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自分に対して行うセルフブランディング ②

セルフブランディングはある部分で演技に近いと思っています。たとえば俳優は役柄に応じて自分を内面からそれにアジャストしていきます。これに演出という力が加わり全く本来の自分とは別の人格を見せていきますが、セルフブランディングにおけるペルソナはある部分で同じことをやります。

では前回のつづきです。

前回記事では、セルフブランディングには以下の4つの視点をとりいれることをお勧めしました。

1 自分が思う現在の強み
2 自分が思う現在の弱み
3 自分が身につけたい資質/人に与えたい印象
4 他人が見ている現在の自分像

この中でも特に4の他人目線での自分を知るということは大切です。1〜3はすべて主観にもとづきますが、4のみ客観性が入るためです。
オススメとしては、この4種を100×75mm以上のサイズの別々の4色の付箋で展開することです。理由はやっていただけたら理解できると思います。

ではつぎにどういう工程を踏んでいくか説明していきます。
4つの項目において可能な限りだしたキーワードを付箋に書きました。それを壁にレウアウトしました。そこで俯瞰してもらいたいのですが、その中で繋がる要素があるはずです。たとえば私の場合は「4 他人が見ている現在の自分像」において複数の人から共通の同類のキーワードをいただきました。以下です。

闘争心(Aさん)
パワーが多い(Bさん)
パッション(Cさん)
アグレッシブ(Dさん)

これらは同じこととしてまとめておきます。
その他こういうものもありました。

スピード(Eさん)
行動力(Fさん)

これも同義ではないですが、まとめておきます。
これと同時に私が書いた「2 自分が思う現在の弱み」において、

遅いのが苦手(自分の弱み)

という資質があります。これは上のものと合わせてまとめてしまいます。
ここで以下のことを気にしておいてください。

弱みと強みは表裏一体


「1 自分が思う現在の強み」において、強みと真逆の要素をふくんだ弱みのキーワードがあれば、それはみなさんの選りすぐりの強みになるかもしれません。そこで、わたしは以下3つを一つにまとめました。

スピード(Eさん)
行動力(Fさん)
遅いのが苦手(自分の弱み)

ちなみに余談ですが、わたしのテスト結果として、「1 自分が思う現在の強み」と「4 他人が見ている現在の自分像」でいくつかの資質は違っていました。自分が見せている顔が相手それぞれに違うんだなとあらためて認識しました。以上のプロセスから以下の指標「強みA」、「強みB」を導き出します。

「3 自分が身につけたい資質/人に与えたい印象」に関しては、ロールモデルを設定すると簡単に作れるはずです。尊敬している人、憧れている人からその人から想起される要素を書き出して、自分に取り入れたい要素を見つけてるんです。

つぎに、「3 自分が身につけたい資質/人に与えたい印象」と「1 自分が思う現在の強み」が重複するものがないかをみていきます。人に与えたい印象を自分の現在の強みだと認識できる要素は特にたいせつな強みになります。これを「強みC」とします。


自分が思う現在の強みと、弱みをセットにして導き出す強み
「強み A」
+
他人が見ている現在の自分像から、特に内容が重複した資質
「強み B」
+
人に与えたい印象と、自分の現在の強みが同じ資質
「強み C」


以上の3つの強みに着目しながらこれらを掛け合わせて「自分のブランドのエレメント」をつくっていきます。
エレメントは、自分というブランドイメージを相手に想起させるキーワードです。これを3つの強みを踏まえて改めて、キーワードないし短いテキストに落とし込んでいくんです。

たとえば、私の場合、自分が思う現在の強みのひとつは、「情熱的」でした。そこで他人が見ている現在の自分像では、闘争心(Aさん)、パワーが多い(Bさん)、パッション(Cさん)、アグレッシブ(Dさん)の同類のキーワードと掛け合わせます。これを集約して表現するエレメントをつくります。たとえば以下のようなものです。

情熱的でアグレッシブ」あるいは、「人を感化するパッション」など

ここでも、かんたんなワードで落とし込むことがポイントです。
こうしたエレメントを3〜5つ作ります。
これに漏れるエレメントはさらにサブエレメントとして見直していきます。
壁などに展開する場合はサブエレメントは、エレメントの周辺においていってください。

この3〜5つのエレメントは、他人がみなさんをみたときに抱くイメージと同等になるものであり、みなさんが他人に印象付けたいイメージです。なおかつ皆さんの弱みの裏側であり強みを表現した何かであることになってくるはずです。あるいはあこがれの人のある要素を取り込んだものであるかもしれません。

そして最後になりますが、セルフブランドアイデンティティの中核。コアエレメントを作成します。
上にあげたエレメントを集約させたメッセージを作ってみてください。これは企業ブランディングでいえば、ブランドプロミスやミッションなどにあたるワードと同義になるような、みなさんという人が「何者」なのかを端的に表現したものであるべきです。


コアエレメント = 私はだれか?



これは重要なメッセージです。どんなメッセージも伝わらない場合は、伝えていないものと同じです。そのため記憶に残りやすい工夫が必要です。そのためには

・わかりやすい言葉にする
・文の見た目やリズムをつける
・短くまとめる

以上を意識してみてやってみてください。


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