osamuTatuji_dahlia246

写真や詩を表現していきたいと思います。

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最近の記事

詩 未踏のカラードリップ

あなたを見る目が滲んでいく程 光の粒が揺れて笑っている 藍色に少しの白を混ぜて 広げた世界に点を重ねた 虚ろな言葉が口から水分を奪って 得体の知れぬ欲望を寄越した ありがとうがいつも重くなってしまうのは 後ろめたさが底に隠れていて 止めどない愛しさを隠してしまう 羨ましさは何度塗り潰しても 私を浮かび上がらせる どうして私だけがを喉もとに詰まらせて 張り付いた笑顔で誰かの為に生きるあなたに 簡単に寄り添う事など出来はしないから 今はただ涙だけを流し

    • 詩 夜の風

      暖かな夜の風が痛みを梳かすように 転生出来ない僕は足下に広がる地面を 蹴り上げる 誰かが語る歳相応なんかになれやしない 一日で1ミリ進むのがやっとのクズです 誰もが同じ経験なんてしないのに 哀れみと共に一般化を求めてきます 微々たる風で吐きそうな日々に 引きつった顔で受け止めて欲しい オルゴールの板を引っ掻いた想いが 空っぽの胸に滲む

      • 詩 ミリメートルの灯り

        昨日の自分にさよなら 今は明るい言葉は少し重過ぎるから 今更ではなく今ここから始めよう 楽しい気持ちに近づくには 寂しい気持ちに気づくこと 誰かに感謝出来なくても 今日生き延びた自分に 今更のありがとう 例え1ミリメートルの一歩でも 誰かに笑われる言われは無い 今日も泥だらけの靴で 足跡を明日の自分に残して 夢についていた曲輪をはずして おかえりに飛び込もう 寂しさを玄関で待ち伏せした昨日に さよなら 口から言葉が出たがっている 珍しくありふれた一日

        • 読書 今日誰のために生きる?

          この本を紹介したくてずっと考えていました。 この本は自分が紹介しなくても多くの人々が 手にとってすでに知られている本なので 何を伝えたら良いのか戸惑いました。 上の写真はこの本を読んで自分で 絵を描きたいと思い描きました。 正直言って下手な絵であることは 分かると思います。でもこの絵は 自分の為に、自分を喜びの為に描いた 特別な絵です。自分を喜びの為に 動かしてくれた本です。 対象年齢が全日本人の本です。 恐らく確実に世界に広がる本です。 誰かに伝えたくなる本です。 あなたの

        詩 未踏のカラードリップ

          詩 右脳ドレッシング

          命閉じる 命閉じる  そんな歌が響いて来る 涙溢れて、愛が溢れて 夜に泣いて、笑顔溢れて 汚れた服で息を止めて 光求めて、出口探した 愛しているが乾いていく そんな歌は終わるのだろう 戦いが醜てもそこで息をしろ いつも何故か優しさを はにかんでしまう情けなさ 砂の味が忘れぬ場所で 今日も歌うよ

          詩 右脳ドレッシング

          詩 心の中の旅人

          瓦礫の下にある物を 気にせずにいられた人生 画面の向こう側の叫びすら聞き流した 過去や未来に取り囲まれて 自分の事だけを優雅に考えていた 劣等感と言い訳が脳裏を支配して 怒りを踏み台にして生きた   今ここにある痛みと苦しみに 素通りする街で 助けての言葉を噛み殺して 誰かが叫びを踏みにじった 心の奥に築いたバリケードの隙間に 侵入した風に優しさを感じて 明日になれば憎しみに心を 支配されてさまうから 本当に苦しみしかない場所では 掛ける言葉は何も無い 声も干から

          詩 心の中の旅人

          かって大人だった子供達

          いつも通り無難に生きれば 望み通り安心 あの人が消えてから 明るみになった真実 同調圧力で隠蔽した出来事 声を上げることも恐怖に潰されて 保身だけを望んだ胸のうちに 夜が囁きかける 今日も偽造された優しさで 誰かに笑顔届けて来れるあなた 小さなそのエールをその腕に抱いて 涙を影に隠して 強さを手放して 約束は破いた 闇に選ばれた者だけの 記した優越 疑いが晴れてから 浮かび上がった現実 冷たい視線をかわしながら 汚さぬように歩いてきた 甘えたいを両耳に隠しながら

          かって大人だった子供達

          詩 溶ける

          日が沈むみ、あなたの輪郭が 溶け始める頃 寂しさが心から浮かびあがる 夏の濃度を掻き回して 生ぬるさを運んだ風に 弾きだされた胸の思い ファンタジーと名付けた恋愛が 窓の隙間から侵入してきた 目覚めたらあなたが隣にいるような 都合の良い物語を思い込んでいた 見苦しい程自分勝手で 息苦しい程あなたが重い 隠してきた醜さが夜と共に暴かれる 誰もが愛情と呼ぶそれを 優しい嘘と言った 取り返せない時間と痛みが 後悔の瘡蓋になった  美しさがこれから始まるなら 今は甘えで

