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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 79〜

第九章 番外編 トランジット
三十路センチメンタルジャーニー
ep79 the格差社会のアジア人

 UAE、アラブ首長国連邦は誰もが知っているオイル産出国。原油資源でガッポリ稼いでるお陰でもちろん物価も高い。世界でただひとつの7つ星ホテルがあるのもUAEのドバイだ。UAEとはいくつかの小さな国が固まってできた連邦政府、ユナイテッド アラビア エミレーツの略。USAみたいなもんだなと空港でぼんやりそんなことを考えていた。

 ぼんやりしていた空港についた初めは、僕は空港内で16時間の待ち時間を耐える予定だった。なんせお金に常に余裕がない貧乏バックパッカーとしては、UAEなどというお金持ちしかいない国で散財する勇気なんてこれっぽっちも持ち合わせていなかった。しかし、あまりにも暇すぎて、とうとう4時間でギブアップした。また、日本人はノービザということも手伝って僕は空港を出ることにした。

 パスポートコントロールに並ぶと、なんとアイ・スキャンがある。こんなものはじめてみた。やはりというか、なぜだかというべきか日本人はノーチェックなのだが、普通はみんなデータに残されているようだ。ここでパスポートコントロールのスタッフからの一言。「え?イエメン行ってたの?何にもないっしょ。」うーん、アラブ人からしたらねと思いつつ苦笑い。

 ここシャルージャはUAEの中でもドバイ、アブダビに次ぐ3番目の都市。しかしドバイとの格差はすさまじく、ここの空港もエア・アラビア、アエロフロートなど、申し訳ないが所謂二流の航空会社がそろっていて、ついついそこからも格差を感じてしまう。一流の航空会社はもちろんドバイに集中しているようだ。

 空港からパスポートチェックを抜けて外に出てみると、そこには今まで見た世界のどの都市よりも整備が行き届いた街が広がっていた。砂漠の真ん中なのに芝生にはオートでスプリンクラーが撒かれ、車はもちろん新車のトヨタ、GM、ベンツ、BM、などなど・・・しかも砂漠の砂埃は何処へ行ったとばかりにピカピカと輝いている。これまで僕が訪問した中東の他の国では考えられない光景が広がっていた。本当にゴミひとつ落ちていない。

 ちなみにイエメンは荒野にみんなが捨てる色つきのビニール袋で擬似お花畑みたいな光景ができている状態。それと比べてしまうのは申し訳ないが、やはりお金の力はすごいとわざる得ない。では行き交う人々はというと、そもそもお金持ちなので歩かない。交通手段は全部車である。

 しかし例外もある。それはこの国の人ではない出稼ぎ組である。彼らは総じて、この国の人々がやりたがらない仕事、つまり低所得な仕事に就いている。そんなブルーカラーの人々は、外の仕事に従事しているからすぐに目に付く。人種はインド、バングラ、パキスタンやその他オイルの出ない中東国出身の人々だ。また、我らアジア人はというと、どちらかというとサービス業に従事している人たちが多い。そして、白人と現地人は高級オフィスワークといった感じ。うーん複雑な心境だ。正直こんなに金持ってるなら少しほかのアラブの経済成長の為に使ったらどうだって感じがしてしまった。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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