Y先生

はじめまして。 Yと申します。小学校の現役の教員です。 特別支援学級や通常学級で配慮が…

Y先生

はじめまして。 Yと申します。小学校の現役の教員です。 特別支援学級や通常学級で配慮が必要な子供たちのこと。不登校や友達関係で心配なことなど、これまでの経験(事例)を紹介させていただきます。 これまでの経験が1人でも多くの子供たちと保護者の方のお役に立てれば嬉しいです。

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はじめまして

はじめまして。 Y先生と申します。 これまで、私は特別支援学級や通常学級で約10年小学校の担任として子供たちや保護者と関わってきました。 特別支援や教育相談について、保護者の方と面談していると、 「先生と話していたら、もっと楽しく学校にいけたし、不登校にはならなかった」 「自分の子供はどのようなタイプに当てはまるのか、これまでの経験を教えてほしい」 などと言った声がありがたいことにたくさんありました。 この経験を色々な方々にお伝えして、選択肢の一つになってもらえた

    • 中学の壁

      卒業していった子供たちの保護者の方から、 中学校の話をよく聞いたり、相談を受けたりします。 正直なところ、私は小学校の経験しかなく、中学校の先生(特別支援学級)や卒業生の保護者の方から様子の話しか聞いたことがないので、的確な意見を伝えることは難しいです。すみません。 ですが、みなさんが困ってらっしゃる状況や中学校の先生からお聞きした内容なら共有ならできると思いますので、お伝えさせていただきます。 ※どの中学校でも当てはまるわけではないので、あくまで参考程度になさってくだ

      • 意識させない方がよい場合

        私はよく、子供たちが自分の課題を解決するために、常に意識することが大切であることをお伝えさせていただいておりました。 問題が起こってしまう前に、 「この前失敗してしまって、嫌な気持ちになったよね。だから、そのことを思い出して、自分で止める(抑える)ように意識するんだよ」 と、言葉をかけることで、意識して止めることができ、それが成功体験につながると考えてきました。 今でも、その考えは変わりないですが、 子供たちの中には、意識すると反対に、衝動性に駆られてしまい、同じ問題やそ

        • ルーティン化(習慣化)をするのが苦手な子

          宿題やお手伝い、生活をしていてやらなければならないことをルーティン化(習慣化)すると、ストレスなくスムーズに取り組めるこど多いです。 また大人の方からしても、ルーティン化すると叱ることも注意することも少なくなって、余裕が出てきますよね。 しかし、このルーティン化に苦手意識を示してしまう子がいることも事実です。 例えば、いくら本人と相談して 「◯時に宿題をやる!」 と決めても、結局やる気が起きずにそのままダラダラと時間だけが過ぎてしまい、心配になって言葉をかけても気分を損

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        はじめまして

          いじめの芽

          学校現場では、 いじめの始まりや、いじめに発展しそうなからかいなどを 『いじめの芽』という言い方をすることがあります。 『いじめの芽』が出ていることに早く気付き、 適切な対応をして、その芽を摘み取ることで、大きないじめに発展しないようにすることが大切です。 そもそも『いじめ』は 「嫌だと思ったその時点で発生しています。」 また、本人はいじめと気付いていなくても、周りが見て、 「あれはひどいな」 「かわいそうだな」 「見ていて辛い」 などといった、言動もいじめに入ると思っ

          いじめの芽

          押し引きの大切さ

          大人と子供が衝突する原因の一つに、 『お互いに自分の考えを押し通そうとする』ことがあるかと思います。 パワーバランスとして、どうしても大人の方が強くなってしまい、子供の方が、自分の気持ちや考えを押さえることの方が多くなるかとは思いますが、少し気が強かったり、考えをなかなか曲げることができない子の場合、衝突が起こることも考えられます。 その場合、叱りつけたり、理詰めで何も反論できないようにしたりすることがありますが、それをやっていては、関係性も悪くなって行ってしまうのでは

          押し引きの大切さ

          ご家庭で、学校の話をしていますか?

          保護者の方と、面談をしているなかで、 「〇〇さんは、学校のことをお家でされていますか?」 という質問に、 「うちの子全然学校の話をしないんです」 「聞いても答えてくれなくて」 「学校での様子が分からないんです」 など、本当はお子様が学校で何をしたのかを知りたいのに、教えてもらえなくて困っている様子でした。 私も以前までは、ご家庭で話さないのは、『恥ずかしさ』『照れ臭さ』などの性格的な問題が大きいのかなと感じていましたが、家で話さない子供たちに話を聞いてみると、 「

          ご家庭で、学校の話をしていますか?

