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「自分を好きではない異性」を追いかける人の悲劇

野球選手の事件に思ったこと

今日は土曜日。ここ数ヵ月通っているいつもの整骨院に行き、施術中に、最近報道されている野球選手の醜聞について、スタッフの若い男性と話していた。
ネットニュースの情報によると、選手は既婚者だが、3年ほど前に飲み会で出会った被害者女性を気に入り、連絡先も教えてもらえないのに共通の友人を通じてしつこく誘って初めて2人で食事に行ったあとに事件を起こしたとのこと。
私は思うところがありすぎて、ついスタッフさんに熱弁をふるって、苦笑いされてしまった。

「そもそも、しつこく誘って断られ続けた時点でもう諦めません?知り合って3年も進展がないなんて、もう無理でしょう。百歩譲って独身なら粘り強く頑張ってもいいですけど、好きでもない既婚者と付き合ったって、女性にとっては何もいいことないじゃないですか?」

これに尽きる。
自分に対して「嫌です、付き合いません」と言っている女性を口説く男の心理がわからない。
本音は俺のことを好きなのに嫌なふりをしていると思ったのかもしれないが、それだったら3年もかからない。じらしているだけなら、連絡先すら教えないということはまずない。

また、この選手は既婚者である。独身男性ならば、振り向いてくれない女性に何度もアタックしてもまだ許すが(それでもどこかで諦めてほしいし、行き過ぎた執着はやめるべきだが)、既婚男性は、
「自分と付き合うことで、相手の女性に何のメリットがあるのか?」
をよく考えた方がいい。
既婚男性は恋愛するなというつもりはないが、嫌がる女性を追いかけるのはやめた方がいいと思う。一度結婚できたから、「俺はモテる」と思っているのかもしれないが、結婚していることはたまたま一人の女性に受け入れてもらえたというだけで、すべての女性に受け入れてもらえることの証明ではない。今回のように相手の女性に訴えられたら、せっかく自分と結婚してくれた(奇特な)妻や子供を傷つけるだけなので、少しアプローチしてみて嫌がられたら潔く諦めた方がいい。


既婚者からしつこく不倫を申し込まれた思い出

20代の終わりの話であるが、クライアントの既婚男性からしつこく言い寄られていた時期があった。多少波はあったが、通算3年近く追われていたと思う。
この男性は30代半ばで、結婚して数年目であった。九州に赴任中にゲットした妻は、国立大学を卒業した頭のいい方で、男性を立てるように教育されていると、ことあるごとに自慢していた。関東出身のこの男性は、自分が帰宅するまで食事をせず、お風呂にも入らずに妻が待っていることにいたく感動したという。
この「男性を立てる女性像」に対する考えはおいといて、そんな自慢したくなるような妻が自分と一緒になってくれたのだから、感謝して結婚生活を送ればいいと思う。

にもかかわらず、このクライアントは、私に対して
「絶対にホテルに誘ってみせます!」
「あんずさんの〇〇が大きいことに気づき、うれしかったです」

など、訴えたら懲戒ものの携帯メールを送ってきた。
彼は、自分が私にとってクライアントだから、訴えたりしないと思っているのかもしれない。仕事のために応じると信じているのかもしれない。だが残念なことに、彼の会社はそう大きくなく、売り上げも知れているので、そこまで重視してはいない。なにより、私がそのときに勤めていた会社を辞めれば、縁は切れてしまう。
それまでの我慢だとは思っていたが、上記の2通目のメールを受け取ったときは、あまりに気持ち悪いので、
「〇〇さんのメールを見て、彼氏が笑っています。〇〇さん、面白いですね」
と返信した。
それ以降、メールが送られてくることはなかった。ただのビビりである。
私が前職を辞めてからは、もちろん、一度も連絡は来ていない。

ただ、非常にもったいないと思うのだが、このクライアントは、後輩に対して「さん」「くん」付けで穏やかに呼びかけ、私にも丁寧に話してくれる優しい男性だった。
不倫をしようなんて邪心を持たず、おかしなメールを送らなければ、
「紳士的で奥さんを大事にし、みんなに優しい素敵な男性」
と思ったかもしれない。
そういうキャラでいる方が、よほどモテたであろうし、私も慕っていたと思う。

「自分を好きではない異性」を追いかけることは本当にリスクしかない。

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