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浮き輪でぷかぷか

子供達が小さい頃の家族旅行といえば、近場の温泉に行ったり、遠出では、東京、大阪、北海道と大人が観光やグルメを楽しめる場所メインだった。

双子が年中くらいの時に、近場のプールのあるリゾートホテルに泊まりに行った。
子供をを浮き輪に入れてぷかぷか浮かばせて、遊ばせていたら、自閉症の長男がプールにハマってしまった。

1時間しても、2時間しても上がらない。他の2人の子を大吾に任せて長男の納得するまで遊び続けた。(トイレ、水分補給、おやつ補給はしてます)

おそらく4.5時間は、ぷかぷかしていたと思う。
それでも、渋々切り上げ、元を取るべくプールを堪能した。

それ以来片言の言葉で、定期的にプール旅行をせがんできた。子供に頼まれるとついしてあげたくなる性分、それからの家族旅行は、プール、海ありきりとなった。

大吾絶頂期には、年に2回沖縄、ハワイと日中ほぼ水の中で過ごす旅行が定番化された。それは長くは続かなかったけれど、今でも必ず年1回は沖縄に行っている。

プールの見張り番はいつも私、心を無にして、浮き輪でぷかぷか浮かび、くるくる回ったり、お空を見上げたり、1人の世界を楽しむ我が子を見守る。

プールサイドで横たわりながら、遠くに波の音を感じながら、他の子供達が無邪気に遊び合う声や、水飛沫の音、息子が1人でケラケラ笑っている声も心地よくなってくる。私にとっても、リラックスタイムになっている。

いつまで、このプールサイド行事が続くかはわからないけれど、この恒例行事が、子供が成長していくうちにし辛くなっていく家族旅行のきっかけになっているのは間違いない。

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