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予定帝王切開

産休前に仕事をしていたら、お腹の中でゴロンとした感覚があった。その後の検診で逆子になっていると言われた。

逆子だと股関節脱臼や、胎児仮死のリスクがあるので、セレブ病院の方針として戻らなければ、予定帝王切開になると言われた。訴訟問題回避のためなんだろう。

子供を授かりたいと思っていた理由に自分の力で自然に産みたいという気持ちがあった。予定帝王切開は想定外で悩んだ。

頑張って逆子体操をするが、毎日毎日頑張っても、びくともしない。他の病院だとお灸をしたり、お腹に板を貼り付けて固定したりすると聞いたことはあるが、主治医は、無理やり戻すと、臍の緒が首に絡まったりして危険になると言われ、逆子体操で対処するしかなかった。

臨月になっても改善せず、職業柄新生児仮死のリスクが少しでもあるのなら、安全に産みたい気持ちも大きく、出産予定日2週間前に予定帝王切開をすることに決めた。

1人目が帝王切開だと、2人目経膣分娩をしたがらない産婦人科医もいる。セレブ病院もそうだった。人生の中で色々な経験をしてきたが、経膣分娩の経験がないのは、一生後悔しそうなので、2人目に自然に産めるところを探そうと思いながら受け入れた。

3週間前の健診時、主治医に2週間前に産むなんて、まだお腹の中の赤ちゃん、小さいのじゃないかと思って聞くと、すでに3000g前後と言われ、逆に2週間後どれだけ大きくなったんだろうと思って、思わず苦笑いした。

予定帝王切開だと、産まれる日が誕生日なので、密かに占いで運命を見てみたりしてみる。結果、まあまあいい感じだった。

出産準備に関しては、出産日に向けて、肌着を洗濯してみたり、掃除をしてり予定を立てて行動出来ることは良かった。

出産1日前は、張り切って朝から準備に余念がなかった。すると夜からお腹が定期的に張り出してしまう。
気付いたら15分おきぐらいに張り出してしまった。

病院に電話した。
破水したら出産になってしまうので、今すぐ入院してくださいと言われ、早朝入院になってしまった。
赤ちゃんの準備は完璧だったのに、自分の入院準備は、行く前にと思っていたので、焦ってしまった。

急いで準備し病院に着くと、モニターを装着された。
最初15分おきに張っていたお腹も、安心したのか徐々に痛みが治まってきた。微弱陣痛だったらしい。

とりあえず、手術の時間まで待機になった。
いよいよ、出産の時が近づいてきた。

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