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大道芸に学ぶお客さんの引き付け方

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

ゴールデンウィーク中の出かけ先で、たまたま大道芸をやっている場に出会いました。そこで、目を奪われたのは芸よりも、お客さんの引き付け方。細部までよく作り込まれていて、勉強になることばかりでした。

①音楽で自然とお客さんの心を上げ下げする!


まずは選曲。自分が見せたい技に合わせて曲を選択していました。盛り上げる時は、アップテンポの曲を、じっくり見せたい時はゆっくりなテンポ、あるいはあえて曲を止める。テンポだけでなく、曲調や歌詞にこだわりを感じました。音量もその都度調整していて、音楽で自然とお客さんの気持ちををコントロールしていました。

②お客さんを参加させる!

お客さんをあえて参加させる。そうすることで、自然と「あれ?もしかして自分も?」と思わせたら勝ち。それだけで、お客さんが一緒にショーを作る側の人になります。お客さんの参加のさせ方もいろいろ。指名してお手伝いをさせるものから、拍手や歓声などなど。

③反応を想定する!

反応を想定してどう笑いや引き付けに使うか…。腕の見せどころです。「今、こんなふうに思ったでしょ?」口には出さないけど、大半の人が思っていることを代弁することで、「そうそう、それ!」と巻き込まれていきます。簡単な技をするときに、「あれ?たいしたことないなって思ったでしょ?でも、これすごい難しいんですよ!練習では、3回に1回しか成功していないんです。できたら拍手を!」反応を想定して、こんな一言を入れるだけで、「簡単そうだけど、できたら盛り上がるところなんだ!」と誘導することができます。

④お客さんの期待度をコントロールする!

上にも書きましたが、簡単な技でも反応を想定して「練習では3回に1回しか成功していない技なんですよ!」と言うことで、簡単な技が褒めるに値する技になります。お客さんのハードルを下げ言葉ですね。そんな技から入り、実際は少しずつ難易度を上げて披露していきます。そうすることで、ハードルが下がった状態から始まっているから、どんどん盛り上がっていく。お客さんの期待度をコントロールすることで、メインの技で最高に盛り上がるように調整できます。

本当はもっとあるんでしょうが、15分くらいの短い時間で、いろんな工夫が伝わってきました。

これって授業に使えるかも!

学校の授業も子どもたちを引き付けてなんぼ。②③なんかはすぐに使えそうです。いろいろ試してみます。

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