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日本国は「世界に冠たる〈国家的にレイプ奨励・文化行政〉国」なのか

 ※-1 冒頭での断わり

 本稿は2020年9月26日が初出であって,本日 2023年8月26日に再掲することになった。もちろん,その間の事情変遷はなるべく反映させた記述とす努力もくわえている。なお,元首相だった安倍晋三が第2次政権の座を去ったのは2020年9月16日であり,このあとを継いで首相になったのが菅 義偉であった。

 この菅 義偉政権も安倍晋三政権に劣らずかなり低品質の政治屋であり,内政に対する抑圧的な為政以外になにもみるべき成果はありえなかった。外交面になるとまるで能なし同然であって,そもそもこの程度の国会議員が首相にまでなりあがれた政界事情そのもののなかに,日本の政治における最大の弱点・結果を観取することができる。

 本稿がこの記述でとくに話題にとりあげるのは,日本国は「世界に冠たる〈国家的にレイプ奨励・文化行政〉国」である事実を,安倍晋三・菅 義偉主導によって伊藤詩織強制性交事件の実行犯山口隆之を庇いつづけた「堕落・腐敗の偽・ヤマト国」の実相である。
 

 ※-2 本日このブログの主要内容

 まず「欧米はレイプ文化の菅 NO 本澤二郎の「日本の風景」(3855)」『 jlj0011のblog 』2020年09月25日,http://jlj0011.livedoor.blog/archives/26387240.html を転載させてもらい,

 これを受けて,つぎに,本ブログ筆者なりに批評もくわえる構成になっている。記述量の配分としては,前者を 4.5 とすれば,後者は 3.5 ほどの比率である。

 なお,本澤二郎は,東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員。

 政治評論家の本澤二郎(1942年生まれ,81歳)は中央大学法学部卒,『東京タイムズ』に入社し,政治部長を8年9カ月(在京政治部長会の最長記録)勤め,同編集局次長を経て1990年秋から政治評論活動へ進んだ。自民党,権力側に厳しい姿勢でしられ,『日刊ゲンダイ』にはよくコメントを出している。

 その『東京タイムズ』(略称「東タイ」)という新聞は,1946年に東京タイムズ社が創刊し,1992年7月に廃刊となっていた。東京の首都圏を対象に発行されていた日刊紙である。当初は,ブランケット判(406㎝×545㎝,通常のサイズ)であったが,のちにタブロイド判(406×273㎝)に変えた。
 

 ※-3 「欧米はレイプ文化の菅〔義偉〕NO ……」の引用 

 1) 世界の『TIME』が伊藤詩織さんを顕彰,安倍傀儡政権を嘲笑

 日本人の民度と欧米のそれは,天地の開きがあることが,あらためて証明された。世界のTIMEが,世界に影響力を行使する100人のなかに,日本人として伊藤詩織さんを選んだ。日本の新聞テレビは,安倍犯罪内閣の継承者に60%とか70%の支持率だと吹聴して,必死でもち上げているが,どっこい世界の目は,菅 NO なのだ。

 この大きすぎる格差・乖離をどう説明できるだろうか。国際社会は,伊藤さんへの悪魔のような,女性虐待を容認する安倍内閣と,続く傀儡政権に対して,強烈すぎる嘲笑を浴びせたことになる。快挙である。

 悪魔の権力にぶら下がる山口〔敬之〕御用記者に屈せず,とことん対決する日本人女性は,間違いなく戦後日本の女性史の1ページを飾るだろう。同じ女性でも,悪魔の使いとして,安倍事件を封じこめようとする上川陽子とは,これまた天地の開きがある。

 2) 安倍の意向に〔に沿って〕中村 格(いたる)を動かしてTBS強姦魔救済した官房長官

 「縦割り行政をなくしたい」とわめく菅であるが,すでに彼は,数々の安倍犯罪で実績を積んでいる,そのための政府スローガンなのであろう。TBS強姦魔救済事件がそれである。