          一言で伝えるのが大切

          日々の生活で、 ◯あいさつをする ◯褒める ◯指示(お願い)する ◯叱る ◯呼ぶ ◯遊ぶ など、子供たちに声をかけることは多いと思います。 そのときに、どのようなことに気を付けていますか? 気を付けていないと、私もそうですが、結構長い話になってしまい、途中から理解できていないことが多くなってしまいます。 例えば、出かける前に 「リュックに水筒を入れて、トイレに行って玄関で待っててね。」 といった言葉をかけることが多いと思いますが、 これだと、支援が必要な子供たちにと

          一言で伝えるのが大切

          負荷をかけるタイミング

          4月から始まった新しい環境はどうでしたか? 生活リズムや授業、友達との関わりなど、少しずつ慣れてきた頃かなと思います。 毎日楽しく登校できていれば、良いスタートを切れたと考えてよいですね。 中には、なかなか慣れず、辛い思いをしていたり、トラブルが増えてきたりしている子もいることと思います。 もしかすると、慣れすぎて緊張感がなくなり、トラブルが増えている子もいるかもしれません。 この記事を読んでくださっている保護者の皆様はどのように感じているでしょうか。 新学期始め

          負荷をかけるタイミング

          子供は大人の矛盾に気付いています

          よく、子供たちが大人になつかなかったり、言うことを聞かなかったりするのは、年齢的なものや、特性・性格的なものなど色々な原因があるかと思いますが、1番は『信頼関係』を築けていないことだと思っています。 信頼関係を築くのにはある程度時間がかかりますが、壊れるときは、一瞬で壊れてしまいます。 信頼関係が崩れる原因は様々ありますが、 大人の言動に矛盾があったり、一貫性がなかったりすることが考えられます。 例えば、 ●始めは「ゆっくりでいいよ」と言ったのに、すぐに、「早くして」と

          子供は大人の矛盾に気付いています

          漢字は何回やったら覚えられるのか

          よく、質問であるのが、 「漢字が苦手で、何回練習すれば書けるようになりますか?」 といった内容です。 悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 もちろん、覚えられるスピードや量、方法など人それぞれバラバラで、 『これさえやっておけば覚えられる』 などといった魔法の方法はありません。 ただ、支援学級や通常学級で、漢字が苦手だった子供たちがやってみて、成果がでた方法をお伝えさせていただきます。 もし、お子様に合いそうだったら試してみてください。 また、数回書けば覚えられる

          漢字は何回やったら覚えられるのか

          子供の思い込みについて

          支援が必要な子供たちの中に、思い込みが激しい子がいます。 『こだわりが強い』とも似ている感覚なのですが、 自分の頭の中で考えたことが、現実の生活とマッチしないとき、不安定になりやすい子たちのことです。 本来、私たちも、見通しをもったり、シュミレーションをしたりして、色々な事に取り組んでいますが、思った通り行かないことの方が多いですよね。 ただ、思い込みが激しいと、 「思った通りじゃない!」 「ぼく(わたし)は、そんなふうになると思ってなかった!」 「失敗するはずではなか

          子供の思い込みについて

          子供の苦手さを知るために

          「何でこんなことができないのか」 「どうしてこんなことになってしまうのか」 「どうしてやる気がないのか」 支援が必要な子供たちにこのような気持ちを感じたことはありませんか? 正直な話、私も日々子供たちの言動を見ていて、理解できないことはたくさんあります。 (というか、ほとんど分かりません) それもそうですよね。 自分の感情や性格、特性のなかで、パニックになったり、指先が上手く動かなかったりした経験がほとんどないので、同じように感じることは難しいです。 ただ、少しで

          子供の苦手さを知るために

          朝、乱れると

          1日スムーズに生活するためには、『朝』の状態がとても大切になってくると感じます。 朝乱れてしまうと ●登校しぶり ●別室登校 ●不登校 ●保護者の方に攻撃 ●学校でのトラブル(友達関係など) ●放課後のトラブル(習い事や放課後デイなど) ●学習意欲の低下 につながることが多いと感じます。 学校側からすると、1日崩れることによって、学習や生活がスムーズにいかないので、 「朝スムーズに登校させてほしい」 と、思ってしまいがちになってしまいますが、 保護者の方の立場になると、

          朝、乱れると

          宿題が作業になってしまう

          お子様の宿題を見ていて、 「こんな字読めないよ」 「もっと丁寧に書きなさい」 「自分でも読めない字を書いちゃだめ」 など、言葉をかけたことはありませんか? 書字に苦手意識があったり、指先に上手く力が入らなくてバランスよく書けなかったりする子は別として、 『ゆっくり書けば上手く書ける』 けど、 『急いでいるのか、字が汚くなってしまう』 といったことに、悩まれている保護者の方は多いと思います。 実際に面談をしていても、このような相談はとても多いです。 お子様

          宿題が作業になってしまう

          行事に向けて

          大きな行事といえば、 ◯遠足 ◯運動会 ◯校外学習 ◯社会科見学 ◯宿泊活動 ◯修学旅行 ◯学習発表会(学芸会) ◯展覧会 などがありますね。 学校によっては、もう遠足などの行事が始まっているところもあるのではないでしょうか。 ほとんどの子供たちは、行事に関心が高く、大きな成長が期待されます。 学校業界では、 「子供は行事で伸びる」 といった言葉もあるくらいです。 しかし、 全ての子供たちが行事に上手く適応できるわけではありません。 特に支援が必要な子供たちの場合、慎

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