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2023年 振り返り


多発していた怪我からコンデショニングトレーナーに出会い、身体の使い方、筋肉への適切なアプローチの仕方を学び、

初めての移籍を経験し、「自分の心の弱さ」に気づき、

エコロジカル•アプローチに触れ、スキルアップを実感し、

日々感じたことを自分の言葉にし、伝えるためにSNSを始め、

その他にも様々な人との関わりを通じ自分の考え方が洗練され、非常に刺激的で濃密な時間を過ごせた2023年。

しかしその一方で、大きく見落としていた点があることに気づいた。

これらの機会は全てお世話になっている人の提案から始まってるというところだ。

実際に僕が行ったのは用意してもらった選択肢の中から「選んだだけ」だった。

小学4年生の時にヴェルディに入団してから一般的にはエリート街道と言われる道を僕は歩んできた。

そして、早い段階でプロ選手となり、より周りが自分の環境を作ってくれるようになった。

何が自分にとって必要かを思考しなくても勝手にいい環境が揃っていった。

用意していただいた良い環境の中で、順調にステップを踏んで行ければ良いはずだった。

しかし、僕の場合は違った。プロ選手になり最初に直面した課題はコンディショニングだった。

アカデミー時代、大きな怪我はほとんどなかった。しかし、プロ選手となり、16歳〜18歳になるにつれて筋力が高まり、

少しハードな練習をするとハムストリングが痛くなることが頻繁に起こった。

そして17歳のシーズン半ば、18歳のシーズン始めにと、2回の大きな肉離れを経験することとなる。

17歳で1回目の肉離れをした際、復帰直前のリハビリ中にまた小さな肉離れを起こしてしまった。

その際にコンディショニングトレーナーを紹介していただいた。

何度もセッションを重ねることで筋肉の仕組みについても理解した。

「これでもう大丈夫」心のどこかで安心していた自分がいた。

そして、新シーズン開始直後にまた同じような肉離れを再発してしまった。

振り返ってみると、教えてもらったコンディショニングを理解したことに満足し、

実際には教えていただいたコンディショニングも毎日真剣に行ってはいなかった。

非常に中途半端な日々を過ごしていた。

そして、復帰してからなかなか出場機会がないため初めての移籍を決めた。

この移籍の前には大きな決断があった。

移籍先が見つからないため、代理人を変更したことだ。

代理人と契約を解除し、すぐにお世話になっている人からお話をいただき、新たな代理人を紹介してもらった。

それからすぐに移籍が決まった。

自分で必死に行動を起こしたわけではなく、またしても自分の道が周りの人によって用意された。

もちろん覚悟を決めて移籍したつもりだった。
ある程度試合にも絡むことが出来たが、爆発的な活躍は全くできなかった。

自分から何か得ようとしなくても自然と作られてしまう環境に本当の意味での「覚悟」は生まれないのではないかなと感じた。

そんなことを考えている時にふと、小学生時代に経験したJクラブでのセレクションのことを思い出した。

僕は小学生の時にJリーグの下部組織に入るため、5チームほどセレクションを受けた。

しかし最終選考まで残れたのはヴェルディのみだった。

この最終選考でアピールできなかったら他に行くところはない。セレクションではそんな逃げ場のない危機感を背負って臨んだ。

結果は合格だった。

プレーの内容は覚えていないが、とにかく「野生的」だったのは記憶にある。

果たして、あの時のような切羽詰まった気持が今あるのかと考えた。

そんな中でも自分なりに成長を感じたところもある。

2回目の肉離れをした際に自分の中でスイッチが入り、

貪欲にコンディショニングに取り組んだ。

練習前、練習後、就寝前、起床後、必ず身体全体のコンディショニングとハムストリングへの刺激を入れ、それを毎日欠かさずシーズン終了までやり続けた。

ハムストリングに違和感が出た際には、その都度トレーナーに連絡し、改善方法を聞き、実践することを繰り返した。

その結果、復帰してから今シーズン終了までハムストリングに異常が起こることはなかった。

色々なことを与えてもらえる環境を変える必要はないが、

「与えてもらった環境に対する自分のマインドを変える」必要がある。

コンディショニング

初めての移籍

エコロジカル•アプローチ

SNS発信

色々な下地ができた今シーズン。

この下地を完成させるための「圧倒的な熱量」をキーワードとし、来シーズンに臨みます。

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