 女性の弱みに付けこんで,飲食・アルコール・薬物で酩酊させて,ホテルに連れこんでの強姦魔の手口は,素人の強姦事件をはるかに超えて,やくざまがいである。

 悲壮な覚悟と恥を忍んで警察に駆けこんだことから,警視庁高輪署はTBS強姦魔の逮捕状を,司法の裁判所から取った。アメリカから帰国する山口敬之逮捕寸前に,菅 義偉の官房長官秘書官から警視庁刑事部長をしていた中村 格が,逮捕状執行を止めてしまった。

「こんな人」が警察庁の長官だったが,市民・庶民の味方ではなく
単なる害敵であって,とくに女性の大敵であった

 行政官に過ぎない中村が,司法の判断を押しつぶすという,異常な事態発生である。中村の一存で,こんな三権分立を破壊するような,悪辣非道な行為などできるわけがない。

 主犯は,強姦魔を御用記者として重宝していた安倍であろう。安倍の意向を受けて,菅の指示で官邸の警察官僚が動き,中村に指示した。これが事件の大筋であろう,と多くの国民は認識している。

 TBS強姦魔は,なんと逮捕を免れた。さらに,中村の指示であろう,強姦魔は不起訴となった。21世紀の安倍官邸の,偽らざる法治の実態である。こんなことが許されていいわけがない。

 世界のジャーナリストが立ち上がって,日本政府の悪魔性を暴露したが,すべては伊藤さんの勇気がそうさせたものである。「木更津レイプ殺人事件」を追及していた筆者は,彼女の正義と勇気に感動した。中村 格の怪しい行動を監視する友人も同様だった。

 3) 山口強姦魔に顧問料41万円の企業紹介した菅 義偉

 ジャパンライフの巨額詐欺事件にかかわった,元朝日新聞政治部長への顧問料3000万円に驚愕したばかりだが,菅によるTBS強姦魔に対して,顧問料月41万円の会社を紹介した菅の暴走を,事情通が連絡してきた。

 顧問料は,せいぜい5万円が相場と思いこんできたジャーナリストは,菅の強姦魔への配慮のすごさに仰天してしまった。連中は金まみれなのだ。金銭感覚が,民衆のそれと異なる。非正規の労働者は怒り狂うであろう。

 菅内閣の金銭感覚から,日本の行財政の今後の行方を分析すると,大変なことになろう。秋田県の田舎育ちが,横浜市議から政界入りした背景には,確実に真っ黒な闇が潜んでいる。誰もが,そう信じるに違いない。

 議員宿舎から散歩しながらの官邸入りにごまかされるアホな日本人は多いのだろうが,専門家の目を欺くことはできない。

 4) 伊藤事件を封じこめた電通支配の新聞テレビ

 伊藤事件で不思議に思ったことは,NHKはいうまでもなく,朝日新聞などの新聞でも,TBS強姦魔事件を記事にしていない。

 試みに何人かの友人に「伊藤詩織さんの強姦事件をしってますね」と聞くと,誰もが首を横に振った。日本の新聞テレビは,この今世紀最大ともいえる性虐待事件を報道していなかったのだ。

 前にも書いたが,筆者は息子の医療事故死について,東芝が反省も謝罪もしないため,やむをえず警視庁に告訴した。このときは警視庁担当の新聞テレビラジオのすべての記者が,記者会見に出席してくれたが,結果はテレビはTBSのみ,新聞は朝日と東京が小さく報じただけだった。

 東芝の政治力の大きさにびっくりさせられたものだが,実際は大魔神・電通の圧力だった。伊藤さんの勇気ある告訴も,電通の仕業だった。官邸の意向に,電通が総力を挙げて,伊藤事件を封じこめてしまったのである。

