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詩 反響因子

暗闇の中で
生き返る為の数を数えて
息を止めた間に見えた光りは
誰かの憎しみで歪んでいた
耳を閉じて届いた嘲笑は
魂を歪ませた

目を開いても見たくないのは
憎しみがもう充分すぎるから
悲しみが僕を空っぽにする
優しさも今は届かなくて
誰よりも叫びたくて
苦しみの箱で悶えている

今の僕が昨日を超えるから
どうかこの糸よ切れないで欲しい
恥ずかしくて死ぬのではなく
恥ずかしくても生きて夜を塗り潰す

消えかける傷と最後まで向き合えたのが
今の誇り、汚された日々と奪われた自我を
求め続けて空に祈る
駆け引きも忘れて
ただ寝転んで
息継ぎしてきた今日と
生き延びた私に
愛してるのプレゼントを
死にたいの叫びが
生きたいと返すから
私の鼓動は歩き続ける

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