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【読書記録】和田秀樹『おカネになる文章が書ける』【書くしかない!】

私はこれまで、文章を書くことに苦手意識を持っていました。
そんな私は昨年から通信大学に入り、論文を書かないといけないという状況になってしまいました。
そこで、文章を書くことに慣れよう、と始めたのがnoteでした。


文章を書くことは苦手でした。
でも、文章を書けるようになりたいな、お話が書けるようになりたいな、とはずっと思っていました。
今は文章を書く習慣をつけるため、趣味である読書の記録を残すことで「とりあえず」何かを書いている状況です。

本書では、とにかく書く、とにかく読む、とにかく毎日アンテナをたてて観察をする。
これを継続することしか文章で食べられるようにはならない、とひたすらに書かれていました。
noteを更新すること、それが夢の実現に繋がると信じて、行動していきます。


以下、心に残った部分を引用します。

 わたしはこの、ていねいに読むことこそ「いい文章」を書くための大切な心がけだと思っています。「好きな文章」を、「なぜ自分はこの文章に引かれるのか」と考えながら読むことで、「いい文章」のコツがつかめてくるはずです。

p.40

 まず、書きたいことを明確にしてください。これは当たり前すぎるようですが、どんなプロでも文章を書く前に実行していることです。逆に言うと、アマチュアほど書きたいことが明確でないままに書き始めてしまいます。

p.68~69

「いい文章」を書こうと思ったら、面倒がってはいけません。
「繰り返しが多くても意味は通じるさ」とか、「直そうと思えばキリがないからこのままでいいや」といった態度は、「いい文章」を書くせっかくのチャンスを自分から放棄していることになります。
 なぜなら、書き上げた文章にほんの少し手を加えるだけで、見違えるような「いい文章」に変わることが多いからです。「このことばを変えてみよう」とか、「もっと具体的に書けないかな」といった気持ちで自分の文章をもう一度読み返すと、できそうなことがかならず見つかるからです。

p.76~77

 自分のクセになっていることばがわかったら、それを使わないようにすることです。
 最初から意識して、使用禁止と言い聞かせてみてください。

p.78

小説やエッセイを書く人が自分の文章でいちばん注意するのは、「しかし」や「けれども」で始まる一文は書かないということです。

p.81

わかりやすい文章を書きたいと思ったら、できるだけ漢字を減らすように心がけてみてください。ワープロソフトのおかげでどんな漢字でも一発で表記できるようになりましたが、使わなくて済む漢字はひらがなにしたほうがいいのです。

p.86

同じ文字数でも、漢字が多いとページ全体が埋められたような印象がします。ひらがなが多いと逆に、余白があるように感じます。
 つまりひらがなの多い文章が読みやすいというのは、余白が感じられるからなのです。

p.88

 文章を書かない人は、さまざまな経験や出来事があっても右から左に忘れてしまい、結局、自分の一日は何もない平凡な一日だと感じてしまうのです。「何もないから書けない」のでなく、「書かないから何もない」のです。

p.99

 仕事や待遇に不満はあっても、とりあえず生活できる職業があると思います。文章を書いて暮らしたいとか、おカネになったらいいなと思うことはあっても、とりあえず、書かなくても困らない生活をしていると思います。
 そのことを、どうかプラスイメージでとらえてください。
 さしあたっていま、「プロの文章」を書けなくても暮らせる。
 だから「いい文章」を書けるようにさえなればいい。
 その先に、「おカネになる文章」への道が開けるのだと考えてください。

p.141~142

 ちなみにわたしはラーメンが大好きで美味しいラーメンを求めてあちこち食べ歩いてきましたが、不味いラーメンというのは間違いなく忘れません。「ああ、あの店のラーメンはほんとうに不味かったな」という記憶ほど、妙に消えないものです。
 これはこれで、コンテンツになります。「書く」ことを意識すると、それぐらい気楽で、大らかな気分を持てるということです。
「考える」も同じで、外を歩いたほうがはるかに気楽です。あっちに飛び、こっちに飛びしても、机に向かっているより面白いことを考えついたり、「なんだ、これでいいじゃないか」と迷いが消えることもあります。
 こういったことはすべて、書かなくてもできることです。ふだんのわたしたちは、毎日、当たり前のように動いて考えています。
 でもいつもはそこで終わってしまうから、不味いものを食べれば腹が立ったり、考えていることにも結論が出ずにウヤムヤになってしまいます。
 そこに「書く」ことがセットされただけで、自分を一段高いところから見下ろす気持ちが持てるのです。「これを書いたらどうなるかな」と考えるだけで、不思議にも穏やかな気持ちになります。「書く」ことを意識するのは感情のコントロールにもつながってくるようです。

p.155~156


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