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決心を伝える時

心を落ち着かせ大吾に伝える事にした。
面と向かって言うのは、憚れたので、電話で伝える事にした。

私「病院で調べてもらったら、精子なかったって」
大吾「どういうこと」
私「なんらかの理由で、精子が出ないらしいよ」
大吾「...」
私「とりあえず、帰って話す」

やはり、電話で伝えるのは難しい。家で落ち着いて話す事にする。

大吾「俺さ、大学の時おたふく風邪したんよ。そのせいかね」
私「そうかもね。でも理由は色々あるらしいよ。元々作られてない人もいるらしいし。」
大吾「それはない。大学の時妊娠させたし」
私「知らんし」

ここでその話持ち出すんかいと思ったが、それなら睾丸切り裂いて精子出してくれとも思った。
精管が詰まっているだけなら、なんとかなるかと言う思いで、大吾に病院に行くことを勧めた。

大吾も流石に自分の身体の事はだったし、子供は欲しいと思っていたので、行くと言ってくれた。

妊娠するには体外受精しかない事、それは、今のように全く助成金もなく、一回に50万近くかかる事を説明し、治療さえすれば子供が授かることを信じて、頑張りたいという気持ちを伝えた。

大吾も受け入れてくれた。しかし、まだ、半信半疑ではあった。
それを、婦人科の医師に伝える、病院を紹介してもらう事になった。

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