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Orbital2の正しい持ち方 【エルゴノミクスの話】

Orbital2の正しい持ち方はとっても重要なんです。
なぜかというと、このOrbital2の開発コンセプトの動機のひとつがクリエイターの手に対するストレスの低減、いわゆるリスクの低減なんです。
その上で、正しい持ち方をしないと逆に痛めてしまう場合もあるので、正しい持ち方についてお話しいたします。

人の手の大きさにもよるのですが、Orbital2の側面に手を当てるのではなく、少し離していただいて操作していただいた方が手に対する負担が軽減されるかもしれません。Flat Ringを操作するときに手前に親指を回すという動作が入ってきますので、このときに親指の運動を小さくするというところで少し隙間を開けられそうだったら、開けると良いと思います。

Orbital2の横側に手の側面(尺骨側)を置いて、親指の腹の部分をジョイスティックのドーム状にくぼんでいるところに添えて、ジョイスティックを操作する形がいいと思います。Orbital Engineを回すときは親指と人差し指を使って回す。フラットリングも操作しやすいか確認していただきながら、使っていただくのがいいと思います。というのが、Orbital2の正しい持ち方になります。

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ここからは、なぜこうやって持つと手にリスクが掛からないのか、逆に違う持ち方をすると、どうしてリスクがかかるのか、マニアックな筋肉や骨の話を始めていきます。

Orbital2を使う人の中にはこう被せて使う方もいらっしゃるんですが、この持ち方は結構リスクになるんです。実はこの動作ショートカットキーを多用する中でも手にリスクのかかる動作とずっと同じなんです。

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人の手は二本の骨(尺骨、橈骨)が通ってます。
だいたい机に手のひらを置くときは尺骨と橈骨が捻じれるような形で、橈骨が尺骨の上に乗っかるような形で捻転している状態で操作することもリスクになります。

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エルゴノミクスキーボードはハの字型で使えるものもあります。
これはいわゆる、その捻転度が浅くなるように作られているんです。エルゴノミクスマウスは縦で持つことで、一番捻転がない状態に近くなります。

また、尺側手根伸筋っていう筋肉があり、この筋肉はとても細いさやを通ってるんですが、ここを動かす度にここの尺側手根伸筋が擦れるように通り、そこが炎症を起こしてしまうといわゆる尺側手根伸筋腱鞘炎になります。

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過度に親指に負担がかかるように使うというのもリスクになってしまうので、親指が痛い人はぜひ環境設定から、わずかな動作でもちゃんと反応するようにジョイスティック感度を設定してください。あるいは、ジョイスティックを倒すときに親指だけでなく、手首を使っていただくことでリスクを軽減することができます。
人の体は同じところをずっと同じように酷使し続けると、リスクになってしまうので意図してわざと違う使い方をするとリスクを避けることができます。

あまりにも痛みが長く続いたりした場合は極力使わないことも重要ですが、病院で診ていただくことも大事なので、痛みがあるまま、間違った使い方をし続けないことが将来的にクリエイターを続けていく上で重要になります。

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今回は複雑な骨とか筋肉の話をしたんですけども、このOrbital2というデバイスはクリエイターの生産性を上げていくだけじゃなく、10年20年以上長く活動していく上で身体のリスクにならない操作ができるように考えて作っているデバイスになります。

今回お話した正しい持ち方とかあるいはOrbital2だけではなくて、どういう動作すると痛めるんだっけということをちょっと頭の片隅に置いておいて普段もクリエイティブ活動に勤しんでいただけるといいのかなと思います。

他にもOrbital2やクリエイティブ制作についての動画をアップしていますので、ぜひご覧ください。


Orbital2とは?

クリエイターを科学する、ミライの左手デバイス
「Orbital2(オービタルツー)」

Orbital2(オービタルツー)は、クリエイターのキーボードのキー(ショートカットキー)操作を無くすことを目的に開発されたハイエンド入力デバイスです。
CLIP STUDIOやSAIなどの様々なクリエイティブソフトウェアに対応し、「マウスやショートカットキーを用いる以上の作業時間の短縮」と「疲労の緩和」を実現します。


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