 こんなことは,民主主義の国では起こりえないだろう。腐った新聞テレビは,昔からなのだ。

 補注)東芝の現状,つまり「今は昔」(物語)については,たとえばつぎの記事が参考になる。

 
 5) 司法認可の逮捕状を行政が握りつぶした三権分立の憲法違反

 警察も検察も行政に所属しているため,逮捕状は司法である裁判所が,捜査当局の適正な捜査内容を検討したうえで許可する。したがって,逮捕状を行政当局が,握りつぶすなどということは想定できない。

 三権分立は,国家機能の原理原則であって,これに違反する行為は憲法に違反する。違反すれば,当然,国家を揺るがす政治問題となる。

 伊藤さん事件では,それが発生した。官邸の意向を受けたであろう中村 格刑事部長が,逮捕状を握りつぶしたものだから,当然,逮捕状を出した裁判所から,厳しい指弾を受けることになる。最高裁が行動を起こす場面だった。

 実際は,どうだったのか? 少なくとも,司法は沈黙。行政の横暴に,司法が屈したことになる。これは重大な事案として,議会で問題になるところだが,これも国民はしらない。菅の縦割り行政解消は,三権分立違反も入るのであろう。

 行政の越権行為に対して,議会も裁判所も不問に付した。これを新聞テレビも報道していない。日本の法治が破壊されていることになる。野党も沈黙というのは,議会も腐りきっている証拠なのだ。

 6) 創価やくざ浜名の強姦事件捜査にも中村 格の影?

 TBS強姦魔を救済する政府の権力乱用行為と同じような事件が,木更津市で起きている。富津市出身のやくざ浜名による「木更津レイプ殺人事件」である。犯人も共犯者も,創価学会員で特定している。

 インターネット読者の多くは,この悪逆非道なやくざ浜名による強姦殺人事件をしっている。証拠は山ほどあるのだが,警察は逃げている。

 一時,森 英介元法相の山崎利幸秘書の口添えで,木更津署次長が捜査を開始したものの,その後はなしのつぶて。ここにきて木更津署も千葉県警も,捜査から逃げまわって恥じない。刑事告発状さえも受けとろうとしない。なにがあったのか。

 朝日新聞の木更津通信部記者に連絡してやると,喜んで飛びつくだろうと想定したものの,これまた逃げられてしまった。東京新聞にも声をかけたが,駄目だった。新聞界の腐敗は,地方レベルでも極まっている。

 犯人やくざも被害者も,ともに創価学会員という,週刊誌が飛びつく,奇怪な強姦殺人事件である。やくざは厚労省認可の介護施設まで運営している。友人らは「背後で公明党が暗躍,中村 格が画策したのではないか」と疑惑を募らせている。自公連立を,信濃町が悪用している可能性が強いのだろうか。

 創価学会の腐敗もまた深刻化しているようだ。

 7) 千葉県警と木更津署がやくざの「レイプ殺人事件」から逃亡

 被害者の戦争遺児で栄養士のK・T子さんは,オペラ歌手の佐藤しのぶさん並みの平和主義の人だった。けっして父親の命を奪った靖国神社に参拝することもなかったし,公明党の指示にもかかわらず,やくざややくざまがいの自民党候補に一票を投じることもなかった。

 したがって,2013年12月に安倍内閣が強行した戦争法の第一弾・特定秘密保護法を強行した時の共犯者,国交相の太田昭宏(池田側近はショウコウと呼ぶらしい)に対して,激しい批判を投げかけた。おそらく創価学会内での最初の太田批判者であろう。「太田は裏切り者」と指弾して,一躍注目を集めていた。

 そもそも彼女は,生い立ちからして池田の平和主義の信奉者であった。彼が一線から離脱しても,彼女の信仰に変化はなかった。本日,初めて太田のことをネットで開くと,彼は「池田に信心はない」と真っ向から恩師のはずの池田を批判しているではないか。どうやら太田の池田離反は,かなり以前からだったのだろう。

 千葉県警と木更津署が,この性虐待事件から逃亡する背景には,太田の反撃のせいかもしれない?

