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サクちゃんの家族

サクちゃんが住むお家はアパートの確か二階で。
あれ違ったかな😂
お家に行ったらめちゃくちゃ可愛い女性と男の子がいた。

え。結婚してたんかな。
すみませんって思った。
会話を聞くとそれにしては何か違う。

私が勘違いしていたその女性はサクちゃんのママで男の子は年の離れた弟くんだった。
とっても元気で人懐っこくて。
お兄ちゃんが大好きな男の子だった。

何でそうなったのかもう覚えてないんだけどとりあえず東京でそんな事になったって事は私はきっと幼馴染と大ケンカでもしたんだろう。
行く家もなかったからサクちゃんに助けてもらったのかもしれない。

サクちゃんとは夜にスーツをきてバシッと決めてる姿しか見たことがなかったから。
昼間はその辺にいるような普通のお兄ちゃんでジャージかスウェットで歩いているような笑
逆に何だかサクちゃんの姿が見れて嬉しかった。

サクちゃんはお兄ちゃんみたいだったし
私がこんなんだから面倒見のいいサクちゃんが私が可哀想でほっとけなくてかまってくれてると思ってて笑
あんなイケメンが私なんかを。

サクちゃんがホストだったのは。
サクちゃんのママと弟くんのお世話をしていて生活はサクちゃんが働いていた。
ホストであんなに人気の人が家ではこんな感じだったから大変なのかなそんな事を思いながら。
私も自分の家族はそんな感じでお金には苦労してきたし母子家庭だったからサクちゃんに対してのイメージが変わった時だった。

東京に行くのもその頃には幼馴染に会いに行くのが目的じゃなくなった。
自分のお給与じゃ東京になんて行けなかったし。幼馴染や達吉とかが東京へおいでと行ってくれるのを待ち、前にも書いた幼馴染の仕事仲間の彼女やサクちゃん達に会いに行った。
幼馴染とは東京に行ってもすぐにクラブや飲み会そんなとこに連れ出さられててもう嫌で仕方なかった。着たくもない夜の街に合うドレスを着て着飾って。
自分に吐き気がした。
一緒にいても女がわんさか寄ってくる。
人を品定めするかのような周りの目線に
【こんな女ですみませんね】そんな事を心で思いながら。

家にいて留守番してるね。
潮らしくあなたの帰りを大人しく待ってるわ😊そんな風に態度にすると幼馴染は私に対して優しくなりそして、自分は飲みにいく。

ふん、ばーか。
んなわけないだろーが。

そして私はサクちゃんと後輩くんに連絡をして。
大体が後輩くんがお迎えにきてくれる。

そしてサクちゃんのお店に遊びにいくようになった。
でもぼったくられたらどーしよとか不安になりながら三千円しか払えない学生の飲み会みたいな金額で行った。
本当はいらないっていってて。
ずっともらってくれなかった。
だからこれから三千円とって?

でも本当はサクちゃんが裏で払ってくれていた事を後で知る。

そのうち、サクちゃんのお店の店長さんとも仲良くなって。

そんなこんなんで私は東京にいても
幼馴染の家にいるふりをして。
サクちゃん達に会いに行った。

前なら参加していた知り合いの人達の飲み会にも参加しなくなった。
たまに参加しても途中で帰ったり。

あーちゃん【仲間の彼女】達に
実はね。そう言って仲間の彼女さんで歳が近かった私達はたまに飲みにでかけた。
居酒屋でワイワイ年相応の遊び方を。

サクちゃんから連絡があって居酒屋で飲んでいたら【おいで】そういって遊びにいった。
三千円しか払えないよ?
そう伝えたら【大丈夫だよ】そう言われて
2人を連れてホストに連れ出した。

2人に何か悪いことしてるんじゃないかと思いながら。

2人とも楽しんでて3人でめっちゃ楽しい夜を過ごした。

その時は3人で飲みに行くって行ったので大丈夫。

幼馴染や関係者と飲みいく場所が今度は飲み屋お姉ちゃんのお店に変わった。

その時に気付く。

サクちゃんのお店が近くだったことに。

何度か繰り返した。

サクちゃん達も外で客の呼び込みをしていた。
幼馴染達は私達の事は知らない。
前をスタスタ歩き、私達の事なんて振り向きもせず向かう。
それもわかっていた。

1番後ろを歩き、サクちゃん達と相槌を打ちながら。目と目を合わせて笑う。
そんな事をしていた。

ここからは私のつまらない時間の始まりだ。
幼馴染の目当てのお姉ちゃんを目にして
そことイチャつく幼馴染を見て。

限界がきて。
達吉たちのところへ行く。
そこで良くしてもらって。
幼馴染達もきて帰る。
そんな事を繰り返してきた。


ほんとにしょうもない時間だった。

私の心はもう幼馴染にはなかった。

そろそろさよならだな。

次こんな想いするなら別れよう

そう心に決心しながら。

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