見出し画像

書くのは、何故?

俳句から短歌、エッセー、小説に至るまで
ひとは何故書くのでしょう。
とりあえず自分の気持ちを吐き出したい❓
共感を得たい❓
記録として残したいから❓
加えて小説ではエンターテイメント性も加わるので
「読むひとを楽しませたい」というのもあるでしょう。
ですが動画媒体主体の現代では
文字だけの表現は「立体的でなく飽きられやすい」のかも知れませんね。

小説では投稿サイト、なるものもあり
一定のレベルでコンスタントに投稿を続けていれば、編集者からお声がかかるなどしてプロへの道が拓かれるかも、です。
文学賞経由のデビューでは
まず書籍化ですが、売れる売れないに拘わらず、ライターは「次」に行くでしょう。
そこからが真の勝負どころだと言えます。
デビュー作でいくらキャラ設定、構成が斬新でも、面白くなければ読み捨てられてしまう。
ここで四、五作出して消える人はいくらでもいるワケです。
また、大賞を獲っても、そこが最大瞬間風速で先細りの人もまた多い。

私はある文学賞に狙いを定めていますが
400を超える応募作に対して、一次選考で一気に20作ぐらいに絞られますので、それだけでサバイバルです。
人物描写、背景描写、構成、セリフ回し、文章技巧がそれぞれ万遍なく網羅されることも必要でしょうね。

私が小説を書くおもな動機は
主義主張をわかってもらうというより、むしろエンターテイメント性の追求です。AでもBでもなく、Cだったという意外性を追い求めることもありますが
人間という愚かしくも儚い存在を通して、世の中を掘り下げたいのです。
「こういう考えもあるのか」という意思表示でもある。

クリエーター全般に言えることかも知れませんが
とくに作家の前職ってヤツには
バリバリの営業マン
優秀なスポーツマン
は、ほとんどいないか、皆無だと思われます。
営業マンは卓越した交渉力が武器でしょうし、スポーツマンはひとつ抜けた身体能力とかがベースにあるので、畑違いなんではないでしょうか。
「ホットヨガの講師」ぐらいならいそうですね。

超スローですが、現在新作に取り組み中です。
春~夏と筆勢が萎えてしまい、自分に喝を入れるつもりで書籍化になるのも想定して、拙速とも言えますが、私が原案を出してブックカバーをデザインしていただきました。
少々フトコロは痛みましたが、ちょっと斬新な出来上がりになりました。
遅かれ早かれ一定数の皆さんの目には触れると思いますが、時期尚早なので内容についてはまだ伏せときます。

俳句でも小説でも、はたまたイラストから絵画に至るまで、第一の鑑賞者はそれを書いたり描いたりした人です。
それを第三者の眼で評価し直し、手を入れることになるんですが
この眼を養わないと、平板なものしか生まれない。
ヤマ場のない小説や、アクセントのない絵は詰まらないですよね。

そして何より心に届く作品にすることが、技巧より大切かも知れません。

あなたは何故、創作する❓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?