 8) 『TIME』の「菅 NO 」は,深刻すぎる男女差別・日本のレイプ文化への,可能な限りの皮肉なのだ。(本澤二郎,引用終わり)
 

 ※-4 若干の関連する批評

 a) さて,第2次安倍政権以降におけるこの国は,まるでロシアの弟分みたいに後進的(発展〔?〕途上にはあらず)な国家体制になっていた。ロシアみたくプーチンの都合にのみいいように合わせた憲法改正(改悪)しなくとも,世襲政治屋集団の自民党とこれに野合して政権を組んでいる腐れきった公明党とが,この日本という「日出ずる国」を,いまではすっかり「日没する国家」にまで朽ちさせてしまった。

一番問題なこの人だからこういえた

 安倍晋三という「世襲3代目のお▼カ政治屋」にあっては,「政治家としてのなんらか一定の政治理念」など,生来,なかった。その相棒となって長らく官房長官を務めてきた菅 義偉は,日本のあらゆる問題に対して「問題はない,問題はない,問題はない……」とか「その批判は当たらない」とかいいつのる話法を得意技としてきたけれども,それこそ完璧に “▼カのひとつ覚え” でしかない中世宮廷的に古風な攪乱手法でもってならば,官房長官の仕事をりっぱにこなしてきたつもりであった。

私物化(死物化)政治の具体相

 上掲の画像資料を補足しておく。

 --〔以上の説明などを途中ながらまとめてみると〕「安倍政権が忖度政治だった理由が分かった気がしました」というより以上に,日本の政治の腐敗・破綻は度しがたい程度でありつづけている。

 現在の首相岸田文雄は,菅 義偉政権までの以上のごとき悪政三昧過程を当然の前提にしておき,さらに,よりいっそう深刻な様相を呈させる「世襲3代目の政治屋」の立場から,しかもその自覚がまったくないまま為政を進行させている。

 ▲-1 2010年代に「世襲3代目の政治屋:安倍晋三」が完全にダメにした日本の政治。すでに取り返しがつかない地点にまで落としこんだ。

 ▲-2 2020年代に同じく「世襲3代目の政治屋:岸田文雄」がいま,この国を成仏させるための導師のごとき演技をしていながら,依然その自分の姿を知覚できない。 

「世襲3代目の政治屋」の非力と非常識とそれなりの非凡さ

 b) ところが,こんどはその官房長官が首相になりあがった。腐敗・腐臭が超過密度に缶詰状態である自民党内情。あの石破 茂であっても,首相になったらたいそう困ると考えていた「自民党の薄汚い古ダヌキ・子狐集団」は,安倍晋三のあとに誰を首相にしておくかを決めるための「談合・密談」(3密などとても及ばないくらい密々なそれ)を,ドブ板・裏通りに集まって決めていた。

 補注)しかし,最近はつぎのような報道もあった。

     ◆ 石破氏『ポスト岸田』首位 “復権” へ意気盛ん ◆
  =『産経新聞』2023/8/21 12:43,https://www.sankei.com/article/20230821-OBPV7VX355PS5MDGEHV2ZYVUCE/

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が〔2023年8月〕19,20両日に実施した合同世論調査で,つぎの首相に誰が一番ふさわしいかを尋ねたところ,石破氏は14.2%で,河野太郎デジタル相(10.7%)や岸田文雄首相(8.3%)らを抑え,首位になった。

 共同通信社の同時期の調査でも,つぎの自民党総裁にふさわしい人として石破氏が18.5%でトップ。TBS系のJNNが5,6両日におこなった調査でも石破氏は16%で,河野氏らを上回った。

「野党支持者が(自分に)投じたのだろう」

 石破氏本人は世論調査の結果について無関心を装うが,岸田内閣の支持率が低迷し,河野氏もマイナンバー問題で批判を浴びるなか,石破氏に注目が集まりやすい状況になっている。

