奥野 正次郎

POROROCA 代表・クリエイティブディレクター。ブランディングデザインの専門家。デ…

奥野 正次郎

POROROCA 代表・クリエイティブディレクター。ブランディングデザインの専門家。デザイン思考をベースにした「トータルブランディング」を提唱。企業クリエイティブ顧問。ブランド戦略家。経験実績18年。大学講師。国内外デザイン受賞歴多数。 ←まとめると「ブランドをつくる人」です。

マガジン

  • セルフブランディングを導く

    ブランドとは何かというブランディングに欠かせない基礎から応用まで触れています。 読むだけで簡単に理解できて、すぐに実践いただける内容です。

  • 広告デザインを導く

    広告デザインのノウハウや考え方に触れています。デザイナー志望者、デザイナー向けのコンテンツです。

  • シンプルデザイン思考法

    主にクリエイティブ思考にまつわることを書いてます。デザイナー志望者、デザイナー向けコンテンツです。

  • デザイン教育革命

    教育従事者として、これからのデザイナー志望者に向けて「学び」のことを書いています。

  • 革新的ブランドアイデンティティ

    ブランド開発にとって、必要不可欠なブランドアイデンティティのことを、様々な企業事例を取り上げながら解説しています。

最近の記事

  • 固定された記事

デザインで経営をサポートしたい

「デザインで、経営をサポートしたい」 こんなことをここ数年考えてきました。 私は17年間、クリエイティブ業界 にたずさわってきています。 その中でデザインのことを中心にして、撮影のこと、企画のこと、そしてその上流の企業経営をサポートすることを、デザインの枠組みを超えてクライアントの悩み、相談に取り組んできました。 よくデザイナーだというと「絵が描けるんですか?」と聞かれることが多いのですが、デザイナーって何をしている人なのかよくわからない、というのが一般的な認識なのかと思

    • 【保存版】顧客エンゲージメントを上げるブランディングデザイン

      私が今日ここでお伝えするものは、10年以上に渡りデザインのお仕事でクライアントが抱える問題と対峙してきた中で見つけ出した、顧客エンゲージメントを上げるブランディングに重要な6つのクオリティーを、デザイン視座からお伝えします。ブランドはいわば、りんごをつくるだけではいけません。鳥に来てもらい、仲間を呼んできてもらうようなブランド木を育てあげなければいけない。 そのためにはデザインのクオリティーは無視できません。そしてこのデザインクオリティーにはトレンドに左右されません。よって、

      • 【経営視点】ブランディングデザインとは何か?

        「ロゴ」や「ウェブサイト」が何かがわかっていて、「ブランディングデザイン」が何かわからない人は多いです。 「ブランディング」の大切さがわかっていても、「ブランディングデザイン」の大切さを理解している人は少ないです。 ブランディングデザインは、業態を問わずみなさんのビジネスに密接に関わっていながら、ブランド価値を底上げします。 それでいて、その効果が理解されにくく誤認されるがちという不思議なワードです。そのためか、ブランディングデザインに対するバイアスや浸透度の低さにも関わら

        • 『不滅のデザインルール』

          1年ぶりのnoteの更新です。 昨年より執筆協力(コラム)を行ってきました冊子『不滅のデザインルール』がリリースされました。奥野のブランディングワークもご掲載いただいております。ありがとうございます。  → デザインをこれから学ぶ方  → 学び始めの方  → デザインキャリアが浅いデザイナー 以上の方々は特に手にとってみるといいと思います。 一方で奥野的には、アイデアの発想法と深め方を具体的に説明している関係で、クリエイティブ職全般、キャリア長短問わずに参考になるかもし

        • 固定された記事

        デザインで経営をサポートしたい

        マガジン

        • セルフブランディングを導く
          38本
        • 広告デザインを導く
          13本
        • デザイン教育革命
          18本
        • シンプルデザイン思考法
          7本
        • 革新的ブランドアイデンティティ
          4本
        • ブランディング FAQ
          8本

        記事

          ブランドの世界観をつくるために必要なもの

          起業するとき、新たな事業に取り組むとき、または商品プロモーションを行うとき、事業をされているみなさんは依頼先に迷うことがあると思います。 ブランディングはどこに依頼するか? マーケティングはどこに依頼するか? デザインは? あるいは一括してどこか依頼できるところはないか? 今日は前回からのブランド世界観の構築のための依頼先のお話をしてみたいと思います。 ちなみに、繁栄しているブランドには漏れなく強力な世界観があります。 この世界観を形づくるのはマーケティングやブランディ

          ブランドの世界観をつくるために必要なもの

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ③

          ブランディングにおいても、マーケティングにおいても、結局私たちが見て触れるそれらのアウトプットはすべて「デザインされたもの」だということをみなさん気づかれていますか? マーケティングは製品サービスを売れるようにすること、ブランディングはブランド事業の価値を感じてもらうようにすること。そしてこの2つ活動を同じ世界観で表現することが「デザイン」です。 マーケティングとブランディングを、同じ世界観でデザインに落とし込むことで、相乗効果でブランド認知が上がり業績が上がりやすくなる仕

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ③

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ②

          ブランディングとマーケティングとデザインの関係は、裏でしっかりつながっています。ただしこの3つは全く異なる分野のため、同じ方向を見ずにバラバラに進めてブランド事業がうまくいっている事例を私は知りません。 この3つの関係性において、一番のハードルはそれぞれを「同じ世界観」で連動させる必要があることです。その理由は追って説明しますが、まずはデザインと、ブランディングとマーケティング間の関係性を理解することが、ブランドの認知があげる、業績があげるためにはじめに必要なことと理解して

