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便利グッズ

セレブ病院にはオリジナルグッズが売られていた。その中でも特に気に入った物が2点あった。

一つは、授乳枕。市販のものとは少し違って四角くて硬めのクッションで、腰で固定できるように紐がついていた。

それが、おっぱいを上げるときに、絶妙な硬さで赤ちゃんが丁度いい高さに配置され、無理なく授乳ができた。姉から授乳枕をもらっていたけれど、比べ物にならないほど良かった。

もう一品は、シリコンで作られた肛門刺激棒。
産まれたての赤ちゃんは、まだ腹圧が弱く便秘になる事がある。その時にこのシリコンの棒を肛門に入れてクルクルするとうんちや、おならが出てスッキリして寝ていた。

通常は綿棒にオイルやワセリンを塗って行うので滑りがイマイチなのが、このシリコンならスムースインで、しかも、ここまで入れますよの印付きで、安全にお尻をクルクルすることができた。

何本か購入して、友達にもあげたくらい便利グッズだった。全国の小児科にお届けしたい、特許とったらいいのに。

そんな感じで、第一子の子育てが始まった。
普通は、実家に里帰りって所だろうけれど、実家は田舎だったし、マンションの横がコンビニだったこともあって、里帰りしない方がかえってストレスたまらなくていいかなと思い、退院当日からマンションに帰った。

自分ってこんなに神経質だったのかというくらい、娘に触れるもの全て消毒し、母乳にもこだわって食事も気をつけた。

病気の子ども達は、泣くだけで死に直結することがある。泣かせない看護をしてきたので、我が子も泣かせる事が出来ずにいた。

全て子ども中心の毎日だった。私は出産前からセックスレスだったけれど、育児中にセックスを持ち込める人って凄いなと素直に思った。赤ちゃんをずっとみていると、大吾の顔が巨顔に感じて、それが近付いてくると嫌な気持ちになった。ここは、世の中のママさん共通してると思うけど私だけなのか。

1ヶ月ひたすら育児をして、1ヶ月後検診に出かける。
久しぶりの外界は気持ち良かった。
気分も解き放たれた。それから、少しずつ外出するようになった。

4ヶ月検診時、産婦人科のイベントで、マタニティーヨガの仲間達が集まった。
皆んな、元気な子を産んでいた。元々家に閉じこもっているタイプではなかった4人が集結した。

そこから、アクティブママ友会が始まった。

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