場末のラブホ、ファミチキを咥えたまま泣く女
付き合って半年。だらしない姿を見せることに抵抗がなくなってきた。
いわゆるマッチングサービスで知り合った25歳のアオイ。音楽の趣味とお互いガツガツしていない雰囲気がマッチした。
10月中旬、上野駅にやってきたアオイは思ったよりも小柄で、前分けのショートボブ、ボーイッシュ且つ、憂いさと少女の様な可憐さも残す落ち着いた顔立ちを持っていた。アパレルの販売員だけあって、身に着けているものも洒落ている。大きめのベロアコートにロシア帽を被り、足元にはスニーカー。
ステキ!!気分はさな