクはしていますけれどね)

今週、行なったのはさまざまな企業からの新人さんが集まって行う集合型の研修。

朝、受付の近くで待機していたら

「おはようございます!!!」

びっくりするほどの大きな声が。その後も数人が続けて

「おはようございます!!!」「おはようございます!!!」「おはようございます!!!」

とやまびこであいさつしていました。

いやー、久しぶりにそんな光景を目にして、朝からちょっと感動・・・

正直、最近の新人さんは、発声練習をしても、講師として満足のいくレベルで声を出せることが少なくなってきていています。

なので、とても快活で、いさぎの良い、元気のあるあいさつを聞けて

「これぞ、新入社員!!」

と改めて実感させられました。

画像はイメージ

研修中も、もちろん発声練習ではパーフェクトな声で、彼らのおかげでその他の受講生たちもつられて大きな声で練習できました。

彼ら(某印刷会社)に聞いてみたところ、会社では先輩方も大きな声であいさつを実践されていて、それが会社の社風になっているそうです。

集合型の研修では、参加者の所属する会社ではどのようなレベル感でビジネスマナーが実践されているのか、わかりません。

研修で求めたレベルが会社で実践されていなければ、結局「あ、ここまでやる必要ないのね」と、当然新人さんは実践しません。

これは昔からずーっと集合型の新入社員研修で感じているジレンマです。

新入社員研修では、短時間でその他にもいろいろなことを学んでもらいますが、まず必ず明日から実践してもらいたいのは「あいさつ」。

感じが良く、元気よく、場を明るくするような、やる気を感じられるようなあいさつを新入社員からされて、イヤな気分になる上司やお客様はいません。

いずれにしても、この研修は某印刷会社様からの参加者さんによって、研修レベルがワンランク底上げされた良い事例になったと思います。


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