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イタリア・ミラノで学んでみるファッション妄想旅行計画⑦

セクシーイタリアとアルマーニの原点

 アルマーニグループの生みの親といえばジョルジオ・アルマーニ。彼もまた1970年代に飛躍したミラノの巨匠の一人だ。そんなアルマーニは現在ファッションのみならずチョコレートから携帯電話まで手掛ける超多角的経営グループである。しかし、この美術館でのその展示は、彼の原点であるファッションに概ね絞られているようだ。

 穀物倉庫を改装して作られたこの美術館では、グランドフロアで特別展、その上、日本では2Fに当たるフロアでアルマーニの原点であるスーツやアクセサリー、3Fには民族衣装とそれらに発想を得たデザイン、4Fには映画とうまく関係を結ぶことで飛躍したアルマーニらしく、スターの衣装となっている。2Fのスーツスタイルとアルマーニは切っても切り離せない。それはいわゆる「アイコン」というスタイルだろう。「アイコン」はそれまでイギリスのトラッドスタイルのようにかっちり作られていたミラノのジャケットから型を抜くことで、よりボディーラインを強調し、男性の本来持つセクシーさを前面アピールしたスタイルだ。そもそもナポリスタイルだったものをアルマーニがミラノ風に作り出したスタイルが「アイコン」だ。

 セクシーさを前面に出すあたりが、まさにイタリアファッションの真骨頂と言えるだろう。余談であるがイタリアにあるモトグッチというバイクも真上から見ると、美しさの最上級であるザ・黄金比と言われる女性のボディーラインをしているとバイクショップのスタッフが熱く語っていたのを思い出す。ビバ!!セクシーイタリア、脱帽。

 また3Fの民族衣装もファッションとは切り離せないだろう。実際に多くのハイブランドがその年々で、各国の民族衣装にインスピレーションを受けた作品を多く打ち出している。ちなみに、同じミラノのハイブランドETRO(エトロ)もインドから多大な影響を受けている。特にペイズリーのデザインは秀逸だ。

 こうした美術館で一つのブランドをじっくりと考察することだけでも、現在のあるハイブランドファッションをより深く理解することができし、ファッション一つとってもセクシーなイタリアデザインは、ファラーリやマセラッティ、ベスパといった工業デザインからジローラモやモニカ・ベルッチまで、彼らの生活の隅々までそのセクシーさが行き届いていることに本当に感心する。もう一度あえて言おうビバ!!セクシーイタリア!!

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)


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