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【独り言】青春時代のてる《いた~い話し》(2)

いた~い話し③
電車から落ちた?

 今回、若干下ネタっぽいものが入ります。
大したことはないのですが。

 てるちゃんも、高校時代があったのですよ。
今は (心も体も)図太いオバサンになっちゃったけど。
セーラー服で、学生カバンを抱えていた 純真無垢な時代がね、あったのよ。
どこ行っちゃったんでしょうね。
純真無垢? 何それ、美味しいの?って感じです。

 てるちゃん、高校時代は毎日、電車に乗って学校に通っていました。
通勤、通学時間帯は、とにかく ぎゅうぎゅう詰め。

「きゃ、憧れの人と 密着しちゃう♡」

なんて余裕はありません。
何せほどよい田舎の通学時間帯。
公立、私立の高校が集まる街へ向かう路線。
だんだんと、人が集まる乗り換えの駅。
その駅からてるちゃんは電車に乗ります。

 混んでる割に電車の本数が少ない 中途半端な田舎。
ほどほどの田舎に在住の方には、分かって頂けると思います。
1本逃せば 次は40分とか1時間待ちです。
確実に遅刻です。
みんな、この電車を逃してなるものかと 乗り込みます。

 その日 てるちゃんは、少し家を出るのが 遅くなってしまいました。
電車には間に合いましたが、電車に乗り込むのが 一番最後になってしまいました。

一番最後に乗ると、ドアの扉が閉まるまで、自力で踏ん張っていないと、外に押し出されちゃうんですね。
せめて、端っこならドアの所とか、手摺に何とかつかまれるのですが、真ん中で最後だと完全に自力で頑張るしかないんです。

で、中にいる人は、ぎゅうぎゅう詰めになっているので 何とかすき間を作ろうとします。
ほんの、十数秒なんですけど、中の人と出口付近の人での攻防が起きるのです。

 てるちゃんは中からの攻撃に耐えて頑張っていました。
発車のベルが鳴り終わる直前!
何故か、いきなり中からの圧力が増しました。
たぶん、ドアから2列目ぐらいの人が バランスを崩したのでしょう。
真ん中からの圧力に負けて、どっと力がかかります。
てるちゃんは、降りる気はないので足は踏ん張ったまま。

ドアのレールみたいな出っ張りが床にあって、そこに足を引っ掛けて耐えていたんです。
でも、あれって、真ん中に隙間があいてるんですよ。
丁度その隙間のところに足がいってしまったんですね。
そのまま 革靴の底がズルっと滑り、片足だけ電車の外に押し出されます。

諦めて、自分で片足をホームに出してしまえば良かったのでしょうが、踏ん張ったままの状態で 足が出てしまったので、電車とホームの間に 片足が落ちてしまったのです。
スコンと。

てるちゃんの利用していた駅は、電車とホームの間が少し広めにあいていたのです。
落ちた足は もちろんそのまま落下。
太ももまで ドンと一気におちました。

・・・片足は電車の中、片足は電車の外。
しかも、落ちた足は地面まで着かない。
どうなるか?
・・・雷に打たれたような 衝撃的な痛みが、女子高生のお股から 頭のてっぺんに向かって走り抜けました。

そうです。
電車の床の角に お股を思いっきりぶつけてしまったのです。
よく、男の人がぶつけると、凄く痛いと、聞きますが、女の子だって痛いのです。
本当に痛いと、声も出ないと 身をもって学習しました。

 呻き声も出せずにそのまま固まっていると、
慌てて近くにいた会社員らしき人が、

「大丈夫!?」

と、うでを掴んでくれます。
シカトされるよりはありがたいのですが、まだお股が痛い。
しかも、片足は宙に浮いている状態ですから、片足で立ち上がらなければいけないのです。
駅員さんもやって来て

「大丈夫ですか?立てますか?」

と言って反対の腕を掴んでくれます。
電車の発車時刻もありましたし、いつまでも こうしているわけには いきません。
ひとつ良かったのは、制服のスカートが 今の様に短くなかった事でしょうか。
今の様に膝上の丈なら、ちょっと色っぽい事になっていたかもしれません。
まあ、そんなことを言っている場合ではなかったですが。

 両腕を会社員らしきお兄さんと、駅員さんに抱えられ、取り敢えず電車内に戻れました。

お兄さん、あの時は 痛みと恥ずかしさで、ちゃんとお礼も言えなくてごめんなさい。
あの時は 手を貸してくれてありがとうございました。

 中の人たちも、てるちゃんが落ちた事で 外に向かっての圧力はかけなくなりました。
最初からそうしていて欲しかったです。

 無事ドアは閉まり、電車は発車しました。
でも、お股はズンズク ズンズク脈を打っています。
てるちゃん、心の中で

(恥骨が骨折してたらどうしよう。)
(アソコが切れてたらどうしよう)

とか考えていました。
とにかく、痛みが尋常じゃ無いんです。
場所が場所だけに、押さえる訳にも、さする訳にも、冷やす訳にもいかず、ただ痛みを我慢するしかありませんでした。

 学校でも、誰にも相談出来ず、怖くてトイレにも 行けませんでした。
もちろん保健室にも。
だって何て説明すればいいのでしょう?

平気なふりして1日過ごし 授業中も、お弁当を食べてても お股を気にして、体調悪いからと部活を休み、また、電車に揺られて家に帰りました。
電車の振動でも痛いのです。

 おトイレにいっても、女性なら分かって下さると思いますが、痛くて怖くて拭けないのです。
そーっと ポンポンとするぐらい。
出血はしていなかったので、(たぶん)裂傷にはなっていなかったのですが、3日間ぐらい痛かったです。
太腿も結構な擦り傷が出来ていましたが、そんなのはどうでもいいぐらい痛かったです。

(このまま どんどん痛くなって、結婚とかできなくなったらどうしよう)
(骨折とかしてて 病院行く事になったらどうしよう)
(こんなところを病院で見せるなんて出来ない!)

思春期真っ只中のてるちゃん。
いろいろ考えましたが、そのうち痛みもなくなったので良かったです。

その後 結婚もして 子供も3人産んだので、その時の後遺症は無かったものと思われます。

てるちゃんはその後、登校時間には余裕を持って行動するように なったとか、ならなかったとか。(ならなかったんかい!)

みなさんも、満員電車にはくれぐれも、お気をつけ下さいね。
てるのいた~いお話しでした。

皆様の上に たくさんの幸せがあります様に
                光川 てる 

🌷  🌷  🌷  🌷  🌷  🌷  🌷

これで下書きに 入っていたものはおしまいです。
3月中は、何か面白いことがあれば、記事にしたり、呟いたりするかも知れません。
皆様の所には お邪魔させて頂くと思いますので、その時は宜しくお願い致します。

コメントがなく、スキだけ押している時は、
『あー、てるさんコメントしたくてウズウズしているな』
と、思ってやって下さいね。

ではでは(^-^)/
                   てる    


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