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「テレビ離れ」とは言うけれど(9—完結—)

現在のテレビのデザイン

 先に述べたとおり、現在のテレビは、映りが綺麗で大型画面のものの開発が進んでいます。そして今や、据え置き型ばかりでなく壁掛け型のデザインのものも現れています。いずれにせよ、こうしたタイプのデザインのテレビは、ファミリー等複数で楽しむニーズには応えられるようになっています。大きなテレビ画面を中心に、リビングにファミリーや仲間が集う、それは一つの幸せの像でもあります。
 でも裏を返せば、なんと厚かましいことか。こうしたテレビがある場合、室内のインテリアのレイアウトはテレビ中心にならざるを得ず、結果、どうしてもテレビが見やすい場所にソファーやテーブルを配置するハメになります。そしてあのデカさ、それゆえの圧倒的な存在感。現在流通しているテレビに、「一人暮らし向け」などの「パーソナルユース」の小型画面のタイプも確かに存在します。しかし、ファミリー向けではなくともテレビはある程度デカく、どうしようもない存在感があります。こうしたテレビは、脇役になってもらったり、おしゃれ空間の演出にインテリアとしてさりげなく置くというニーズに対応するのが難しい面があります。

「単身世帯」層、それでもテレビを保有するだろうか?

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