境界性パーソナリティ障害女あるある〜試し行為〜

本当に自分を愛してくれるのかどうかを試す行為です。つまり、どんだけ酷いことをしても自分のそばにいてくれるのかどうか、を試す。境界性パーソナリティ障害の自分が過去にしたことのあることは以下のとおり。

1.浮気

不思議なもので、浮気をしたのは自分のくせに、「浮気をした自分を許して愛してくれないあなたは許せない、どうして愛してくれないの?」という心境になります。あえて浮気を自らバラしたこともありますが、あっさりフラれました。そうなると、もう精神は崩壊です。自分が浮気したくせに「見捨てられた」という気持ちから、半ストーカー状態になることも。

相手にバラさずに浮気をしている時は、妙に精神が安定していました。結局誰も自分のことを愛してはくれない、誰も理解してくれない、ということに納得するため、「浮気している自分(悪いことをしている)は、愛されなくて当然だ」と思うことで、バランスをとっていたように思います。

2.自傷行為

私は主に、髪の毛を抜くという行為でした。髪の毛を引っ張ることで、とても落ち着きます。リストカットまではいきませんが、体をひっかくことはよくありました。自分を意図的に傷つけることで、「意図せずに傷つけられた自分」とのつじつまが合うような、妙な安心感が生まれるからです。

しかし、「助けて」と思っているのも本心です。しかしここで、心配したり、駆けつけてくれたり、抱きしめてくれたら作戦成功です。味をしめて繰り返すことになります。無視するのも逆効果です。これらの行動が「普通ではない」ということを自覚できるよう、淡々と説明されるのが、自分には最も効果的でした。

3.鬼電、鬼メール、嫌がらせ

本人は嫌がらせだとわかっています。でも、悪いと全く思っていません。正しいことを主張しているとしか思っていません。こういうモードの時に、取り合ってしまうと味をしめます。しかし、無視も逆効果です。ここでも、事務的な範囲で対応し、人格否定ではなく「普通の行動と比べておかしい」という事実のみを告げられると、効果がありました。

4.家を飛び出す。着信拒否をする。

「追いかけて来てほしい」「たくさん電話をかけてほしい」というのが本音です。過去、家を飛び出した時は、共依存だった彼氏は見事、追いかけて来てくれて、さらに無理やり拉致し、暴行(殴る蹴る)を繰り返し、ほぼ監禁してくれました。こうなると二人仲良く堕ちて生きます。

今の旦那の場合、NPDでもあるので「他人に自分の話をされる」ということだけを恐れています。それを回避するという目的のためなら、どんな手段を使ってでもコンタクトをとって来ます。他者に自分のことがバレないと分かれば、逆に家を出ようと着信拒否をしようと、意外と放置されます。この方が、BPD治療的には意外と効果があります。基本的にNPDが本気で相手を心配してくれることはないので、馬鹿らしいと思えて来ます。

5.過度に反応せず、無視もせず、淡々と「普通」を教えること

境界性パーソナリティ障害の患者は、「どんな自分でも受け入れてくれる人」を求めています(そもそもそこが問題なのですが)。でも、そのことよりも、「行為が普通ではない」ということを説明されることで、フォーカスが変わり、また無視もされていないということで、「見捨てられ不安」も煽られることなく、少しずつ矯正されていく感じがします。

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