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健康マインド(女流歌人❗与謝野晶子②)「みだれ髪」

(みだれ髪)

与謝野晶子の処女歌集「みだれ髪」

有名な「みだれ髪」ですが、どれだけ知ってるでしょうか❓

巻頭には
「この書の体裁は悉く藤島武二先生の意匠に成れり表紙画みだれ髪の輪郭は恋愛の矢のハートを射たるにて矢の根より吹き出でたる花は詩を意味せるなり」
とあります。

第六章まであり全399首掲載されています。
色とりどりの花々が咲く花畑の様な詩集で、男の私には胸焼け科しそうでした。
一番有名な歌では、

「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」

私はこの歌を「〜あつき血汐にふれもせず」と覚えていました。 
「明星」の編集者 鉄幹を略奪して一緒になり、周りの批難を気にせず歌をまとめ上げたのが「みだれ髪」でした。
ストレートに好きな男性の愛の告白、告白する女の事を歌って清冽な作品ですね。

「その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」

「清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」


「むねの清水あふれてつひに濁りけり君も罪の子我も罪の子」


「くろ髪の千すじの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる」


「みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす」


🔴「人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願ひ」


この首が代表だと思いました。
出版された明治34年の時代背景を考えると23歳の女性が妻子ある文学の師に恋い焦がれて、その心の高揚を歌う事で自己陶酔になり、歌い上げた作品群は女性文学の扉を開けた事に間違いないですね❗

今、この姿勢では歌えないと思いますので、現代歌人に注目したいと思っています。



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