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読書日記『天皇の音楽史 古代・中世の帝王学』(豊永聡美、吉川弘文館)

古代から室町時代の後花園天皇まで、歴代天皇の音楽との関わりをまとめた本。面白かった!
帝王学の一環として音楽の嗜みが求められていた、前近代の天皇。
琴、琵琶、笙、箏、笛……。
天皇はどんな楽器を主に演奏するのか、時代によって変わっていったそう。
嫡流のみ演奏する楽器、大覚寺統と持明院統ではそれぞれ別の楽器、室町幕府との関わりから足利将軍も演奏していた笙を選択など、当時の家系意識や政治状況が反映されています。
ううむ、単に天皇個人の好みで楽器を選択したのではないんだね。

ところで。
足利将軍は笙を演奏していたそうですが、いつの時代までこの傾向は続いたのかな?室町好きとして疑問が湧きました。
戦国時代あたりだとそういう余裕もなさそうだけど・・・。
何か参考文献ないか調べてみようっと。

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