 石破氏に近い関係者は「一時しょんぼりしていたが,やる気スイッチが入ってきた。首相になろうとする野心は衰えていない」と述べ,その理由として衆目一致する「ポスト岸田」の不在を挙げる。

 石破氏は,安倍晋三元首相の後継を争う令和2〔2020〕年の総裁選で最下位に終わり,出馬を見送った3年総裁選も支持した河野氏が岸田首相に敗れた。閣僚や党四役を離れて7年超となる。

 ただ,今月4日夜には,首相と東京・赤坂の日本料理店で日本酒を酌み交わした。遠藤利明総務会長も同席し,党主流派との関係にも変化がみえる。

石破 茂も結局「世襲3代目の政治屋」だが

 いつからというまでもなくすでに,この国においては政治のみならず経済全般も,後進国的な3・4流化に格落ちしてきた(つまり「立ち後れて墜ちこぼれた」)。それゆえか,いまではその水準ににつかわしい政治的な演目の消化しかできない,すなわち,高度の体たらくぶりに嵌まりこんだお国になっている。

 2023年夏,8月下旬の話題であったが,世論調査における次期首相候補に石破 茂が上がるようでは,議員数ばかり多くても,ガラクタ同然の人材しか残っていない自民党のお寒い現状は,歴然である。

 明治維新以来,睦仁・嘉仁・裕仁・明仁・徳仁が天皇職に就いてきたが,この世界に冠たる連綿の皇統に恥じないどころか,一方においては,その間において現象した「大恥(赤恥+青恥+黒恥)」にしかなりえなかったごとき,要は「安倍晋三の首相在任期間:最長の記録」(通算の在職日数が2019年11月20日で2887日,桂 太郎を抜き単独で憲政史上最長となっていた)という事実が記録されていた。

 ところが,その事実は同時に反転して意味した点は,実は「安倍晋三という存在」が,この国にとってみればただに,国内外にさらされた「国恥・国辱であるほかなかった。この〈明白な事実〉は安倍晋三が大好きだという人たちでなければ,共通できる認識である。

 c) 女性を人間として,男性と対等・平等かつ公正・公平にあつかえない国は,21世紀のこれからをまともにサバイバルすることなど,とうていできない。安倍晋三風に,まるで “チャイルディッシュ(幼児・子ども)的” だけでありつづけた日本の為政は,内政も外交もそのやること・なすことがすべてが,彼のその精神的な次元にまで調子を落とし,会わせるかたちでしか対応できていなかったのだから,まともな政治など不在であった。

 先日,紹介したあるブログ記事は,安倍晋三の政治が嘘まみれそのものであって,ただ国内向けに「やってる感」を演出してきただけだという,いまでは,当然過ぎる〈アベノミクスとアベノポリティックス〉と負の相乗効果が,この国政治の全体にあって骨肉化(?)していた空洞性:虚偽性(!)から生まれていた基本的な特徴を,あらためて指摘していた。もっとも,この理解はあまりにも当然な分析を明示したに過ぎない。

 安倍晋三は,以上のごとき〈流儀〉によって「一事が万事」,すべてがその調子でしか自分の仕事ができていなかった。つまり「自分の仕事」は「私物化・死物化・遺産化」としてよく完遂できたつもりでいても,「国家・国民のための任務」はカラッポであったか,反動形成の逆効果を生むだけであって,そのとりとめのない基本姿勢が問題であった。

 d) 以前,アメリカ大統領トランプが,政治家としての安倍晋三のことを「オマエは若くみえて,39歳」だと形容したことがあったが,この発言は意味深長であった。

 トランプ米大統領は2019年10月7日,ホワイトハウスでおこなわれた日米貿易協定の署名式典での挨拶のなかで「とても良い友人」と呼び,「ハッピーバースデー! 彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。

