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読書日記『御成敗式目 鎌倉武士の法と生活』(佐藤雄基、中公新書)

ありそうでなかった、御成敗式目についての一般向け入門書。
専門的で難しい?と思いきや、意外にも読みやすかった。
制定の過程、当時の時代背景(法に対する意識が現代とは随分違う!)、どんな内容なのか、当時から現代に至るまでどのように受容・利用されてきたのかが述べられています。
巻末には、御成敗式目51か条の書き下しも載ってるよ。
内容充実、おすすめの一冊です。

さて、私は室町時代好きなんですが、
第八章を読んでいて「鎌倉時代はまだ守護が国衙に代わるほどにはなっていない。あ、こういう流れだから室町時代の守護による遵行システムになるのか!成程!」となりました。
室町をきちんと理解するにはやっぱり鎌倉時代を知らないといけないよなあ、と改めて実感。

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