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株式投資の三原則 ー 是川銀蔵「相場師一代」より

最後の相場師と言われた是川銀蔵氏の「相場師一代」を前に読みましたが、とても面白いですね。ファンダメンタル分析を軸にした割安株投資かと思いますが、海外の投資家の書籍は出てくる企業が海外企業であったり、また和訳がイマイチの場合が多く、とても読みにくいのですが、日本人の投資家の書いた本は読みやすいです。

この中で、是川氏が編み出した投資の3原則があります。次の3つですね。

鉄則1=銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つこと

鉄則2=経済・相場の動きかたは常に目を離さず自分で勉強すること

鉄則3=過大な思惑はせず、手持ちの資金の中で行動すること

鉄則1については、「富士山の登山に例えると、二合目、三合目で買い、じっと待つ」とあります。あらためて、世の中の動向、2年後の経済の動きについて、情報収集をして自分の頭で想像を巡らせ、その上で銘柄選定をするということが投資の基本であるということです。

今の時代はSNSなど色々と情報収集のツールがありますので、これを最大限に利用できますが、情報は集めただけでは意味がありません。つまり誰でも見れる情報は、皆が見ており、信ぴょう性が低いものも多いという側面もあります。

集めた公表情報を自分で整理して、仮設を構築し、その仮説を事業のプロである投資先企業やその競合企業のIR部門にしつこく質問をして(メール+電話)、仮設の検証をするという作業を地道に繰り返すことが大事かと思います。
ただ、1銘柄あたり数百株しか保有していないと、企業に軽くあしらわれてしまう可能性があるので、やはり最低でも1銘柄当たり数千株の保有は必要かなと個人的には考えています。