「〔ゆきわ〕ちゃんのおいたち」と印字された、２冊の可愛くて分厚いアルバム。私の赤ちゃんの頃の写真で埋まっていました。

「●●●くんのおいたち」という弟のも２冊ありました。きっと私のも弟のも、出産祝いか何かでもらったのでしょう。

弟の分は、残念ながら何もはさまっていませんでした。私はその、写真ゼロの白紙のアルバムを弟に見せながら

これがおまいの人生や

と言いました。そこで終われば、ただの「ひでー姉」ですが、続きがあるのです。

「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんも第２子で、お姉さんに比べてご自身の写真が格段に少ないことを、エッセイに書かれていました。

第１子の時は、親だって何もかも初めてで、感動も多く、いちいち写真におさめたいと思うかもしれませんが・・・

第２子となると、上の子の育児もあるし、それどころじゃないってのもあると思います。アルバムはあっても写真の整理まではできなかったり。

で、私は大人になってお嫁に行ってから、弟の赤ちゃんの頃から最近までの写真を、その分厚い２冊のアルバムに入れたのです。

確か、それを弟の誕生日プレゼントにした気がします。