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ②

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ①

          この3つの違いって意外とわかりにくいと思ってる方多いんじゃないでしょうか。特にブランディングとマーケティングの違いは何がちがうのか、認識も人によりバラバラではないのかと思います。このテーマは2回にわたって書いてみようと思います。今日はこの3つの違いについて改めて考えてみました。すこし乱暴なくらいに簡潔に要約しますと ブランディング= ファンをつくるコミュニケーション 会社や事業、サービス・製品を人につかってもらい、愛用してもらいリピートしてもらう。これを「ファン化」とでも呼

          ブランディングと、マーケティングと、デザインの違いは? ①

          ワークショップ開催 [認知が自然と上がるセルフブランドつくり]

          前々回からセルフブランディングについて書いてきました。ちょうどいい機会なので、限定2名の方に今週末にセルフブランディングのワークショップを弊社事務所にて開催します。 [だれに向けて?] 今回は、小規模事業におけるブランド発信、および認知に関わる自己分析が中心となるため、個人事業主、副業従事者、あるいは一般の自分のキャラクターづくりを行いたい方向けの内容となります。 [問題は?] セルフブランディングにおきましては、みなさんは以下のようなお悩みが多いと思います。 [ワ

          ワークショップ開催 [認知が自然と上がるセルフブランドつくり]

          自分に対して行うセルフブランディング ②

          セルフブランディングはある部分で演技に近いと思っています。たとえば俳優は役柄に応じて自分を内面からそれにアジャストしていきます。これに演出という力が加わり全く本来の自分とは別の人格を見せていきますが、セルフブランディングにおけるペルソナはある部分で同じことをやります。 では前回のつづきです。 前回記事では、セルフブランディングには以下の4つの視点をとりいれることをお勧めしました。 1 自分が思う現在の強み 2 自分が思う現在の弱み 3 自分が身につけたい資質/人に与えた

          自分に対して行うセルフブランディング ②

          自分に対して行うセルフブランディング ①

          先日、久しぶりに自分自身を分析してみました。 奥野正次郎とは、何者なのか? どこへ向かいたいのか? 人からどのように認知されてきているのか? 人格的な要素を書き出して、セルフブランディングを行いました。そこで今回は、セルフブランディングに取り組まれる方々には、有益なフレームワークのお話をします。 当社のような小規模事業体ですと代表である私の考えや趣向が、色濃く会社としてのブランド価値に反映されやすいため、POROROCAとしてのブランドというよりは、まずは自身の奥野正次

          自分に対して行うセルフブランディング ①

          ビジネスにライバルは必要か?

          ブルーオーシャンといいますよね? ライバルがいない市場でニーズが見込める海のことですが、対にあたるレッドオーシャンは避けるべきものとしてマーケティングでは認識されています。では、そこにいるライバル会社の存在は果たして「絶対悪」でしょうか?。 今日はそこの部分のお話です。先に言うと、ライバルと呼べる存在を1つ2つもつのもいいですよ、という話をします。 みなさんは「ライバル」と呼べるひとはいますか? 私はサッカー狂なので、サッカーを事例に説明させていただきますね。 ちなみにス

          ビジネスにライバルは必要か?

          デザイナーはマーケティングができなくていいのか?

          問いではじめていきなり結論です。 「デザイナーはマーケティングをできなくてももちろん構いません。」 個人の好きでやればいいと思います。ただしデザインを依頼される内容は件数ともに将来的に「限定的」になってくるでしょうね。まだそこまでの波はきていません。ただし10年後、20年後の日本で、いま存在するグラフィックデザイナーやアートディレクターという、活版印刷とPCの発展を通じてアメリカが生んだこの職業は近い将来何か別の職業に集約されていくでしょうね。あるいは根本的に求められる職能が

          デザイナーはマーケティングができなくていいのか?

          ブランドの強みを最大化する方法 [PR編] 

          人は忘れるいきものです。たまに昨夜の食事さえ思い出せなかったりしませんか? そして当然ですが、興味がわかない企業のブランド商品は覚えられません。私にはムリです。 みなさんは記憶していないものを買ったことはないはずです。「覚えていない」ものは当然ですが認知していないため買えません。そのため、業態、ジャンル、商圏を超えた販促における共通課題とは、まず先に「覚えてもらいましょ」ってことです。 今日はシリーズ最後の章[強みを伝える]PR編です。 ブランディングは市場・顧客リサーチ

          ブランドの強みを最大化する方法 [PR編] 

          ブランドの強みを最大化する方法 [デザイン編]

          わたしたちが何かのサービスを想起するとき、言葉か形がともないます。 ある抽象的な概念は音をともなう言語にもなれば、形をともなう造形になり初めてわたしたちは「それ」を知覚できます。 いいか、わるいか。 好きか、嫌いか。 知覚して感情をふさぶられます。ブランドとは受け手の感情から生まれる客観性のない相対的価値です。感情を伴う体験には、言葉、音や形が必要です。 では今回はいままでつくりあげてきたコンセプトという抽象概念を、この言葉と形に落とし込む際の考え方を、以下の2つのアプ

          ブランドの強みを最大化する方法 [デザイン編]

          ブランドの強みを最大化する方法 [コンセプト編]

          自分のことをかえりみて、世界をみる。 自社を分析して、競合、市場やトレンドを分析する。 では、今日はこのつぎに取り組むお話。「コンセプト作り」です。 みなさんはブランドという家を建てるとき、支柱を立てずにいきなり壁や窓はつくりません。コンセプトというのは、何かを作る前に必要な支柱です。ブランド事業を行うとき、必要になるブランディングツールや、広告施策を考える前に決めておくものです。 ブランドコンセプト = ブランドの骨格 ブランドの「強み」をもとに骨格を構築する。 その

          ブランドの強みを最大化する方法 [コンセプト編]