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マッチングアプリ概論

東京への引っ越しをきっかけにマッチングアプリを始めた。月額4000円の利用料を男性だけが支払うシステムに納得がいかない。1週間分の食費ほどの金額を払っているのだから、そりゃいい出会いが欲しい。あわよくば付き合いたいし、あわよくば結婚したい。

成功の可能性をあげるため、マッチングした女性のみなさんにダメな男の特徴を聞いてきた。簡単にまとめます。

その1:何がいいのか分からない男

よくわからない男。自己紹介文に「よろしくお願いします」としか書いていない男。プロフィール写真に車の写真を載せてる男。といっても伝わりづらいので、もう少しわかりやすく例えてみる。

居酒屋のキャッチに引っかかった。「普通の居酒屋です。料金も高くはないですし、ごはんもボチボチです。距離はここから歩いて20分くらいです」と。行きたいでしょうか?

では「味はそこそこですけど、料金は激安です。」「すぐ横のその店です。」「料理も雰囲気もクソですが、めちゃくちゃ愛想よくてかわいい店員がいて、ワンチャン連絡先が交換できます。」なら?10人いたら5人くらいは引っぱれそう。

つまり、自分のいいところをちゃんとアピールしたほうがいいという話。「おしゃべりが好き」「車を持っている」「上場企業に勤めている」とか。素材そのままで勝負できないからマッチングアプリに手を出してるんでしょ?なら飾りつけは入念に。

ただし、プラスのアピールだけを並べ立てるのはNG。先ほどのキャッチの例だと、「料理は一流に美味しく、雰囲気も最高!可愛いお姉ちゃんが過激な接待をしてくれます。店はすぐそこ、どれだけ飲んでも3,000円ポッキリ!」といったところ。怖いわ。人間いいところばかりアピールされると怖い。無理に隠さず、デメリットはさっさと明かしてしまおう。「仕事が忙しくてなかなかお返事が返せませんが、おしゃべりが好きなのでお電話なら楽しくお話できます。」悪くないなと思いませんか?(思わなかったら申し訳ない)

その2:ネタがない男

ネタが少なすぎて相手が何を話せばいいか分からない男。次に挙げる架空のAさん~Cさんで比較してみよう。(Aさん~Cさんはすべて同じ顔とし、絵文字や感嘆符、段落分けは便宜上省略。)


Aさん:はじめまして。東京都で営業をしています。最近出会いがないので始めました。趣味はYouTubeを見ることと飲みに行くことです。よろしくお願いします。

Bさん:はじめまして。東京都で建築系の営業をしています。これまでなかなかグレーな広告業だったので、違う慣れない仕事ですが楽しいです。趣味はYouTubeを見ることと飲みに行くことです。赤羽あたりで昼から飲むの最高です。お酒ダメでも一緒に笑ってくれたらうれしいです、よろしくお願いします。

Cさん:はじめまして。東京都で建築営業をしています。内容としてはBtoCで、新築物件をご提案しています。そこまで忙しくないので、19時には家に帰ります。前職は広告業に就いていましたので、少し話にはついていけるかと思います。趣味はYouTubeを見ることで、特に○海オンエアの動画をよく見ます。リーダーの○つやさんがとても面白いと思っています。お酒を飲むのが好きで、最近は板橋・赤羽・池袋で飲んでいます。鶏肉が好きなので、焼き鳥をよく食べます。好きな部位はぼんじりです。好きなお酒は白ワインです。落ち着いていて、一緒に会っていただける方だとうれしいですが、お酒を無理に飲んでいただかなくても大丈夫です。連絡は頻繁に返しますので、よろしくお願いします。


もし私が女性なら、Bさん。Aさんがダメな理由は言わずもがな。ではCさんは?情報量も多いし、趣味もはっきり書いているし、とても分かりやすい。

Cさんは、あまりにも分かりやすすぎて面白くないのだ。これ、実はマッチングアプリで失敗している人(特に年齢が上の人)によく見られる。クソ真面目に説明しすぎ。面接にでも来たんか。

もしこれが婚活パーティーなら、Cさんが評価されるのかもしれないが、ここはマッチングアプリ。最初から答え全部開示してどうする。女性側はここに出てないネタを聞き出さないといけないんですよ。ハードルが低そうに見えて実は嫌がられるプロフィール。「なんか嫌な感じ」がする男性のプロフィールはこんなのが多い。

では本命のBさん。Cさんのような説明しすぎ感がない。「前職はグレーだったんだ、大変だね」「建築系ってどんな仕事してるの?」「赤羽だとどんなお店行くんですか?」「たくさんお酒飲むんですか?」といった、リアルな会話に近いメッセージができる感じがする。質問するのが苦手なら、質問されるよう誘導しよう作戦である。(小賢しい)

余談だが、プロフィール写真も考え方は同じ。何枚も同じようなカットの顔写真を載せるのはもうやめて。自分の写真はせいぜい2~3枚にして、猫の写真でも載せとけばいい。猫飼ってない?じゃ飼え。


その3:自分に合った人を探そうとしている

男性が選ぶ側か、選ばれる側か、という話はさておき、自分に合う人を探そうとするのはやめたほうがいい。相手の話に合わせて機嫌を取る能力は、女性の標準装備だと思ったほうがいい。

女性を悪く言いたいのではない。むしろその逆で、もし仲良くなりたいと思う相手がいるなら、自分から合わせにいく努力が必要、ということ。女性がその努力をしてくれている反面、男性は往々にして女性にそれを求める傾向にある(特に恋愛ベタな男性に多い)。アプリに表示されている「アナタとの相性は98%」に騙されないで。そもそも相性てなんや、ポケモンか。

自分の好意を嫌味なく相手に伝える一番の方法は、相手と同じものを好きになったり、ほめたりすることだそう。すぐにデートに誘ったり、自分のアピールを繰り返すのではなく、相手にちゃんと興味を持とう。


まとめ

共感できる人も、そうでない人もいるだろうが、僕としてはここまで読んでくれた人がいることが嬉しい。全然いいねが返ってこないそこのアナタ、胸に手を当ててみて。

参考になったらスキしてください。多ければ「マッチングアプリ演習」、書こうと思います。

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