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Harvard ‘24・Regional Studies East Asia Program・Modern and Contemporary Japanese Literature

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哲学対話③家族とは何か。

今週の金曜日は最後の哲学対話を迎えた。今回は本質観取で、テーマは「家族とは、何か」ということである。 私からみれば、家族とは、素を出しても心配する必要がない存在だ。それは家族をひどく扱ってもいいというわけではない。周りの人達から結構見られる現象は、学校で先輩と先生に対して大人しく接する一方、家に帰った途端、態度が急激に悪くなり、両親に色々言いつけることである。しかし、それはただの人間性に問題があるということで、私の主張とは全く別の話である。具体的に言えば、私は学校でいつも「

    • 哲学対話②「役に立つ歴史」とは何か。

      今日は二回目の哲学対話が行われた。テーマは「教育」だった。そのテーマをめぐり、クラスの皆と話し合いたいことは二つ考えてみた。 問い1:良い教育とは何か。 人それぞれのポテンシャルを取り出し、生きていくための才能を伸ばすことのできる教育が良い教育だと私は思う。現在の教育は型にはまったような気がする。中国では、「受験教育」から「素質教育」へという教育改革のスローガンを掲げて久しいが、それはあくまでも絵に描いた餅で、現実味が全く感じられない。中学校ないし高校で、学生たちは試験の

      • 哲学対話①なぜ人間は”美”を体験するのか。

        今週の金曜日は初めての哲学対話を迎えた。今回のトピックは「人間」だった。哲学対話をする前に、私はこのトピックについて三つの質問と自分なりの回答を考えてみた。 ① 私は人間が好きなのか、嫌いなのか。 私は人間が好きだ。愛憎関係といった方がより適切かもしれないが、やはり「愛」の方が大きい。なぜなら、人間の良い部分はもちろん、その憎らしい部分にも人間ならではの可愛らしさが潜んでいるからである。例えば、張愛玲の小説をもとにした映画『ラスト、コーション』では、本当の身分を隠して南京

      哲学対話③家族とは何か。