          詩 ロウプライス

          午後6時のサッカー台難民 献立の攻防を乗り越えて 帰路に向かう群れから外れて 最後尾に並びレジへと向かう 籠の中は1人分の命を繋ぐ材料 暗い部屋に帰れば 冷蔵庫の寝息が聞こえてくる 店内に取り残された商品達の叫びを 脳裏に思い浮かべた  後ろめたい願いは叶わず 消費期限切れの言葉で君に呼びかけた 振り返る事も無いだろうから 添加物の入ったセリフは聞きたくないから 明日には、この気持ちも廃棄しよう  届く事が怖くて、 乾きたての傷に  避雷針を突き

          詩 ロウプライス

          バスキア風ペインティングで芸術を気取って 幾つもの色も剥がれ落ちる体たらく 無色の色を塗り重ねて 無職の叫びをブルーに残して 無残な傷みをかき記す スマイルを媚び諂って スタイルを取り繕って 外側はダサい 内側は遥か遠く ノルウェーの森 微かに見えるよこしま 恍惚と不安 衝突と欺瞞 複雑骨折にバンテリン 胸焼けにブテナロック 漏れだすたい液 暴れだす独り言 苦しい振りは上手くなった 涼しい顔はデカくなった 風の歌を聞いて走った 井戸の中に落ちて目覚めた 結果主義を責めても駄目

          孤独をただひけらかして 胸の中で蠢くものを 簡単に置き去りにしていた おはようやありがとうの中に 大切な物がある気がした 転んだ数は覚えていないけれど 痛みは身体に刻まれている 生きる為に押し殺してきた 歪な自分のカケラを雨の中に流した あなたを撃ち抜いた言葉が ここにあることを祈った ありふれた言葉をよじ登って 伝えた思いを空に託した 静寂が花火になって消えていく夜に もう一度心の声を広げてみよう あなたの細い声に耳を澄まして 手を伸ばした

          詩 サインバトン

          いつから雨は、憂鬱の記号になった ジーンズに染み込んだ錘を引きづって  ビニールごしにモザイクの街をみた 傘の上に咲く線香花火を感じて 水面を蹴り上げた 現実が崩落する事故現場で 今日も生温い地獄を選んでしまった 流れついた惨めな場所で もう駄目だと叫んでも、目を閉じても 浮かんでくる顔の中に あなたを必要とする人を見つけるだろう 昨日の自分が渡すバトンは あなたの声を繋いでくれた いつの間に夜は、不安の象徴になった 独り言を溜め込んだ布団に被さっ

          詩 サインバトン

          詩 揺れてる遺伝子

          鼻や目や口を通して 伝わる物がある 手の指さきで 伝えたい気持ちがある 揺れてるだけで怖くなった あの日の気持ちも 『自分のせい』から逃げたくなった あの日の過ちも 繰り返す現実を美化してきた景色 あなたからはみ出した体液が 僕の鼓動を掴んだから 震える声で君に近づいた 大切な弱さを知ったから 無様な姿で夜を飲み込む 喜びに気づくのが遅くても そこで待っている人に気づくなら 朝は未だ間に合うから 何十年の旅路で飼い慣らされた 後悔が刻まれた二重

          詩 揺れてる遺伝子

          詩 セルフパスポート

          後悔をして水だけでつぶれる夜は 貴女の名前だけを連呼する ジッパーの下開いた傷は 時計の足音をいつも警戒していた 鏡が写すのは憧れから遠い人 だらし無い髪型と嘘の顔 少しだけ良い事を探すから 今は鏡を壊すのはよそう 消えかける笑顔を取り戻す日まで 変わらずに歪さを引きづって行こう きおつけの姿勢のまま進んだ道  やましさの記憶を引き連れて歩く 板についた泣き言を幾つも数えては 体の奥で会いたいが疼き出した 取り繕っても消せない本音が 苛立ちながら土跡を抉りだした 影に

          詩 セルフパスポート

          詩 反響因子

          暗闇の中で 生き返る為の数を数えて 息を止めた間に見えた光りは 誰かの憎しみで歪んでいた 耳を閉じて届いた嘲笑は 魂を歪ませた 目を開いても見たくないのは 憎しみがもう充分すぎるから 悲しみが僕を空っぽにする 優しさも今は届かなくて 誰よりも叫びたくて 苦しみの箱で悶えている 今の僕が昨日を超えるから どうかこの糸よ切れないで欲しい 恥ずかしくて死ぬのではなく 恥ずかしくても生きて夜を塗り潰す 消えかける傷と最後まで向き合えたのが 今の誇り、汚された日々と奪われた自我を

          詩 反響因子

          詩 理想の食卓

          あなたの内側で喜びが 降り積もって 心の雪が溶ける頃 繋いできた営みを 掌に感じて 一杯のコーヒーを喉に運んだ 胸に詰まった優しさは あなたの形を注ぎ込んだ物 温かさは鼓動と共に身体を巡る 夜の寂しさが張り付く窓に かき消される湯気に祈りを託して ここにいないあなたの声を 瞼の裏で呼びかけた

          詩 理想の食卓