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青山和菓子巡り (前)

2月16日土曜日、東京は晴れ。

実は前日の夜にこんな発見をしたのが始まり。

南青山の和菓子屋集合地帯。

というわけでいざ青山。


山手線で原宿駅を降りて、

東京三大豆大福の店、原宿 瑞穂にも初めて行ってみたのですが、13時半で無情のシャッター。Google MAPでは「営業中」表示だけれども…何しろ超有名店なので、早朝売り切れて早々閉店したか、実は土曜休業なのか。張り紙すらなく分からずじまい。


開いていても商品が空っぽという可能性も覚悟していたので、まあ気を取り直して次へ。


お昼ご飯はちょっと代々木方面に戻り、茶処辰吉というお店へ。あまり和菓子を調べていて聞いたことがなかったけれど、日本茶と和菓子メニューがいただけるそうなので試してみることに。原宿駅から右手方向が瑞穂、逆の左手方向に向かうとこの店がある。

瑞穂からGoogle MAPに従い最短ルートを行くと、竹下通りを横切ることに…心を無にして歩く。そして東郷神社があったので立ち寄る。

たとえ原宿のど真ん中でもやはり神域だけは清々しい。よき日になるようにと柏手を打つ。


さて、茶処辰吉ですが。

明るくきれいな店内、6、7種類ほどから選べる日本茶。

串だんごに豆かん、あんみつにおはぎと数種類の和菓子があった。

おはぎセット1000円。

お茶は福岡の八女茶、なるものをチョイス。さまざまな産地や品種があり、他に玉露なども選べた。お茶ときな粉おはぎは確かに美味しかったのだけど…

あんこのおはぎは、普通というか、ちょっとよく分からなかった。お店で作っておらずどこかから仕入れているようで、とにかくなんでもいいから和菓子とお茶で休みたい!という人には丁度よいと思う。

お店は立地の割に空いていて、でも程よく人の入りがあって雰囲気は悪くなかったので、それだけになんだか惜しいなあ、という感想。

おはぎを食べ終わり次の行き先をどの店にしようかと思って改めて店舗情報を見ると、

青山紅谷に「もうすぐ閉店」の表示。閉店時間が15時だったのにここで気付く。急がねば。

店を出て足早に青山へ。またもGoogle MAPに従って原宿の裏路地を練り歩く。自分では無難に分かりやすい大通りしか歩けないので、知らない小径を散策しつつの最短ルートなのがGoogle MAPの本当に優秀なところ。

そしてめでたく青山紅谷、閉店15分前到着。エレベーターで8階に上がり、そこから階段で9階へ。

素敵な暖簾。どきどきする。

閉店時間ぎりぎりとあって売り切れの付箋が貼られまくっていたものの、上段左手の桜餅、右手の椿餅、下段の草餅と、上菓子のきんとんとねりきりならあるとのことで、全種類お買い上げ。だって営業時間水〜土の11時〜15時って。次にいつ来れるか分からないし、その時同じものがある保証もないのだから。

お店の方はおっとりと物腰の柔らかい老紳士でした。「あるもの全部」という私の注文に気圧されたのか、閉店時間で最後だからとオマケをつけてくださいました。何という幸せ。

店を出て下りる階段で、地上9階で風にはためく暖簾の神秘的な景色に思わずキュン。また来ます!

なんとか無事にたんまり買い込んでほくほくしながら、足取り軽くHIGASHIYA MANへ。

小さなお店に人だかり。さすが銀座にも店を構える新進気鋭の名店。店内は撮影禁止。

最初は黒糖饅頭、酒饅頭、やぶれ饅頭を注文したのだけれども、お会計をするカウンターのところで上菓子があるのを知り、黄身時雨と豆大福を追加。

が、ここで酒饅頭が売り切れと発覚。ならばと代わりの薯蕷饅頭を追加したら、カード決済の取消しと再決済に大わらわ。面倒かけて大変申し訳ありませんでした。

お店の方が紅谷の手提げを見て、二言三言噂話。売切ればかりでギリギリでしたとご報告した。


会計もなんとか終わり店を出ると、道を挟んだ斜向かいにお稲荷様のお社があったので再び参拝。本日の和菓子調達はこれにて終了。菊家さんはGoogle MAPに営業時間が出ておらず、名高い上菓子のお店なので、もしかしたら完全注文制の店舗なのかもしれない。

「まめ」は行こうと思えば行けたけれど、既に買ったものがほとんど賞味期限当日中のものばかりで、ヒガシヤのものはどれも小ぶりとはいっても、数が数なのでとても食べきれそうになくまた今度。いざとなれば会社帰りにリベンジしよう。

そろそろコーヒーが飲みたい、と思っていたところに、大通りの交差点角の老舗書店で「3階喫茶」なる看板が。


なんだこの限定営業、運命過ぎる。

というわけで3階へ。3階へ通じる通路もすてき。

窓辺のカウンター席。

表参道を下って青山の大通りとぶつかる交差点。なるほど絶景かな。

珈琲 700円。一杯ずつハンドドリップで淹れてくれる。(一人きりでやってるコーヒーバーなので時間に余裕がない人にはお薦めしません、)アラビアのカップ、軽くてかわいかった。コーヒーも美味しかった。

鮮度が命のヒガシヤの豆大福が早く食べたくて始終そわそわと落ち着かない。菓子皿と黒文字持って来ればよかったと悔やんだ。昨日のあんこ部の人から教えてもらった週刊あんこの著者は、刻一刻と鮮度が落ちていく和菓子を一秒でも早く実食するため、マイ黒文字&菓子皿を携行し、お店の人に断って最短時間で(なんなら買ったその場で)賞味するのだとか。

せせ日和のせせなおこさんも、同じ理由で豆大福や団子は外で実食していることが多い。和菓子愛が強いと誰もが自然にそうなるのだろう。

和菓シスト歴の浅さがここで浮き彫りに。ソーサーを借りて食べてしまおうか、いや流石にそれはどうなんだ、と葛藤して読書にまったく身が入らない。それに充電がそろそろ切れる、というところで、YさんからLINE。

レコードで当たりが出た、厄祓いのおかげかもとのコメント。家に戻っているので帰ったら外食に行こうとのお誘い。


そんなにすごい当たりだったのか。


電車なら定期があるのでタダだけど、新宿駅で乗換えがあるし、原宿→新宿→初台の人混みで数多の上菓子を守り切れるか分からなかったので、ローカルコミュニティバス・ハチ公バスで帰宅した。

長くなったので後半に続く!






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