クールダウン
怒って大きな声を出してしまう。
すぐにイライラしてしまう。
など、ご家庭や学校生活で困っている方は多いと思います。
特に、アンガーマネジメントは集団生活する上で、とても大切です。
大人でもイライラすることはありますが、それを表現してしまうと大変なことになりますよね。
クールダウンをして落ち着くというスキルがとても大切になってきます。
でも、経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、子供がイライラしたり癇癪を起こしたりすると、大人の方がイライラして、余計に事態が大ごとになってしまうこともあります。
そのような子供たちをみていたので、とても気持ちはよく分かります。
急に暴れられたら、理解ができないし、必要以上に叱ってしまうこともあります。
落ち着いて対応するためにも、子供にまずは落ち着いてもらうことが一番大切です。
そこで、4つのステップを踏んで上手にクールダウンができるように、説明します。
イライラしたり、怒り始めたとき
【①】「落ち着いたら教えて」と大人がその場から離れる。
正直イライラしているときは、正しい判断ができないと捉えてよいと思います。
そのときに、安全が確保できるのであれば、1人にした方がいいです。
その時、
必ず「落ち着いたら話を聞いてあげるから」と、ちゃんと解決してあげる。
イライラをとってあげる。
このことを約束してから1人にするといいですね。
大人もできたら、イライラ防止として、離れてなるべく声が聞こえないように防御が大切です。
その後、時間も経ち、話が伝わるようになったら、
「今のがクールダウンっていうんだよ。」
「クールダウンができると、助けてあげられるよ。」
「クールダウンできて偉かったね。」
などと、クールダウンをすることイライラを解消する方法だということを、伝えてあげると、子供たちもイライラした時はクールダウンが必要になると思うことができるでしょう。
【② 】①を繰り返して、落ち着く時間が短くなってきたら、イライラする前に、1人になるように促してあげる。
①を繰り返し、落ち着いたら解決できるという成功体験が増えてくると、次のステップに行っていいかと思います。
次は、少し難しいですが、イライラしそうだなっと思ったタイミングで、「1人になったら⁉︎」と言葉をかけるといいです。
これは、子供たち一人一人イライラサインが違うので、これという物がありませんが、とにかく、少しでもイライラしてきたと思ったら声をかけていいです。
そのとき、落ち着くグッズなどがあれば、それを渡すだけでもいいかもしれませんね。
【③ 】自分から「クールダウンしてくる」と言えるようにする。
②がスムーズにできるようになったら、「自分のタイミングでクールダウンに行ってきていいからね」と声をかけてあげます。
そのときに、大人もイライラしていて、子供を煽ったり、気持ちを逆撫でしないように、くれぐれも大人は冷静を装ってください。
あと、言葉にして「クールダウンしてくる」と言ってから行くようにすると良いかと思います。
【④】その場でクールダウンができるように伝える。
③ができてきたら、子供が落ち着いていて、機嫌のいいときに、「そろそろ、部屋を変えなくてもクールダウンできるんじゃない」と聞いてみて下さい。
部屋を変えなくてもクールダウンができる状態になれば、今後の生活で怒りの感情が込み上げてきても、その場で解決ができるようになってきます。
そこまで行くと、アンガーマネジメントができている状態だと思います。
その時に、触ってると落ち着く物に頼っても大丈夫です。常にポケットなどにお守りのように入れておけば問題はありませんよね。
怒りをコントロールするというのは、とても根気のいるスキルです。
ただ、それができるようになると、子供たちも、保護者の方も穏やかに落ち着いて過ごすことができるようになってきます。
そうすると、お互いの関係もよくなりますよね。
今あげたステップが全てではありませんが、私が指導していたステップになります。
ご家庭でも、できるところがあったら試してみてください。
少しでも参考になればと思います。
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