 1954年9月21日生まれの安倍晋三首相は現在65〔2020年9月26日ならば66〕歳になっていたので,トランプ大統領の発言の意図が不可解だと話題を呼んだ。

 しかし,この言葉は,安倍晋三首相を超恐怖に陥れた。その「39歳」とはバーコードの規格である「Code39」を意味し,バーコードは「檻の」,つまり「逮捕」を意味しているからである。そのことをしった安倍晋三首相は,米国のある超大物人物に泣きついたのだが。

 註記)「トランプ米大統領は安倍晋三首相を『とても良い友人』と呼び『ハッピーバースデー! 彼は今日で39歳になった』と半月遅れの誕生日を祝った。この言葉は,安倍晋三首相を超恐怖に陥れている」『BELLEGDL. LLC』2019/10/29,https://superior-habitation.jp/blog/20191029-2437/  

 補注)2020年8月28日に辞職を表明した安倍晋三の「時期的に前後する行動記録」と,以上のブログに書かれた中身とは,いったいどのように関係があるのか,本ブログ筆者にとってくわしい事情は不詳である。ただし当時,板垣英憲のブログがしばしばそのあたりに関連すると思われる記述をしたがる傾向があったので,この点はなにかの参考にまで付記しておく。

 e) 話題を冒頭に登場させた山口敬之に戻す。この山口は,安倍晋三のために腰巾着的な著作(ヨイショ本)を制作してきた。安倍にとってみれば,たいそう重宝してきた,覚えめでたい元TBSの記者であった。

 ところが,この男が犯した強姦事件(強制性交)の1件を,なんと安倍がもみ消してくれた。当時,山口のための逮捕状が裁判所は用意していたのだが,中村 格(当時,刑事部長)がその執行寸前に急遽,それを引っこめさせた。これは無法に相当する行為であった。司法の世界を行政側が泥靴で踏みにじったのである。この経緯には当然,アベの関与(指示)があった。そのように衆目は一致していた。

 日本の政治の「私物化・死物化・負の遺産化」は,安倍晋三個人のために,よりいっそう “深まり,高まる” ばかりになってきた。伊藤詩織は女独り身で,必死になって,山口の強姦行為をめぐる「アベ・スガ国家的なもみ消し謀略」に抵抗してきた。その事後の行動が今回,『TIME』誌に評価され,「世界に影響力を行使する100人の1人」として,プロテニスの大坂なおみとともに選ばれた。

 日本の専制的・独裁主義志向の政治が,そのようなかたちで米欧のマスコミ・メディアによって根幹から批判された。それにくらべて,いまでは「完全に腰抜け状態」にある日本の大手新聞社や放送局(主にテレビ局)--雑誌関係は一部の週刊誌以外は死に体同然--のだらしなさは,より鮮明になるばかりであった。
 
 補注)今年(2023年)に入ってからは8月段階まで10週間ほど連続して,『週刊文春』が官房副長官・木原誠二官房副長の不祥事ないしは重大事件への関与疑惑を究明しているが,あいもかわらず,大手紙やテレビ局は腰抜け状態でその疑惑事件を報道する「勇気も元気もない」。

 f) 菅 義偉現首相という存在が「安倍晋三前首相が残した〈セミの抜け殻〉」に宿したかっこうでもって,よりいっそう頽廃的な為政しかなしえなかった事実は,いまとなっては否定できない日本政治に記録された一過程である。
 
 さらには,そもそも「政治家としての自分という存在意識」が皆無だとしか観察できない岸田文雄首相(2021年10月4日に自政権を発足)は,安倍晋三風の粗雑・乱暴さを欠くだけでなく,自分という実在を他者に感じさせることができない人間・人格性の持主(?)であった。

 2023年8月24日から,東電福島第1原発事故現場からの処理水という名の汚染不意を太平洋に向かい,しかも30年もかけて「廃炉」のために開始することを決めた岸田文雄は,原発問題の理解について初歩的な概要(本質問題)さえ認識していなかったのだから,安倍晋三も相当にひどい首相であったが,岸田文雄も同等だがまた別種のひどい人物であった事実が判明した。

