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【後編】認知症を種類別に解説!それぞれの原因や症状とは

認知症はさまざまな脳の要因から認知機能が低下し、日常生活に影響を及ぼしていく病気です。
その認知症には大きく分けて4つの種類があります。
今回は認知症の種類別に原因や症状を解説していきます。

前編はこちら:https://note.com/braintokyopharma/n/n460e9ef57460

認知されにくい若年性認知症

主な認知症と言われるものは紹介した4種類ですが、他にも認知されにくい「若年性認知症」というものが存在します。
そもそも高齢者がかかる病気と認識されやすい認知症ですが、若い年齢でも発症することがあり、65歳未満での発症の場合に「若年性認知症」と呼ばれます。

厚生労働省「若年性認知症ハンドブック」の資料によると、若年性認知症の発症年齢は平均で51.3歳です。そのうち3割は50歳未満で発症しており、患者の総数は2009年3月時点で全国に約4万人いるとされています。

原因となる疾患は血管性認知症が最多で全体の4割を占めており、今後超高齢化社会に突入する中で、さらに患者数の増加が見込まれるでしょう。
働き盛りな年齢で発症するため経済的な問題や家族で生活を送る上での問題が生じやすいことから、支援の重要性が注目されています。

認知症と症状が似ている病気

認知症に似た症状を持つ病気がいくつかあります。下記の表にまとめました。

上記の病気の中でもプリオン病とハンチントン病以外は、治療可能な認知症という概念で扱われているものの、全てにおいて早期発見と治療の開始が重要です。

認知症は早期の鑑別が重要|軽度認知障害に気づく

認知症は大きく4つの分類が存在するだけでなく、若年性認知症や認知症に似た疾患も多く存在します。
全てにおいて早期発見・早期治療が重要であり、早めに兆候に気づくことが大切です。

早期発見の兆候として重要なものに、軽度認知障害(MCI)があります。軽度認知障害(MCI)のうち改善する例もあるものの、年間10〜15%が認知症へと進行するため、軽度認知障害の兆候に気づくことが認知症の進行予防に非常に重要です。

軽度認知障害(MCI)の定義

軽度認知障害(MCI)の症状に家族など周囲の人が気づき、いわゆる認知症予備軍の段階で対策していくことで、進行を遅らせ発症を防ぐことにつながっていくでしょう。

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