昨日は日本あんこ協会あんこ部に初参加してきた…！

池袋某所にある日本あんこ協会。この秘密基地感がグッとくる。

昼の部と夜の部の2部開催のため、昼の部時点では東京三大どら焼きの山。夢のような風景。

浅草 亀十のどら焼き。三つとも大きめながら、三大どら焼きの中でも一番のビッグサイズ。箱入りなんて自分一人では買えません！

部長曰く、三大どら焼きを一気食いするためのお薦め順があるとのことで、⑴亀十 ⑵うさぎや ⑶黒松がよいとのこと。サイズとしては大きい順だが、食べ応えとしては黒糖味の黒松がもっとも重量級だからなのだそう。

というわけで、

⑴浅草 亀十 

⑵上野 うさぎや 

⑶草月 黒松

の順に実食。

合わせる飲み物は、ホットジンジャーコーヒーや、深蒸し緑茶、浅蒸し緑茶と三種類。

私以外の参加者は、部長(男性)と、部員4名(私含め全員女性)の総勢6名の会になった。もちろん、全員初対面。で、特筆すべきは

部長含め、全員痩せてる！

お相撲とりみたいな人ばかりだったらどうしよう、という一抹の不安があったが、実際にはすてきな方々ばかりでうれしかった。

部室が池袋なのだけれど、自転車で来ましたという方や埼玉方面の方、茨城からの参加者もいた。お話を伺うと、かつてどら焼き専門店でどら焼きを焼いていたという方、ご自身で求めるあんこの味があって、自分であんこを炊いたりするという方も。和菓子の中でもどら焼き好きというどら焼きマニアもいたり、みんなあんこ愛どら焼き愛をひしひしと感じる熱い方々だった。

ちなみに食べた感想はといえば、私は亀十のどら焼きに最も感銘を受けた。カルチャーショック。シフォンケーキとパンケーキのいいとこ取りのようなふわふわの生地。

あまりにふわふわ過ぎて生地が横に裂けていく。その感覚は綿あめに近い。つまり綿状のどら焼きなのだ。

一方、うさぎやのどら焼きは、日本全国の人がイメージするどら焼きの理想形、キングオブどら焼きと言って良いと思う。

皮生地のうつくしい焼き目、瑞々しく輝きを放つ粒あん。一分の隙もない完璧などら焼きだった。そしてもはや部長や部員の皆さんと交わすあんこ話やどら焼き談義に夢中になり過ぎて、うさぎやの断面写真を撮り忘れた。

そして黒松。最後に食べたからか先行部隊ほどのインパクトはなかったものの、こちらは3つの中で唯一の黒糖どら焼き。

皮生地の食感は亀十に近く、三番手という不利を物ともせずぺろりといける美味しさ。皮のしっとりもちふわ感とあんこの艶やかな甘さのバランスが絶妙。

しかし後で調べたら、私の往年の愛読書「東京五つ星の手みやげ」の表紙のどら焼きだったと知った。そうかお前だったか…！

2時間半ほどの会合だったけれど、普段身近な人にはなかなか語れないあんこ話に花が咲いた。爛漫と咲き乱れた。なぜならそこに集った全員が、一般の人には受け止めきれないほどの熱いあんこ愛を胸に秘め続けるという不遇の人生を歩んできたからだ。

至福の一体感。部長曰く全国に100人以上部員がいるらしい。だからもう寂しくない、これからは堂々と日本あんこ協会あんこ部員だと胸を張って宣言する。

あんこ部部員証をいただいた。うれしい。

↓のQRコードから入部画面に飛べます、読み取れる方は是非！

どら焼き3つを平らげた後、食後のデザート(？)に亀十のきんつばを分け合っていただく。

きんつばは控えめで楚々とした甘さだった。こんな味わいの大人の女性になりたい。

そして、おいしいマルシェというWEBサイトにて3月紹介予定の愛媛は福菱さん謹製の「はまゆう」を賞味。

福菱さんご推薦の食べ方としてグリルの余熱でほんのり温めて食べるという方法を試したところ、最中種は挟みたてのようにサクッと、あんは歯にまとわりつくことなくスッと滑らかな歯切れになり、常温でそのまま食べるより遥かに上品で美味しかった。やった方が断然美味しい！！

真ん中のこしあんには周りに餅粉がまぶされていてべちゃべちゃせず、ふ焼きせんべいのようなひらりとした最中種の間にスッと静かに挟まっていて、全体が可視化されている姿も潔く美しい。丸、丸、丸の三段重ね。お茶席にも映える美貌やよし。

これでもかとあんこを食べたけれども、全員完食。本当にあんこって素晴らしいですね。

そして帰りの池袋駅構内。

部員仲間と別れた後、山手線の階段裏に見つけた九州物産展。

先ほどまであんなにあんこにまみれたというのに、追い討ちのようにまたあんこを買う。狂人か。

羊羹好きで知らない人はモグリと言ってよい、佐賀の小城羊羹のひと口サイズを発見。

羊羹はやはり棹で買うのが理想だけれども、一人で毎日羊羹を食せるほどの羊羹好きではまだないのだった。そんな私のためにあるような優しいお試しサイズ。しかも味も三種類。日持ちも長いのでお買い上げ！

後日改めてご報告したいと思う。