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お三方はとんでる。(創作)

22時に開店するそのお店は林の入り口に佇んでいる。
地図にもないし、場所を聞いたところで
一見さんはたどり着いたためしがない。
常連さんとしかたどり着けない不思議なお店です。

今日のお客さまは誰かしら?の前に、
このお店のオーナーであるほね子さん、
ほね子さんのアシスタント兼マネージャーのえびすちゃん。
そして、お料理担当のびびっとさんのご紹介をさせていただきます。


オーナーのほね子さん。
ふんわりした赤茶のクルクルした巻き毛のボブ。ご贔屓の質の良い麻の衣を着こなしている、ちょっと小さめのほね子さん。施術中は髪を束ねることもしばしば。
この世界にうまれてくるその昔。そのまた昔のずっと昔、
この世界ができあがってない頃の大昔から、骨の研究はもちろんのこと、
骨そのものを生み出していた骨の専門家の神様でした。
現世でもほね子さんの極めっぷりは有名で、
日夜興味あるものにはとことん調べ研鑽を重ねる性分。
上質な物を探し出すのもお得意で、
お店の食材はすべてほね子さんが厳選したものなのです。
そして巡り巡って『ほねつぎ』することが天命だと気付くことに。

ほね子さん


えびすちゃん。
めっちゃポジティブな座敷童、とか、パンや餃子の小麦ものは天才的にうまいえびす餃子屋、とか、裏方仕事に長けている敏腕マネージャーとか、開運をももたらしてくれるほどの笑顔の持ち主。なにより才能あふれるフリー整体師。個人で活動してきたけれど、とあることでほね子さんに出会い、身も心も『ほね子さんのためなら死ねる!』と豪語しているとかいないとか。
態度からそれがあふれちゃうくらいの俺様で人情派。
ほね子さんのスケジュール管理はえびすちゃんに聞きましょう。

えびすちゃん


びびっとさん。
すっと伸びた肢体に似合う奇抜なファッションが大好きなお店の料理番長。エスニックから和食まで通いたくなる料理をつくり、ほね子さんのレシピを完全再現できる凄腕シェフ。
びびっとさんのファッションセンスは、布もの作家の作品やイラスト書きの作品にもあらわれています。
アーティスティックなびびっとさんはちょっとダークな部分もあり、それがまた人間味を増しているようです。眼鏡の奥に輝く瞳は実はとても少女だってことを、びびっとさんはほね子さんのとの出会いで知りました。

びびっとさん


お料理を出す食堂であり、ほねつぎをするお店。
いままでなかった組み合わせ。
カラダを整えることが
何より一番ココロを強く柔軟にする近道。
ってことを体感で教えてもらえるお店。
ほんとうに不思議なのですが、ほんとうだから仕方ない(笑)
これを読んだだけでもう通いたくなったでしょ?

あなたのそばに常連さんがいるといいですね。
かくいう私もこちらの常連でございます。
近々また伺う予定。
ご一緒したい方はそっと連絡くださいませ。
あなたのカラダが整う時、骨からスイッチが入り、
自分の人生を歩みだすことになるでしょう。
さぁ、これからがはじまりです。

ではでは今宵はここまで、いい夢を。

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