作務衣のいいとこ10選! 選び方もご紹介します

はいこんにちは!仕事着が作務衣の慈岳です!

20代のころに作務衣デビューして部屋着としていましたが、それがワンマイルウェアとなり、お寺に入れば仕事着となり……着やすくて動きやすいのでドレスコードがない場所ならどこでも着るようになっちまいました。

そんなワケで、作務衣のいいとこ語ります。良い作務衣の選び方もご紹介しますので、良いなと思ったらチャンネル登録作務衣を買ってみてね。ではではどうぞ!


作務衣のいいとこ10個述べるぞぃ

●作務衣のいいとこ1 秒で着られる

ズボンはいて上衣羽織って、ヒモを2ヶ所結ぶだけ。これでアナタも立派な作務衣民。ナカーマ。ウエストはゴムですし、袖がゴム入りなら水仕事でも平気。着脱容易なので介護にも良さげ。日本人のお年寄りは作務衣がめっちゃ似合います。要介護のおじいちゃんおばあちゃんに着せたら、元気出してくれるかも知れませんよ。

●作務衣のいいとこ2 中にたくさん着込める

作務衣はゆったりしているため、冬場は中にたくさん着込めます。多少着膨れはしてしまいますが、洋服の人たちも着膨れているので目立ちません。私は上衣の下にヒートテック、ハイネックの長袖、ニットベストを仕込み、ズボンの下は厚手のレギンスとレッグウォーマーを穿いています。

●作務衣のいいとこ3 風通しが良い

夏場も作務衣は優秀。ヒモを結んでいるだけなので、襟元から熱気が逃げてくれます。また、女性用は脇が開いているため脇が蒸れにくい。中が見えやすいのと、万が一はだけたときのことを考えて、インナーは下着や下着っぽいものでなく、エアリズムなど機能性インナーにするのがオススメ。

●作務衣のいいとこ4 キチンと見られることがある

嘘のような本当の話。無地の地味な作務衣に、和装用の半襦袢と足袋、雪駄を合わせるお坊さんスタイルだと、人からの扱いが丁寧になります。茶道具屋や呉服屋など、和の専門店でも大丈夫。洋式の作業着だとまず起こらない現象ですね。着物が面倒なときは衿と足袋を着けた作務衣姿でどうぞ。

●作務衣のいいとこ5 体型変化に強い

年間を通して体重変動しやすい方にも、作務衣はオススメです。ジャストサイズで仕立てたとして、体重でいえばプラスマイナス5kgくらいの変化なら着られます。また、ウエストはゴムなので、体質的に便秘などでお腹がぽっこりしやすい方も苦しくなりにくいですよ。男性用はズボンにファスナーが付いてるのでトイレも安心。

●作務衣のいいとこ6 プロ向けのものはコスパ良し

寺町に行くと、お寺の職員向けのしっかりした作務衣が、15,000~30,000円程度で買えます。職員は掃除などの肉体労働もやれば接客にも出ますので、作務衣も頑丈でキチンと感があり、且つ長持ちするものが売れます。汚れたら洗濯機でOK。品揃え豊富なのは法衣店(僧侶用衣類の専門店)ですね。散歩がてらのぞいてみましょう。

●作務衣のいいとこ7 和洋折衷どんとこい

作務衣は作業着なので、洋式の小物やバッグ、インナーを自由に組み合わせて遊べます。足元クロックスでもいいし、ボディーバッグもアリだし、ズボンは穿かずに洋服でまとめてから、上衣だけ羽織るのもかっこいい。形式張らずに気軽に着られます。2度述べますが作務衣は作業着なので、カジュアル路線でコーディネートしましょうね。

●作務衣のいいとこ8 クサくなりにくい

3で述べた点に繋がりますが、作務衣は風通しが良いので多少の汗ならすぐ乾きます。汗取りインナーを上下ともちゃんと付け、着たあとはすぐにハンガーに掛けて湿気を飛ばせば、毎度毎度洗濯しなくてもクサくなりません。柔軟剤をお使いの方は、柔軟剤の香りが完全に消えたらお洗濯~くらいで大丈夫です。

●作務衣のいいとこ9 お寺まいりではある意味最強

御朱印集めが好きな方に朗報。私らはあまり華美な服装でお寺に来られると、マナーが悪い人なのでは?と警戒することがあるのですが、作務衣を着ている方だと安心感が違います。法話会や写経会などお寺でのイベントでも、お坊さんから話しかけてもらいやすいかも。一般服と作務衣の人がいて、どちらか片方しかお話相手になれないなら、私なら作務衣の人に声を掛けますw

●作務衣のいいとこ10 帯も和装小物も何も要らない

小物や帯を含む着物を全て新品でゼロから揃えるなら、なかなか素敵な初期投資が必要です。しかし作務衣は、普段着としてカジュアルに着る場合なら上下セットさえ買えばそれでOK。高校生のバイト代レベルで、手軽に和の雰囲気を楽しめてしまいます。着物はちょっと……という方、まずは作務衣からいかがでしょうか?

ファースト作務衣の選び方

●部屋着にする場合

部屋着としての作務衣に必要なのは、おふとぅんの上で際限なくダラゴロしていても疲れないやわらかさ。人前では着ない、くつろぎ最優先の着心地を求めるなら、木綿や麻などのカジュアルな天然素材が優秀です。柄行きも好きなものでよし。

ぶっちゃけパジャマ感覚で考えればよいので、サイズがあるならメイドインチャイナの5,000円前後で売られているもので十分でしょう。慈岳の生息地でも『おみやげ作務衣』と呼ばれる、部屋着向けの作務衣が売られています。

まずは着心地や利便性を試してみたい!という方は、安い作務衣を買って袖を通してみてください。おみやげ作務衣は既製品ですので、身長か腹の太さか、どちらか大きい方に合わせると良いですよ。

●外出着にする場合

外出着として作務衣を選ぶ場合は、パジャマではいけません。慈岳オススメは無地の寺院用。寺院用作務衣は接客や、他のお寺さんをご訪問するときにみっともなくないよう作られていますから、外出用としても十分に機能します。

購入するときはやはり法衣店が安心で、人前に出るのに相応しくない柄物や品質のものは取扱わないため、作務衣初心者でも失敗が少ないです。土産物屋や量産呉服屋、洋服屋プロデュースのハジけた作務衣(なんだそれ……)は、たくさん作務衣を着て、作務衣のことをよく知ってからのほうが無難です。

●フォーマルで使う場合

作務衣はフォーマル着ではありません。どれだけ白衿白足袋白鼻緒雪駄を着けたとしても、『どうしても礼装にする時間がなくて、せめて最低限の心ばかりを示させていただきました』レベルの、略装の最底辺です。

例えば突然のお通夜で、取るものも取りあえず駆けつけたようなシーンにおいて、『黒無地』の作務衣なら何とかギリギリ言い訳が立つのですが、告別式に着ていったらご遺族がモゲます。マトモな大人なら和服はなくても洋喪服はお持ちでしょうから、できれば黒無地作務衣ではなくそちらをお召しください。

いずれにせよ、フォーマルに作務衣を使うことは考えないほうがよいです。見慣れない和装『っぽい』ものなのでちゃんとしてるように見えますが、所詮作務衣は作業着なのです。

まぁそんなとこで、ご興味ありましたら気楽なカジュアル着として作務衣を加えていただき、ぜひぜひ作務衣沼へ。三つ指ついてお待ちしております!

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