 日本の政治の根幹を形成していた「世襲政治屋集団」によるこの国家の運営は,政治も経済もどれもこれも,二進も三進もいかない状況に追いこまれている。政権交代させない有権者側にもその責任があり,どっちもどっちだという印象が強い。

 仮に,自民党政権のまま石破 茂が首相になったとして,この国のいったいなにが変わりうるというのか疑問が大きい。この国にはいわゆる保守も革新も存在しない。エセ保守の政治屋なら大勢いるし,中途半端な野党の連中もいくらかは国会に居るとはいえ,現体制の日本政治を「本当に保守しつつ,改革できる勢力」は,どこをみわたしてもみつからない。

 g) 現在,革新の左翼は「風前の灯火」の燃え残りカス程度にしか存在していないし,本当の保守・右翼などはそれ以上に絶滅危惧種。いまの自民党議にまともな政治家とみなせる国会議員が,いったい何人いるのか? 数十人くらいしかいないのではないか?

 最近とみに後進国化するばかり,発展途上に這いあがるための契機がみつかりにくくなったこのジャパン国である。これからも,岸田文雄はさらに悪い方向にしか加速化させる才能しかもたない政治屋である。この首相に政治理念はあったのかといえば,あるようにはとてもみえておらず,本来そのあたりはカラッポの器であった。

 いまからでも,この日本国を少しでも元気にできる采配が,岸田文雄にできそうか? 期待できない。もとより,彼に対してなにかを期待することじたいが,大間違いになっていた。たとえば,少子化対策という国家的に重要な課題ひとつにしても,小手先の対策は立てようとしているものの,その基本方針をどのように展望しているのかについて,この首相からまともに伝わってくるものがない。

 h) 『聞く力』? 冗談にもならなかった迷セリフ。

 この国が現在まさに滅びていく途上にあるわけで,自民党そのものがその滅び方の手綱を握っているつもりであった。ところが,現状におけるその本質的な問題の動静じたいについて,彼らはもともと自覚も関心もない。ましてや,政治の本来的な任務である「国利民福」という目標など,いったいどこの・なんの話かという具合にしか,彼には理解できない。

 よくいわれてきたように「いまだけ,カネだけ,自分だけ」の選良ならぬ不良・不出来の国会議員たちならば,いくらでもみつかる。国会議員としての品位だ品格だとか問題にする以前に,問題だらけの彼らがウヨウヨ永田町あたりを徘徊している。

【参考記事】-「日本維新の会」馬場伸幸の犯罪疑惑-

 これでは,若者たちがこの国の未来に希望などいだくはずがない。せいぜい,スマホ相手に……,……。しかし,それでも,菅 義偉の為政には都合のいい「若者像」の風景になりうるのかもしれない。

 日本の若者たちは,民主主義の本義を学校ではまともに教えられていない。そのように教えたらまずいと思いこんでいる「自民党の右翼・反動政治家」が,いまの政権のなかでは主勢力になっている。

 自民党の背中には,宗教的には完璧に無節操である創価学会が全面的に支持・後援する公明党が癒着している。実質,日本の政治はそのせいで,死に体同然でもありつづけてきた。安倍晋三みたいな「世襲3代目のお▼カ政治屋」でも首相になれたのは,そのあたりにも一因があった。

 安倍晋三が2022年7月8日に暗殺されてからは,同じく宗教組織「統一教会」と安倍晋三との近しい関係が暴露されている。安倍晋三が第2次政権を組閣できたのは,その前段階に実施される自民党総裁選では,「隠れ統一協会員」の投票が地方組織の「党員票」(現在は制度変更されているが)として大量にまぎれこんでいたからだ,と分析されている。

 結局,この国家はすでにめちゃくちゃに損壊されてきた。ただそれだけの顛末になっていたが,いまの岸田文雄が首相になったからといって,自民党政治のなにを変えることができたというのか? このままだと日本は,21世紀の半ばごろには「野垂れ死に」するかもしれない,といった種類の恐怖を感じる。

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